Parody Timesのマッド・アマノ氏が、参院選特別企画をやっている。(日刊ゲンダイにも連載中)
全8話で、公開中の第1話は、自民党の選挙ポスターのパロディ。
「この国を想い この国を創る」と“鈍”一郎はシャアシャアと宣うけれど、こんな甘言に騙されてはならない。本音はこうに違いない。「あの米国を想い この属国を創る」。そして「テーマは日本」ではなく「テーマは日没」なんだよ、きっと。
嗚呼、人生いろいろ、詭弁いろいろ、国民いらいら、だ。
要するに、「この国を創る」といってどんな国を創るかというと、アメリカの自称「自衛戦争」に仲良く参加・協力する「アメリカと一緒に戦争のできる国」とか、億万長者が増えつづける一方で平均年収は下がりつづける――つまり「中流」が崩壊して所得格差の二極分解が進む――国とか、年金崩壊で大多数の国民が定年退職イコール、よくて生活保護、ヘタするとホームレス化してしまう国とか、そんなふうに国民が苦しんでても「ちゃんと稼がなかったあなたの自己責任です」といって、政府が個人に責任転嫁できちゃう国とか、首相が年金詐欺みたいなことしてても許されちゃったり、国会議論や法的検討もなしに勝手に首相が他国と軍事協力など外交上の重大問題を口約束しちゃうような無法治国家=放置国家とか、組織ぐるみの犯罪や不祥事を企業がいくら犯しても、経営責任者は処罰されず、末端の社員や消費者だけが苦しむ国とか、マスメディアも政府に都合の悪いことは言わないよう自主規制しちゃう国とか、とにかくそういう国なんだろう。そして、そういうことで政府をヒハンしたりすると、「世間様」からバッシングされたり、ビラを配ったり街角で大きな声で意見アピールをするだけで家宅捜索されたりタイホされちゃう国とか、「歌わないと先生が処分されてかわいそう」という子供たちのやさしい気持ちにつけこんでまで国歌を歌わせることで、「目的のためには人のやさしさや善意を利用してもいい」という「汚いオトナ」の論理を子供たちに身をもって教えちゃう国。そのうちネットでこんなこと書くことも禁止される国になっちゃうかもしれない。おまけにこういうことが、高い支持率――たとえそれがメディア操作の結果であれ――をバックに進められていくとなれば、それはもはやポピュリズムですらなく、ただのファシズムでしかない。「日没」の次にやってくるのは『茶色の朝』というわけだ。
そんなわけで、支持政党なんかなくっても(私もない)、
老後を安心して迎えたい人、
切り捨てられたくない人、
安心して子供を生んで育てたい人、
戦争に行きたくないし、家族を戦争に行かせたくない人(殺されるのも殺すのもゴメンな人)、
自由にものが言えることが大事だと思う人、
自分自身でありたい人、
・・・・・etc
とりあえず、7月11日は選挙に行こう!
政治は変えられるし、変えてもいいんだから。