全然期待できない

今年の９．１１は待ちに待った（？）衆院選だが、なんだか全然期待できない。
首相支持率６１％　ニッポン放送緊急アンケートによれば、小泉首相を支持するか・しないか」「日本の将来を託せる次の首相は誰か」の二つの質問に対し、小泉支持が６１％、不支持が３９％で、支持理由は「公約をやり抜こうという姿勢」「利権の構造を改革すべきだ」などだったそうだ。（日テレのHPの世論調査やニュースサイトNNN24には記事はない。）

ところが、その「公約」である「郵政民営化」については、賛成という意見はほとんどなかったとのこと。おいおい、それっていったいどういうこと？公約の中身とは関係なく、「やり抜こうという姿勢」さえあればいいとは、なんてお気楽というか、低レベルな評価基準なんだろう。まるで幼稚園児が、１足す１が計算できたので、ほめてあげてるかのようだ。まぁ、今まで日本の政治にとって「公約」は、選挙のときだけのお題目で、実際の政治には何の関係もなかったから、似たようなものなのだけど、それにしても情けなさすぎ。
それに、構造改革を支持するにしても、この首相に果たしてそれが可能かという大問題もある。方向性としては正しくても、道路公団民営化のように、どれも「実を捨てて名をとる」イカサマになるのがオチだろう。そもそも経済系の委員が大半を占め、どうしたって「市場主義」に偏って、「平等原理」という政治的・行政的価値が疎かにされがちな経済財政諮問会議に基礎を置いたコイズミ政権では、大多数の国民はボラレるばかりで、社会格差の拡大は放置され続けるだろう。
しかも、「日本の将来を託せる次の首相は誰か」の質問に対しては、1125人の回答のうち、１位が、言論破壊者にして、言葉だけ強気な「改革」ごっこヒーローの首相（282票: 25%）、２位が「ジジコン」の某党幹事長代理（128票: 11%）、３位がフランス語もフランス文化も数学も知らん自称「文化人政治家」の超ビビリン坊の某都知事（79票: 7%）だそうだ。いくら民主党・岡田が情けないからといって、自民党から選ぶんなら、せめて福田前官房長官くらいにしてくれよ。
残りの636票（56.5%）が誰に入れたのか（もしかしたら「誰もいない」という選択肢もあったのだろうか）知りたいところだけど、なんだか、本気で海外に転職考えたくなってくる結果だな。
ちなみに今日、東京からの出張帰りに、店の２０周年記念企画の打ち合わせで立ち寄った渋谷の某イタリア料理屋のマスターによると、某広告代理店勤務の小生の悪友の一人は、選挙広報の自民党担当になったそうだ。ヤツ自身がどう思ってるかは知らんが、人生の幸福には、美味い酒と美味い料理のほかに、やはり自分が納得できない仕事、、（後世も含めた）世間様に顔向けできないようなことはできるだけしたくないなぁ、酒も不味くなるなぁなどと、ワインでちょっと酔っ払ったアタマで思ったり。。（もちろん信念のために、あえて毒を食らわねばならないことはあるのだけど。）