テレビで機体残骸の撤去作業してるのを見て、マスクした兵士や防護服を着込んだ兵士がいるのが映ってて、「なんか危ないものでも積んでたのか?」といぶかしく思ってたのだけど、それが実は「劣化ウラン弾」ではないかという話が持ち上がっている。
- 日本軍事情報センター(神浦元彰さん): What’s new? (8月18日)
- 劣化ウラン弾搭載の可能性 (ことしゃんのページ)
- 沖縄で墜落した米軍ヘリに劣化ウラン弾が搭載されていた可能性の考察 (低気温のエクスタシーbyはなゆー)
- 「日本いまだ“占領国” 米軍 譲れぬ既得権」 (東京新聞・特報)
沖縄では何年か前にも、戦闘機が誤って劣化ウラン弾を海に落っことしたという事故があったし、今回のヘリは輸送用のもののようだが、(装備していなくても)輸送のために積んでいたかもしれない。
だとすれば、あのあたりは劣化ウランで汚染されていることになる。低線量とはいえ、呼吸や、食物への付着、水道の汚染などを通じて体内に吸い込んだりすれば、体内被曝の危険がある。「死傷者が出なくて奇跡」なんていってる場合じゃない。今すぐでなくても、ガンなど晩発性の障害が、周辺住民や、夏休み明けに大学に戻って来る学生や教職員に現われるかもしれないし、乳幼児の場合は、数年後にも症状が出てくるかもしれない。(そういえば、何度かテレビでインタヴューされていたが、事故現場のすぐ向かいには、赤ちゃんのいる若奥さんがいる。大丈夫だろうか?)
ちなみに、低気温のエクスタシーbyはなゆーさんの上記エントリーへのコメントに引用されている沖縄タイムスの次の記事によれば、米軍は事故現場の灰まで回収していったという。(同記事はオンラインにはない)
機体を搬出 灰まで回収 県警現場入りせぬまま
墜落現場の沖縄国際大学では十八日午後三時半ごろから、 米軍が残る機体の撤去を始め、同九時過ぎに燃えかすまで 回収した。県警は終了まで数人が遠巻きに見守ったが、 中には入らず現場を後にした。原型をとどめている機体は 六時までにトラック三台に積まれ搬出された。夜は投光機を使って、防護服にマスク姿の米兵が燃えかすや灰をショベルなどで掘り返す光景が見られ、化学反応などを調べる機器らしきものも使用していた。燃えかすなどはブルドーザーなどで木製の箱三つに積み込まれ、九時すぎに搬出された。
そうだとすると、少なくとも人体に有害なものが積まれていた疑いはますます強まる。
そもそもあの防護服を見れば、たとえ劣化ウラン弾や化学兵器でなくても、何か人体に有害なものがヘリに積まれていたというのは明らかであり、たとえ現時点で死傷者がいなくても、単なる墜落事故以上の緊急事態として政府は対応すべき事態だろう。ところが夏休みボケ(というか平和ボケ?)したコイズミ首相は、事故の一方を聞いて40時間飛行機を乗り継いで視察先の海外から帰国し上京した稲峰沖縄県知事を門前払いした一方で、歌舞伎にうつつを抜かしたり、オリンピックの優勝者に国際電話かけたりと、相変わらずの無意味なパフォーマンス三昧。仮に、劣化ウラン弾搭載の可能性が強まり、マスコミも騒ぎ始めたとしても、「劣化ウランは安全です」という米国政府公式発表を繰り返して、対米ケツ舐めに徹するだけなのだろう。県警または自衛隊による放射線測定すら拒むかもしれない。
ちなみに放射線測定のためのガイガーカウンターは、市販でも手に入るが、自作もできる。ウチの学部でも研究室に設置している同僚や、授業で学生に作らせている同僚もいる。これからは、フツーの市民である僕らも、米軍基地周辺や米軍機の飛行経路の下に住んでいる場合は特に、ご家庭に一台ガイガーカウンターを備えていたほうがいいかもしれない。今回の事故の現場周辺の人たち(とくに学生さんたち)も、とりあえず手に入れて、調べてみたらどうだろうか?ただし、事故現場は、エアロゾル化したかもしれない劣化ウランがまだたくさん残っていて、防護マスクなしでは吸引してしまったり、衣服や身体にくっついて、お持ち帰りしちゃったりする恐れがあるので、プロにまかせるしかない。市民ができることは、(国では当てにならないから)なんとか沖縄県知事に頼み込んで、県警を動かしてもらうことくらいだろう。とにかく、一刻も早く事実調査をしなくちゃいけない。(とはいえ、もしも本当に劣化ウランが漏れてて、「被爆したかもしれない」という恐怖に囚われてしまうのも、当事者にとっては辛いことに違いない。。「知りたくない」っていう気持ちもあるかもね)
最後に一つ疑問。
今回の事故で大学や周辺の家屋や自動車等が受けた損害って、ちゃんと米軍が補償してくれるんだろうか?この国の政府のヘタレぶりでは、なんとなくスルーされそうな気配が濃厚なのだが。。
劣化ウラン弾搭載の可能性
夏バテでしょう。ニュースへの反応がとても鈍くなってしまいました。沖縄で墜落した米軍ヘリコプターに劣化ウラン弾が搭載されていた可能性があるとのことです。 神浦元彰さん(軍事アナリスト)のサイトによると墜