紅葉狩り

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紅葉シーズン真っ只中の京都。出不精の我が家も紅葉狩りに行ってまいりました。
場所は山科の毘沙門堂と山科聖天。以前、山科に住んでいた頃によくハンナの散歩で通ったところ。毘沙門堂は、春は境内の枝垂桜が美しいひそかな観光名所。洛中はきっとうんざりするくらいの観光客であふれてて疲れそうということで、3年ぶりに行ってみた。
到着したのが4時くらいで、薄曇でもあったため、やや鮮やかさに欠けてはいたが、見事な紅葉。山科駅から上がって、途中で洛東高校のグラウンド横を抜けて琵琶湖疏水へ。そこから安祥寺川沿いの小道を上って毘沙門堂に向かう。昔、何度も通ったことを憶えているのかは定かではないが、「ワンタッタ、ワンタッタ」とハンナが駆けていく。そこからまずは毘沙門堂側に出て、さらに横の坂を登って、毘沙門堂のちょっと左奥にある山科聖天に細い山道を通って向かった。


上の写真はどちらも山科聖天のもの。こじんまりとしたものながら、毘沙門堂のよりも見事な鮮やかさ。奥にある不動の滝のところで下から見上げると、緑から紅へのきれいなグラディエーションが拝めた。
山科聖天から毘沙門堂への戻り道は、門前を通る舗装道を歩いた。その途中、春・夏はバーベキューを楽しむ人々でにぎわう安祥寺川の小さな河原に立ち寄る。ここも山科にいた頃はハンナのお気に入りの場所。ビューン、ビューンとあっちにこっちに駆け回るハンナ。
その後、再び毘沙門堂の前を通って、住宅街を南下。このあたりはきれいな庭や生垣の家が多く、それを見ながら歩くだけで楽しい気分になれる。側溝の壁もただのコンクリートではなく、それぞれの家ごとに個性のある石垣になっている。10分ほど南下してJRの線路が近くなってくると、普通の住宅街の風景になってしまうのだけど、それがまた、なんだか非日常から日常の空間に戻ったようで不思議な気分になる。
JRの線路を過ぎてからは、駅には戻らず、以前住んでいたマンションのあたりに向かった。今日のもうひとつの目的は、当時、散歩コースで会っていた犬たちの消息を確認すること。(参照: 「山科のワンコたち」一輪庵(= wife’s site))
まずはハスキーの通称「さぶ」(本名不明)。ハンナの京都に来てから最初の友だち。一昨年くらいに一度、ハンナ抜きで山科に来たときには、ウチら夫婦のことを憶えていたみたいでシッポ振って迎えてくれたけど、ハンナ連れの今回は残念ながらお休み中。ぐっすり寝てました。それから別の家で飼われている2匹組のジロとタロ(こちらも仮名、本名不明)。残念ながらジロしかいませんでした。
そして本日のクライマックス、通称「土佐犬のクロちゃん」(本名もクロちゃん、ただし本当の犬種は黒ラブ)。ジロとタロの家のすぐそばに住んでるのだが、ブロック塀と家の間につながれていて、ふだんは外からは見えない。そして塀のそばを歩く人がいると、「ウォン!ウォウォン!」と野太い声でほえる。ときには塀の上からヌッと顔を出してくるのだが、はじめて「遭遇」したときはとってもビビった。その迫力ゆえに(勝手に)つけてしまった呼び名が「土佐犬のクロちゃん」。以来、「クロちゃんエンカウンター」という散歩コースのアトラクションになってしまった。今回もドキドキしながら塀のそばを歩くと、懐かしい野太い声が聞こえて、「元気そうで何より」と安心した。(ただし顔は出さず。まぁ、もう暗かったら、出されてもあんまりよく見えなかったかもしれない。)
久々の「クロちゃんエンカウンター」のあとは、西本願寺山科別院の裏を抜けて山科川へ。ところが不可解なことに水が枯れている。住んでた頃はコイも泳いでいたのに。いったいどうしたんだろう?
そんな山科川を後にして、あとは駅を目指して北上。途中、かつてよく買い物していた西友に立ち寄り、あるモノを物色。それは何かというと「中村屋のあんまん」。ごま油を練りこんだこし餡のあれだ。関東の人はあまり知らないと思うが、関西で「あんまん」といえばすべて「つぶ餡」。ところが我が家は二人とも「こし餡派」で、なかでも中村屋が一番のお気に入り。そのあんまんの冷凍品が山科の西友には時々入っていたのだが、残念ながら今回は、もう売っていないのか、たまたま品切れだったのか、見つからなかった。ちなみに「ちくわぶ」も我が家のお気に入りなのだが、これも関西では手に入りにくい。西友には時々売っていて、山科にいた頃は助かっていたのだが、これも今日は見当たらなかった。
そんなわけで、ちょっと残念な気持ちと空腹を抱えて、あとは一路山科駅へ。地下鉄東西線に乗り、洛中に戻った。往きは、大勢の観光客と思しき人たちで混んでいたが、帰りはいつものとおりガラリ。烏丸御池で烏丸線に乗り換えるとちっよと混んでいたが、こちらも往きほどではなかった。普段は、朝のラッシュタイムでもないかぎり、十中八九座れるのが京都の地下鉄。やはり今は秋の観光シーズン真っ只中なんだと思い知る。
帰宅後はハンナを置いて外食。今日は先月、烏丸仏光寺西入るにオープンしたRobinson烏丸へ。大きな町家を改装した1・2階で約140席という大キャパの店で、いかにも流行に乗ったという風情の店。ワインは種類は多くないが、ソムリエさんもいる。アラカルトでいろいろ頼んだが、まぁまぁの味といったところ。パスタは他の料理に比べると意外に量があり、かなり腹がふくれた。(おかげでデザートはパス。)とはいえ、「またぜひ来てみよう」と思うほどのインパクトはない。ランチにパスタを、ってことなら来てみたいと思うかもしれないが、ガスパールの「魔力」に取り付かれてしまってる我が家にとってはやはり物足りない。そう思ったら、やたらガスパールの味が恋しくなって(=狂おしくなって)帰宅後、満腹だというのに思わず電話して、再来週に予約を入れてしまった。(ついでにいうと、Robinson烏丸、全体的にはいい雰囲気の内装なのだが、ランプが一部いただけなかった。壁際のテーブルの上のランプはアールヌーボー調で町屋の雰囲気にマッチしているのだが、ウチらが座った中央付近のテーブルの頭上がシャンデリアなのはイタイと思った。)

 

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1件のコメント

  1. 毘沙門堂・山科聖天

     昨日は久しぶりに山科に行って、紅葉狩りをしてきました。写真はダンナのブログに少

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