ここんとこ本業で忙しく(今もだけど)、ずっとここを更新してなかったので、ちょっと小ネタをひとつ。
2ちゃんのニュー速+ではとっくに話題になってるネタですが、これって単なる言い間違いといっていいのかどうか。。むしろ無意識の現れであるフロイディアン・スリップ(フロイト的言い間違い)なんじゃないでしょうか?(太字強調筆者)
○細川委員 その行政的な目的はなんですか?はっきりそこ言ってください。
○沓掛国家公安委員長 行政的というのは、一応、部屋の中で死体になっており、
そしてブザーを押して、犯人が届けていき、そしてその中には本人一人だったわけですし、 しかるのち、いろいろなその他にもそういう犯罪によらないという確認できるようなものも色々あるわけでございますが、そういうものもあるけれども、更に、行政上、 もう一度ということで、したのだと。それは、あくまでも家族遺族の了解を得て、するものでございます。
これは何かというと、ライブドア・堀江氏の元側近で、先月亡くなったエイチ・エス証券副社長・野口英昭さんの「死因」をめぐる2月7日の衆議院予算委員会での細川律夫議員(民主党・無所属クラブ)の質問に対する沓掛国家公安委員長の答弁で、下記リンク先のページの「細川律夫(民主党・無所属クラブ)」をクリックして出てくるビデオの8分07秒あたりから始まるところ。
衆議院TV http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.cfm?deli_id=29050
野口さんの死因に関しては、沖縄県警が速攻で「自殺です」と断定したものの、両手首と両頚動脈の切断と切腹というその凄惨な遺体の状態や、自殺と断定する根拠の怪しさなどから、ネット上や週刊誌で疑問が持ち上がり、再捜査みたいな流れになっていた。細川議員の質問もその延長線上にあり、上記のくだりは、「明らかに自殺であるため司法解剖は行わなかった」にもかかわらず、なぜ「行政解剖」は行ったのか、その目的は何かを質しているところである。
ところが7日になって沖縄県警が「やっぱり自殺です」と改めて断言。またそれ以前にも、大手マスコミ各社がこぞって「自殺説」を強調する方向の報道をしていたという(2ちゃんでの指摘だけど)。その結果がこの答弁なんだけど、自殺なのに「犯人が届けていき」っていったい何なんでしょうね?それに、「一応、部屋の中で死体になっており」とか「そしてブザーを押して」とか「その中には本人一人だったわけですし」っていうのが「自殺」の根拠になるっていうのは、いったいどんな理屈なんだろう?いちおう「いろいろなその他にもそういう犯罪によらないという確認できるようなものも色々あるわけでございます」とは言ってるが、その「いろいろなもの」についてはほとんど説明されてない。
そもそも「犯人が届けていき」っていうのは、何を言い違えたのか想像がつかない言葉ではないだろうか?とくに「届けて」という動詞は、「やって」とか「して」のようなものと違って、かなり具体的な個別の動作を表す言葉である。単なる言い間違えで出てくる言葉だろうか?沓掛公安委員長の頭の中がとっても気になるぞ。
いったい本当の死因はどっちなのか?ちなみに同じ細川議員との質疑応答のなかで、ビデオの25分40秒から始まる答弁で縄田刑事局長はこんな「言い間違い」をしている。
○縄田刑事局長・・・(前略)・・・私どもとしては、明快に犯罪死であるというふうに考えております。
○細川委員 大臣!
○縄田刑事局長 訂正させていただきます。犯罪によるものではないと沖縄県警察は判断しております。(語尾はよく聞き取れず)
ほんと、ただの言い間違いなんでしょうかね?
週刊誌等の記事によれば、野口さんには、ライブドア=堀江氏がらみのいろんな不透明なヤバーイお金の問題(有名政治家も絡んでるとされている)があるそうで、それが事実ならば、口封じその他の理由で殺された可能性は十分ある。何か大きな力が永田町あたりから発してるんでしょうか?
それとも、もっと大きな魚を捕まえるためのフェイク??
(それにしても、「犯人が届けていき」はその場では見事にスルーされてたけど、誰も気づかなかったのかな?次の質疑ではつっこむんだろうか?)
以下は、この事件に関するまとめサイトです。
ここには上記の質疑応答のテープお越しもあります(←スゲェー)。公式版はおそらく来週には国会会議録検索システムで読めるはず。(「言い間違い」が訂正してあるか、ちょっと見物かも。)