こんな面白い会議があったとは。。
さっき、ちょっと調べものがあって、欧州委員会研究総局(DG-R)「科学と社会」部のサイトを見に行って見つけた。
Science in Society Forum 2005 Brussels, 9-11 March 2005
講演者リストを見ると、知り合いや友人の研究者もいっぱいいて、もっと前から知ってたら、(研究費もギリギリあるし)ぜひ行きたかったなぁ。。でも、よく考えたらこの期間は、ちょうど入試判定やらなにやらで教授会があって、出張許可が下りなかったに違いない。(いつも教授会、なぜか定足ギリギリだし。)授業もなく、一番研究や調査ができる時期であるにもかかわらず、この時期は、特に入試の種類が多い私大では、教授会が多く、長期の出張が難しいというジレンマがある。今時、欧米の街ならどこでも、カフェやホテルの無線LANサービスとか、ブロードバンド接続はできるから、教授会がオンライン参加できるようになってたらいいのだけど。
それはさておいて、以下は、上記サイトの案内文。”Library”というところのリンクがまだアクティヴになっていないが、きっとそのうち、講演者の論文やプレゼンファイルがアップされるのだろう(と期待したい)。
科学は、私たちの社会に「固く結びつけ(hard-wired)」られ、私たちの生活のあらゆる側面に浸透している。科学的、社会的、倫理的、経済的な利害問題が大きくなるにつれ、科学コミュニティと社会一般は、深く腰を据えた対話に取り組んでいく必要がある。欧州連合――およびその加盟国――は、科学、社会、経済の「イノベーションの三角形」を一緒に牽引する近年の努力の先頭に立ってきた。
社会の中の科学フォーラム2005は、それら努力の成功を吟味検討するとともに、「社会の中のか学の将来に関する憲章(Charter on the Future of Science in Society)」のかたちで、今後の新しい道行きを描きだすものである。
社会は科学を必要とし、科学は社会を必要としている。これが意味するのは、効果的なコミュニケーションが、科学と社会の関係の重要な一側面だということである。
科学者が知識のフロンティアを前進させることは、大きな社会的・倫理的影響を必ずもたらすことになる。したがって、研究課題を設定するための公衆との幅広い対話が、ますます重要になってきている。
このことに照らして、社会の中の科学フォーラム2005は、四つの主要テーマを開拓する。
さらに、次の分野の現在の例を展示で紹介する。
- 科学のポピュラリゼーション
- 市民討論と参加プロセス
- 社会の多様なグループに呼びかける
一連の国単位の関連イベントは、フォーラムに対するトーンとアジェンダの設定を手助けする。加えて、2001年に発表された欧州委員会の画期的な「科学と社会行動計画(Science and Society Action Plan)」についての特別評価と、科学に対する市民の態度に関するユーロバロメーターの調査が、会合に先立って、特別に準備されている。
このウェブサイトには、2005年3月のイベントの準備と、に関する最新情報と、社会の中の科学フォーラムの成果、そして豊富な背景情報が掲載されている。