Brussels in Spring

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日曜夜からブリュッセルに来てます。
もちろん目的は仕事。イギリス、オーストリア、アルゼンチン、オランダ、スペインの人たちとの共同研究の打ち合わせで、昨日、今日と2日間の会議があります。
昨日は、欧州委員会研究総局のビルの一室で、朝10時から夕方7時近くまで缶詰状態。遺伝子組換え作物など食品安全政策におけるリスクアセスメントポリシーの各国比較をしてるんだけど、同じ欧州連合加盟国であるイギリスとドイツを比較するだけでも、だいぶ傾向が違って面白い。90年代半ばにBSE発祥の国として、深刻な行政不信、科学不信など危機を迎えたイギリスは、かなり政策決定過程の透明性に気を使ってるかんじなのに対し、ドイツの方は、リスクアセスメントに関するあれこれの文書が非公開で、かなり不透明だったり。


これに対し日本は、イギリスと同じ傾向で、リスクアセスメントの手続きや評価項目を定めた書類も、会議資料や議事録とともに、あれこれバイオセイフティ・クリアリングハウスのHPで公開されてるし、かなり透明。書類の中身も他国と比べて充実してるし。こうして比較してみると、日本、エライなと思ってしまいます。透明性に関しては、リスクアセスメントの原本は、農水省かその外郭団体である農林水産先端技術産業振興センター(STAFF)に行かないと見られなくて、しかもコピー、撮影不可だったりして、もう少しなんとかしてほしいなと思うところはあるのだけど。今回の研究では、このあたりの透明性の話はテーマではないので、昨日の会議でもあまり話題にならなかったのだけど、他国はどうなんだろう?今日の会議で、話題にしてみようかな。
ちなみにブリュッセルはいい気候です。昨日の朝はちょっとどんよりしてて、小雨もぱらついたりしてましたが、日中は春の陽気。前回、11月末にやった会議では、窓のない狭い部屋だったけど、今回は見晴らしのいい部屋で、いい眺めです。(欧州連合には、精神衛生のために窓のない部屋で長時間会議をしてはいけないという規則があるんだそうだ。)今はもうサマータイムにもなってるので、日没は21時頃。昨夜は、Porte de Namur駅近くのレストラン街で、オープンエアのテーブルで、みんなでタイ料理を楽しみました。
会議は今日の午後3時頃まで。次回は6月、ちょうどワールドカップのシーズン中に行われる予定。次回はそっちの話題でももりあがりそうだ。

 

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2件のコメント

  1. 「政府姿勢に異論のプリオン専門委員に厚労省が圧力、食安委本会議委員が指図」という記事

    タイトルの話題に入る前に重要なニュースを1つ。※ブラウザにより改行されず読みにくい場合はWordなどに全文コピーしてご覧ください(ごめんなさい)
    ■土壌汚…

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