【転載】ファルージャからのSOS

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先々週後半から、講演や学会発表、雑誌の共著論文の原稿、卒論指導、人事関係のあれこれとか、いろいろ続き、しばらく更新が止まっていましたが、そろそろ復帰します。
この間、イラクのファルージャのジェノサイドのことは、ずっと気になって、Falluja, April 2004 – the bookをはじめとして、あちこちのブログは読んで回っていましたが、悲劇はファルージャを超えて、他地域にも拡大しているようです。
シバレイさんのブログにも掲載されていましたが、ATTAC Japanの秋本さんが、ファルージャからの緊急要請を翻訳してくれましたので、当ブログにも転載します。(誤植と思われるところは改めてあります。)


ATTAC Japanの秋本です。
ファルージャのNGO、人権および民主主義研究センターが、ファルージャから世界の様々な国際機関に向けて緊急要請を発信しました。今、起きている事態の即時停止を求めるよう、世界の様々な人々が行動を起こしてほしい。そして真実を知って、これらの犯罪の犯人に責任をとらせるよう、行動を起こしてほしい、と呼びかけています。
以下、時間がないので、きちんと翻訳していませんが、要請文を貼り付けます。
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人権&民主主義研究センター[Study Center of Human Rights and Democracy]
イラク・ファルージャ
緊急要請
送付先:
国連事務総長
安全保障理事会人権委員高等弁務官
赤十字国際委員会
WHO
世界教会評議会
2004年11月15日、イラク・ファルージャ
まさしく大量虐殺(ジェノサイド)の組織的犯罪がファルージャで、そして、今、新たにイラクのアル・アンバール地方で行われています。このところ皆さんが見ているものは、米軍が発表した映像と写真です。しかしそうであっても、これらの映像と写真には、ファルージャで大規模な大量虐殺の犯罪が行われたことを示す明白な証拠が含まれています。そして、今は、アンバール地方全域で、特にサクラウェイヤ、ケルマー、アメリヤ、およびその周辺地域で大量虐殺が進行しています。
米軍は最も強力な爆弾と砲弾を使って、住民の目の前で何百もの家々を壊しています。通りには、そして破壊された家々の瓦礫の下には、何千人もの負傷者や死者がいます。犬や猫は、今、ファルージャで無垢の犠牲者の死体の上で生きています。しかし、ブッシュとブレアはいまだにイラクの民主主義と「文明化された世界」について語っているのです。
米軍は人権団体や医療機関がファルージャの都市、ならびに上記の都市に入ることを禁じています。
さらに、いわゆるイラクの首相はこれらの犯罪に完全に参加しています。イラク保健相もファルージャの病院(2004年11月7日に米軍に占領された)の再開のためにいかなる措置も採らないことによって共犯です。実際の負傷者はかなり多いのに、この保健相はかなり少ないと語り、世界およびイラクの人々に嘘をついています。そして、彼は病院職員を脅し、米軍犯罪に関して見たことを一言も口外してはならないと命じています。WHOはこの行為を深刻に受け止めて、WHOでイラク保健省を権利停止にする必要があります。
今こそ皆さんに介入してくださるよう訴えます。
ファルージャのすべての人権団体は皆さんに、今こそ、この信じられない事態に介入してくださるよう訴えます。米軍は、人権団体が、ファルージャに残っている住民、およびファルージャからサクラウェイヤおよびカルマに逃れた市民たちを救助するためにファルージャの町に入ることを禁止しています。
今、皆さんにファルージャのすべての医療機関が訴えます。ファルージャ、サクラウェイヤおよびカルマの都市に医療スタッフが入って、死者の埋葬と負傷者の治療を許可するよう、米政権に要求してください。
すべての人権団体は皆さんに訴えます。ファルージャとアル・アンバール地方の人々に、どんなものでもいい、食料と薬を届けてください。
国連安全保障理事会を直ちに召集して、これらの問題を討議しなければなりません。事態はかなり深刻であり、世界の平和と安全にとって危険です。
発信者:ファルージャNGO(The NGOs of Fallujah)
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