「プロ野球=自民党=読売新聞」的なるもの

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我が家はサッカー派なので、野球は全然見ないのだが、例の近鉄合併問題から2リーグ制消滅話にいたる一連の騒動でのオーナー連中、とくにジャイアンツの渡辺オーナーの言動は、吐き気がするほど見苦しいな。
なんというか、ひとことでいえば「自民党的」というか、プロ野球の経営・管理のあり方というのは、日本社会の恥部を凝縮・戯画化して映し出す鏡のようだ。とくに、案の定いろいろ物議をかもした一昨日の渡辺オーナーの発言。
労組日本プロ野球選手会会長の古田が「オーナーたちと話をしたいという気持ちはある。その方が(議論が)開かれた感じがしていいのではないか」と話したのに対し、これを報道陣から聞いた渡辺はなんと言ったか?

「無礼なことを言うな。分をわきまろ。たかが選手が。オーナーと対等に話をする協約上の根拠はひとつもない」

だ。いやー、まいりましたね。渡辺がまさに悪代官様に見えましたよ。だいたい、労使交渉の窓口が各球団代表クラスになっていること自体、とんでもなくアナクロなのに、この発言。まさに「老害」。
読売新聞があんななのも、政府に批判的な――つまり渡辺と違う見解の――記事や社説を書く記者に対し、「分をわきまろ、たかが社員が。オーナーと違う意見を書く契約上の根拠はひとつもない」とか恫喝してるからなのかとかんぐってみたり。
四月のイラク人質事件の時も、家族が政府批判したり、あるいは反戦運動が政府批判したりするのに対しても、こんなふうに思ってるんだろうな。

「無礼なことを言うな。分をわきまろ。たかが国民が。政府を批判する憲法上の根拠はひとつもない」(いや、あるんだけどね、憲法上の根拠は。しっかりと。)

同じことは、首相をはじめ、「反日分子」発言したDQNや、その他政府関係者も思ってるんだろうな。
あ~あ。

 

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4件のコメント

  1. ナベツネはこの国の縮図

    巨人の渡邊オーナーの発言が(いつものように)物議をかもしています。 いつものことで、選挙前にそんな場合じゃないよ・・・と思う反面、常々このプロ野球機構あるいはその中心人物である「ナベツネじいさん」の存在・発言が、この国の政治ひいては社会の縮図を見る思い…

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