ただいま研究中・・・

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世間はお盆ではありますが、ただいま研究室で仕事中。
先週末で、いろいろ対外的な仕事が一段落ついたので、今週は、論文執筆のための資料読みに没入しています。
対象にしてるのは食品安全委員会・プリオン専門調査会の議事録。とくに国内規制の見直しから米国産牛肉のBSEリスク評価に至るまでの議事録と配布資料を精読しているところ。久々に資料に没頭して、軽~く充実感も感じちゃったりしてます。


その一連の議論で興味深いのは、単にBSEリスクの科学的な議論だけでなく、科学(リスク評価)と行政(リスク管理)、社会との関係について、科学の限界、リスクコミュニケーションの課題、科学者と政策担当者それぞれの責任のあり方など、「メタ」の議論が、BSEという現実問題との格闘を通じて繰り返し行われているところ。
この資料を活かした論文は、当面2つ予定していて、一つは締め切りが近いので、この資料ベースだけで書かないといけないのだけど、もう一つは、この議論に出てくるキーパーソンの方たちにインタヴューも行う予定。リスク分析における科学・行政・社会の関係というテーマは、先日のコーデックス委員会、FAO/WHO専門委員会、欧州委員会へのインタヴュー調査のテーマの一つでもあったから、それらをまとめて書いてみたいと思ってます。
実際、プリオン専門調査会の議論はすごく優れていて、いくら食品安全委員会のホームページで公開されているとはいえ、議事録というかたちだけで埋もれさせてしまうのはあまりにもったいない。ちゃんとテーマ化して、論点をまとめるだけでもすごく価値があると思ってます。(加えて言えば、消費者等との意見交換会も含めて、発言録として議事録を全部テープお越しして公開している食品安全委員会、農水省、厚労省もエライです。ここまで公開しているのは海外でもあまり例がないでしょう。)
微力ながら、それらをうまく分析・整理して、リスク分析における科学・行政・社会の関係改善に役立てられればと願ってるんだけど、そのためにはまず、目の前の議事録の山を読破せねば!

 

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