合言葉は正義!がんばれ西宮冷蔵

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2002年1月に雪印食品による偽装牛肉の告発をしたことで、国から営業停止命令を受け、再開後も取引先を失って自主廃業に追い込まれ、数多の支援者に助けられ、今年5月にようやく営業再開を果たした西宮冷蔵が、再び窮地に陥ってるらしい。昨日の朝のどこかのモーニングショーで特集されていたのだが、未だに取引先が戻ってこなくて、カンパで集まった約1000万の資金も底をつきそうなのだという。メルマ「西宮冷蔵を再建する会通信」でも書かれているけど、再び社長の水谷さんが、梅田の陸橋に座り込み、カンパなど支援をアピールしてるらしい。
昔の取引先も新しい取引先も未だにつかないというのは、いかにもイヤらしい社会の恥部を見る想いだが、なんとか助ける方法はないものだろうか?確かに当初は雪印の犯罪に手を貸したとはいえ、それを告発した西宮冷蔵は、いま流行り言葉にもなってる「企業の社会的責任(CSR)」をまっとうした会社だ。「社会的責任投資(SRI)」が普及している欧米ならば、投資してくれる金融機関もあるのだろうけど、そういう面では「原始資本制」社会の日本では、なかなかそうはいかないんだろうな。。
とりあえず、大手の小売店がドカーンと契約してくれたりすればだいぶ助かるのだろうけど。たとえば環境貢献や社会貢献をアピールしてるイオン(ジャスコ)あたりは動かないのだろうか?(ちなみに民主党の岡田代表の父上はイオンの岡田卓也名誉会長である。コイズミのお株を奪って、「岡田サプライズ」でもやってみたらどうだろう?>>岡田代表)
ところで、この西宮冷蔵による内部告発劇をきっかけに、先の国会では、公益通報者保護法というのが制定されている。最初は期待したものだが、結果はかなりボロのある法律のようだ。なにしろこの法律では、水谷社長のような関連会社の経営者は保護されないし、最初の通報は、マスコミや消費者団体など外部ではなく、勤め先の会社にしないとダメとか、保護対象となるための条件が厳しすぎるのだ。要するに、保護対象となりうる告発者の範囲をできるだけ立場の弱い者、とくに告発対象となる会社内部の者に絞り、そして、事件をもみ消したり、その弱い立場の告発者に対して、人事などで直接力を行使できる上司のいる会社内部に通報させるようにすることで、内部告発をしづらくさせているのであり、たとえば★J憲法&少年A★さんが指摘しているように、事実上、「内部告発者規制法」といってもおかしくないものになってしまっている。「名をとって実を捨てる」、いかにもコイズミ政権らしい――もちろんコイズミじゃなくても、経済界と仲良しの自民党政権では同じことだろうが――法律なのである。
ちなみに、今年の4年生のゼミ生に、食品安全と企業・消費者の問題をテーマにしたいという学生がいる。公益通報者保護法の問題も絡めて、この西宮冷蔵をおっかけてみたらとメールしたら、「きっとこの話自体を知らない人も多いと思うので、私もこの話の発信者になりたい」という嬉しい返事が来た。もちろん社長のもとにも取材に行ってもらうつもり。お金の面ではないけど、いわば「合言葉は正義!」というべき社長の心意気にエールを送れたらと思う。
最後に、西宮冷蔵を再建する会の連絡先はこちら(↓)。
小生も微々たるものながら、カンパしたいと思う。

TEL 0798351234 FAX 0798351237  兵庫県西宮市西宮浜3-11-2 水谷洋一
E-mail nishinomiyareizou@yahoo.co.jp
郵便振替口座 00990-1-247740 西宮冷蔵を再建する会
通販用銀行口座 UFJ銀行 阪神甲子園出張所 普通 3935512  西宮冷蔵

 

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