とうとうワシントン・ポストまで・・・

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余丁町散人さんの最新のエントリー「Washington Post はイラク人質事件での日本社会の反応に強烈な違和感を示す『こんな国もあるのだからイラクも米国と同じだと思ってはいけない』と」 で紹介されてるWashington Postの記事The Cultural Divides of War
小生も読んでみたが、なんか「日本=自爆テロするテロリストと同じくらい不可解な存在」というすごい内容。書いてる記者がリチャード・コーヘンという保守系タカ派だけに、「アメリカに刃向かうやつはみんなテロリストだ、殺してしまえ」とファルージャで住民大虐殺やったりとか、「政府に刃向かうやつは反日的分子」なんていってるウチの国の政治家たちがカワイクみえちゃうくらい酷いことをやってる自分の国の政府と軍隊のことは、しっかり棚の一番高いところにおいてるあたり、問題大アリの記事ではあるが、今の日本の状況の異常さを皮肉る記事としては、秀逸かもしれない。


記事の主旨は、「世界にはアメリカとは全く異質な文化はいくらでもあるのだから、アメリカ的価値観をそのままイラクに当てはめてもうまくいかないぞ」というブッシュ政権の強硬政策に対する戒めなんだけど、その枕に日本を持ってくるところがなんかすごい。
さて、かようにして今回の一連の報道(アメリカでは他にNew York Times, Los Angels Times, CNNが報じている)では、”OKAMI”や”JIKOSEKININ”なる日本語が英語圏にも広がってしまった。小生は毎年、Science and Democracy Networkという日米欧の研究者たちのワークショップに参加してて、今年も7月末にハーバードのJ.F.ケネディ行政大学院でそのワークショップがある。これからは日本の政治文化を説明するときには、これらの言葉をそのまま使うことにしよう。
しかし、そのまえに、ワークショップのテーマである「科学と民主主義」のうち、「日本には科学はあるが、民主主義はないじゃないか」というシャレにならないつっこみが来そうだな(苦笑)

 

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