ここしばらく、PC-ネット関係のこと(トラブル含む)がいろいろあった。
その一。
3月に購入して5月から使い始めた東芝dynabook SS RX2 (ウェブ限定版で、SSDが512GB、WiMaxつき)。性能そのものはかなり快適で、ストレスなく使えてるんだが、なぜか液晶周りでトラブル。
最初は6月末から7月初めに英仏出張したときのこと。
たしかあれは、ロンドンからパリにユーロスターで移動中、PC開いて原稿書いてたら、画面を虫のように動き回る小さな黒い影を発見。
「え?虫??まさか・・・」
しかし、その動き方は、ほんとに虫のようで。
んで、その動きに気をとられつつも原稿書いているうちに、列車はパリに到着。PC閉じて、下車して、地下鉄に乗り換えて、ホテルに着いて。。
そしてホテルの部屋でPCを立ち上げると、さっきは動いていた虫状の影が、画面中央をちょっと外れたところで止まってる(ご臨終??)。よーく見ると、足らしきものも見えて、確かに虫っぽい。
おまけにバックライトの光が、その虫らしきもので散乱されて、そいつの上下の部分がわりと大きく白く光ってる。
いずれにせよ、そこに何か異物が入ってしまっているのは事実。
そんなわけで、帰国後ただちに東芝の修理センターに入院させ、液晶交換してもらった。
ちなみに同封された「修理報告書」には、「異物のようなものが混入」と書いてあるだけで、そいつが何物(何者)だったのかまでは書いてなかった。
いったいなんだったのだろう?
んで、今度は8月の半ばころ(だったかな?)
突如、画面の下端(タスクバーのところ)の一部に、幅1センチ弱の真っ黒な影。
今度は何だ!?と思い、ググってみると、どうやらこの症状は液晶漏れっぽい。
まぁ、最初はあまり気にせず、タスクバーも画面上部に移動させたりして、やりすごしていたのだけど、これが日が経つにつれて、段々と横に広がりだし、ついには9月半ばには10センチ以上になってしまった。
これはさすがに不味いと思い、9月末の大きな仕事が終わったところで、再び修理センターに御入院。
ちなみに7月のときは、月曜に出して金曜には自宅に届くという素晴らしい迅速処理だったのだが、今回はそうはいかず、結局3週間くらいかかってしまった。センターの中の人によると、交換用の部品(液晶)の在庫がなく、それが届くのに10日ほど経過。さらにそれが届いて交換したところ、新たに液晶シートなるものにも傷が見つかり、その部品確保に1週間ほどかかってしまったのだとのこと。
とりあえず現在は快適に動いている。
その二。
二つ前のエントリーに関することだけど、オイラが管理してるSTS学会のホムペが8月末から見えなくなってしまっていた。サーバーそのものにはアクセスできるので、どうやらDNS関係が原因ではないかと推察された。んで、見えなくなって以来、度々レンサバ会社に連絡するも、何の音沙汰もなし。終いには、電話かけても「お客様のおかけになった電話番号は現在使われておりません」という悲しいアナウンス。
おいおい、昇天の上に夜逃げですか??
ただし、それでもまだサーバー自体には、FTPないしSSHでちゃんとアクセスできる不思議ちゃん。
そんなわけで、(遅ればせながら)サーバー移転を決行。
いずれ学会サイトは、事務局担当の会社にお任せすることになっているので、とりあえずは緊急避難的にさくらレンタルサーバーでアカウントをゲット。(このブログのサーバーもさくら。)
ただ、困ったことに学会のドメインは、昇天したレンサバ会社で取得・登録したやつで、管理者と連絡がとれないことには、さくらに移管しようにもできない。仕方がないので、新しいドメインを取得し、新しいサーバーに、旧サーバーからDLしてローカルにとっておいたCMS(Joomla!)のファイルやその他一式をアップロード。この作業は、時間はかかるものの単純作業で、ラクにできた。
ところが(もう一つ)困ったのが、データベース(MySQL)のデータのサルベージ。なにしろJoomla!で作ったサイトはすべて動的ページだったので、このデータを回収しないと、サイトは何も復活できない。しかも、サーバーのコントロールパネルが、ドメイン管理のはつながるものの、ウェブ本体のはpleskサーバーが落ちていたため、MySQLにコントロールパネル経由でつなげられなかったのだ。
知識のある人なら、それでもなんとかなったのだろうが、オイラにはそんなテクはない。コマンドラインからFTPやtelnet、はたまたPuttyでサーバーに接続して、MySQLにアクセスしようといろいろ試したのだが、どれもうまくいかず。
そんなことで数日、途方に暮れ、最終的には友人が見つけてくれたNavicatというGUIを使ってみたら・・・
あっさりDLできました!
てなわけで、なんとかデータもサルベージでき、無事に新サイトが立ち上がったというわけ。
ちなみに移管できないままになってる旧ドメインは、なんとかネームサーバとゾーン設定を書き換えて、さくらのサーバー上のディレクトリにつながるようにして、そこにredirectのページを置いて、旧ドメインでアクセスしてきた人を誘導できるようにしてあります。
あと、実は、阪大サイエンスショップのサイトも、件のサーバにあるため、引越しが必要。ただ、他の仕事で忙しいため、これは当分はオアヅケ。とりあえず今は、ネームサーバとゾーン設定を書き換えて、旧サーバーのページが見れるようにしてある。(こちらのドメインはさくらで取ったものなので、比較的安心。ただし、サーバ本体がいつ昇天するかわからないので、できるだけ早く移転する必要がある。MySQLのデータはすでにサルベージ済み。)
その三。
学会サイトの移転をしたついでの気分で、前々から懸案だったこのプログのデータベース(MySQL)のアップグレード(MySQL4からMySQL5へ)と、文字コードの変換(EUCからUTF-8へ)を敢行。
さくらのサーバーの契約はスタンダードなので、データベースは1つしか使えない。このため、元のデータベースからデータをバックアップしたあと、そいつを削除し、新しいデータベースにアップするという、ちょっとキワドイやり方をした。
文字コードの変換は、いつも使ってるテキストエディタ(TeraPad)だと、大きなサイズのファイルは開けられないので、Sakura Editorを使用。ちなみに後で気づいたが、元のMySQLからバックアップする前に、Movable Typeのほうで、ログデータやらスパムのトラックバックとコメントのデータをゴッソリ削除しておくと、データサイズがすんごく小さくなる。うちの場合、削除しないと60MBくらいあったのが、削除したら10分の1以下になった(とくにログファイルがでかい模様。なにしろ6年使い続けるからね)。
操作するときは、この事実に気づかなかったため、60MBのデータを、前出のNavicatでダウンロード&アップロードするハメに。さくらのコントロールパネルから使えるphpmyAdminでは最大10MBのデータしか扱えなかったため。気づいていれば、もっとシンプルにできたはずなのだが。
MySQLのアップグレードと文字コードのUTF化は、いずれ、Movable Typeを4から5へアップグレードするには、避けて通れない壁。そのうち(いつだ?)手が空いたら、アップグレードしてみよう。
その四。
うるさい「アップグレード」のポップアップに促され、ウイルスバスターを2010から2011にUGした。
自宅のデスクトップとノートの両方。
今度のは「クラウド」仕様で、その分、動作が軽くなっているはずなのだが・・・・
全然ダメじゃん。
重いです。しっかり。
しかもイベントビューアでアプリケーションのログを見ると、ESENTというソースのエラーで真っ赤っか。
ググってみると、2ちゃんのセキュリティ板のウイルスバスター2011スレに行き当り、どうやらこのエラーは2011の仕様(?)らしく。。
そんなわけで思い切って2011をアンインストールして、2010にダウングレートしてしまいました。
おかげで今は、アプリケーションのログは綺麗なものです。
その五。
こちらは、ノートPCのSSD関連のことで調べてて見つけたRAMDiskの話。
いまのdynabookは、メインメモリが4Gあるのだが、32bitマシンであるために、OS (XP)では3Gまでしか認識してくれない。つまり1G分は手付かずのまま遊んでる状態。
そういうOS管理外メモリの有効活用としてあるのがRAMDisk。
それを作成するフリーのアプリにはいろいろあるのだが、あれこれWin側の設定をいじらなくて済む点で、
VSuite Ramdisk (Free Edition) (日本語対応版はこちら)
窓の杜の紹介記事
を選択。ちゃちゃちゃっと、ノートPCで756MBのRAMDiskをセット。
ちなみに作成する際には、設定で「Create TEMP folder」をチェックしておくといい。(理由は後述。)
使い道としては、SSDへの頻繁な書き込みを減らすこと(=寿命対策とされているが、今出回ってるSSDは実用上、寿命は考えなくてもいいという話もある)と、メインメモリゆえの高速アクセスを活かすという点で、
- Firefoxのキャッシュの保存先
- Windowsのアプリケーションのテンポラリーファイルの保存先
として使うことにした。
作業はとっても簡単で、Firefoxのほうは、
- アドレスバーに about:config を入力。警告が表示されるが、[細心の注意を払って使用する]をクリック。
- 設定リストの適当なところを右クリックして、[新規作成]-[文字列]を選択し、テキストボックスに browser.cache.disk.parent_directory を入力して[OK]をクリック。
- 次に、「文字列を入力してください」というウィンドウが出るから、テキストボックスに R:¥ と入力(Rは、RAMDiskに指定したドライブレター。他の文字にしていれば、それを入力)。あとは[OK]をクリックして、Firefoxを再起動でOK。
Windowsのほうは、
- [マイコンピュータ]-[プロパティ]-[詳細設定]-[環境変数]で、「(アカウント名)のユーザー環境変数」のところの「TEMP」と「TMP」それぞれで、選択した後に「編集」をクリック。
- 「変数値」のテキストボックスに R:¥/TEMP を入力。
- あとは「OK」を2回クリックして完了。
ちなみに、ここで入力する「TEMP」は、VSuite RAMDiskでRAMDisk作成時に設定して作ったもの。
なお、テンポラリーにはシステムのもの(システム環境変数で設定)もあるが、こちらは、いろいろトラブルがあるかもしれないので、変更はしなかった。
効果としては、Firefoxのブラウンジングが軽快になった。Firefoxは、タブを複数開いて、しばらく使い続けているとメモリ消費が増え、SDDにも頻繁にキャッシュの書き込みを行うため、ブラウジングがかなり重くなるのだが、それがなくなった。
ついでに、デスクトップのほうにもRAMDiskを作成。こちらはもともと2.5GBしかメモリを積んでなかったので、OS管理外にというわけにはいかなかったため、管理内のうち、256MBをRAMDiskにしてみた(実用上は128MBでも良さそうだが)。
こっちのマシンはHDDなので、とりあえずFirefoxの高速化を狙って、それのキャッシュ保存のみで現在は使用中。おかげでFirefox、驚くほどの軽さになってくれた。SSDマシンのdynabookは、もともとディスクアクセスが高速なので、効果の体感は「そういえば・・」程度ではあるが、HDD搭載のデスクトップのほうは、文字通りの高速化・軽快化を体感できる。
RAMDisk、偉大です。
その六
最後は、相方のPC (Let’s note CF-R4)のメモリ増設。
Dynabookに変える前まで使ってた自分のLet’s note CF-R6から1GBのメモリを移植。
合計1.5GBになり、かなり動作が軽快になったようだ。
ちなみに移植はすんなり成功して、ちゃんとシステムがメモリを認識してくれたんだが、移植完了後にググったら、R4のメモリは、メーカーとしては合計1GB(つまり512MB増設)までしか保証してなかったんだそうだ。
でも、「1.5GBにしても大丈夫だった」「R6対応のメモリがそのまま使えた」というブログ記事もいくつか見つかり、ホッ。
ま、実際、ちゃんと動いたわけだし、結果オーライということでw