遅ればせながら、さきほどBSの海外向けニュースで知った「吉野屋3000食限定復活」のはなし。
吉野家の牛丼、期間限定で復活 横浜のイベント会場
外食産業や食品関連会社が新商品などをPRする「2004ジャパンフードサービスショー」(日本フードサービス協会主催)が13日、横浜市・みなとみらい地区のパシフィコ横浜で始まり、2月から販売を休止している吉野家の牛丼が期間限定で復活した。輸入停止となる前の米国産牛肉のわずかな在庫を集めたもので、価格は販売休止前と同じ並盛280円。ブースには開場と同時に長い列ができ、「吉牛(よしぎゅう)」ファンが久しぶりの味を楽しんだ。
米牛肉の在庫って、まだあったのね(←呆れた)。それって、特定危険部位も除去していない全くBSE対策が施されていない肉なわけだが、果たして吉野家は、そのことを明記した上で売っているのだろうか?たとえばタバコみたいに「あなたの健康を損なうおそれがありますので、食べ過ぎに注意しましょう」とか、”Eating US beef may kiil you”とかね。
もちろん、BSEによるCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)の感染リスクは、喫煙による肺ガンリスクよりはず~っと小さく、また吉野家の使う肉は特定危険部位からは遠い部分――しかし米国の解体処理だと脊髄の中身がドビャーとかかっている可能性大――とはいえ、とりあえず国でも輸入禁止にしているものを何も明記していないで売るのは不誠実じゃないだろうか?(いわずもがなだが、このことに全く触れず報道しているマスコミも無責任。2月の「最後の牛丼」のときもそうだった。)
ちなみに目の前にある、このまえ海外出張で買ってきたタバコには、パッケージの表の半分にドドーンと太い字で””Smoking kills”と書いてある。う~ん、これって文法的にも科学的にも、ちと間違いじゃないだろうか?いや、自分が吸うからこだわる訳じゃないんだけど(こだわってるか?)、”Smoking can kill”とはいわないまでも、”Smoking may kill”くらいがちょうどいいくらいじゃないかと思うんだが、どうよ?まぁ、タバコ吸うのヤメレ~というプレッシャーを与えるためのレトリックっていうことでは、ちょうどいいのかもしれんが。
念のため書いておくと、小生は、現代のような肉食の普及そのものが、健康や環境への負荷、穀物自給の逼迫などの重大問題をはらんでいるが故に、BSEの問題だけに一喜一憂するのは木を見て森を見ずの行為だと思っている。逆に、BSE問題も、より広くは食・農のグローバル化の問題と結びつけながら広く論じるのが大切だと考えている。このあたりのことは、ちょうど先日11日に、とあるところで喋ったときのパワポの資料があるのでリンクしておく。