とんでもないもの読んでしまった。サイテーの話だ。
Falluja, April 2004 – the bookの先ほどのエントリー「ハリウッドが映画化」によれば、ハリソン・フォードをフィーチャーして、ハリウッドが、今年4月と先月からのファルージャ攻撃を映画化するらしい。もちろん視点はアメリカ側のもの。民間人が1000人規模で殺されてることなんか、一つも出てこなくて、幼児から老人、女性まで全部、「アルカイダ幹部ザルカウィ率いる国際テロリスト」ってことになるんだろう(もちろん、そういうテロリストもいるんだろうが)。
英紙ガーディアンの元記事を、Falluja, April 2004 – the bookのいけださんが訳してくださってます。
ハリウッド版「ファルージャ奪還の戦い」 インディ・ジョーンズが主演
Indiana Jones leads Hollywood version of battle for Falluja
Dan Glaister in Los Angeles
Friday December 17, 2004
The Guardian
ハリウッドが参戦した。ユニバーサル映画社が昨日,『ファルージャ奪還の戦い(The Battle for Falluja)』の制作を発表した。この計画がまじめなものであることをはっきりさせるために,同社はインディー・ジョーンズこと俳優のハリソン・フォードを,反乱鎮圧を助ける役どころとして徴募した(enlisted)。・・・
要するに、その昔ナチスがやったような戦時プロパガンダ映画なんだが、アメリカという国の肥大しすぎて腐りきったナルシズムのキモチ悪さすら感じてしまう。
これに対抗して、フランス人かイタリア人の監督で誰か、米軍と抵抗勢力の砲撃の下にいるファルージャ市民の側からの映画でも撮ってくれないだろうか。マッチョな主人公による反吐がでるほどゴテゴテに塗り固められた偽善とナルシズムの薄っぺらなハリウッド映画と好対照な、たとえばファルージャの一家族――主人公は母親だろう――の慎ましくも美しい日常とその破壊、喪失を淡々と描くような作品を。
<おまけ>
「肥大しすぎて腐りきったナルシズム」で思い出したハイロウズの「アメリカ魂」(angel beetleに収録)の一節。
君たちの悲しみは
俺にはわからないけど
俺の悲しみはどうか
君たちは分かってくれおい、俺の言うこと
聞けないって言うのか
おい、俺を誰だと
思っているのだアメリカ人、俺はアメリカ人
俺が世界チャンピオンだぴょん
アメリカ人、俺はアメリカ人
限り無き正義だぴょん
ハリウッド版「ファルージャ奪還の戦い」
しばらく巡回(?)を怠っていたFalluja, April 2004 – the bookに、ハリウッドが映画化というエントリーがあると、What’s New & Occasional Diaryのハリウッド版ファルージャ攻撃が教えてくれました。
<英紙ガーディアンの元記事>
ハリウッドが参戦した。ユニバー・…
トラックバックさせていただきました。
教えていただいてありがとうございます。
お返事遅くなってしまいましたが、
n_ayadaさん、トラックバックありがとうございました。