太陽の塔の内部を見学

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あの「月の石」を見てから早35年。1970年の大阪万博のシンボル「太陽の塔」の内部見学に、阪大CSCDのスタッフと行ってきた。この夏の演劇ワークショップと科学技術コミュニケーション演習に参加した学生さんたちによるCSCDサポータークラブHANDSのメンバーも含めて、20名余りの参加。
高さ70メートル、底部直径20メートルの塔の内部は、地球の生物の進化の歴史を表現した「生命の樹」が高さ50メートルまで伸びている。塔そのものと同じく岡本太郎氏の作品。下のほうから順に、原始的な生物である三葉虫から恐竜、ゴリラ、そして人間にいたるまで、生物の模型が枝に飾られている。開催当時は、大小300体くらいあったそうだが、今はけっこうまばら。案内係の人によれば、今から5年前に、万博終了以来初めて内部に入ったところ、それまでの30年間に起きた地震などによって、すでに多くが落ちてたそうだ。そんなわけで、人間の模型が生命の樹の根元に置かれてたりする。



ちなみに内部は、著作権保護のため撮影禁止。右の写真は入り口部分で、ちょっぴりだけ内部も見えている。
また、生命の樹を取り囲むように見学用のエスカレーターがあるのだが、今は老朽化のため、使用はもちろん、立ち入りも禁止。下から眺めるだけだったが、それなりに楽しめる。万博の記録映画の一部も見せてくれる。(ちなみにその中で、太陽の塔の地下室で展示されてたという世界各国・民族の「お面」の映像があるのだが、お面そのものも、その紹介シーンの演出も、ともに諸星大二郎の『マッドメン』を髣髴させるものだった。そのお面たちは今は、太陽の塔のご近所の国立民族学博物館にあるそうだ。)
幼少時の記憶の中で、この太陽の塔の内部は、ちょっとあやふや。記録映画のなかでエスカレーターで上昇しながら生命の樹を見ていくシーンが、なんとなく自分の記憶の中のものと重なる感覚はあるのだが、どうにもはっきりしない。月の石を見たことと、会場内で双眼鏡をなくしたことなどは、映像としてもエピソードとしても鮮明に憶えてるんだけど。
以下は内部見学の情報です。

太陽の塔内部公開について(万博記念機構)
太陽の塔内覧ツアーと万博ミュージアム IN 万博公園 (名鉄観光)

 

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