こんなフザケたことがいつまで続くのか―米軍ヘリ墜落事故

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よりによって終戦記念日翌日の米軍のこの無法ぶり。

米軍、現場検証なしに機体撤去作業始める ヘリ墜落 (朝日新聞)
 沖縄県宜野湾市で起きた米軍ヘリ墜落事故で、在沖縄米軍は16日、墜落現場の沖縄国際大学の敷地で機体残骸(ざんがい)の撤去作業に着手し、一部を大学構内から運び出した。米軍は現場検証を求める県警に回答を示さないまま、機体を運び出した。事故機の大部分が運び出されたことで、県警による正式な現場検証は事実上不可能になった。 ・・・

政府は、この撤去を認め、外務省も「問題はない」とまで言ってるそうだ。とんだヘタレぶり。
わが国の政府には、主権意識も法治主義もないらしい。(←前から分かっていることだが。。)
昨日は4人の閣僚や政治家、某都知事が靖国を参拝した。「自主憲法制定」とかいつも威勢よく吠えてるオジサンたちは、ニュースを見る限り、何も聞こえてこないが、このようなフザケた米軍の行いに対して、何か文句をいってるのだろうか?結局、あの人たちが言ってる自主憲法制定というやつは、所詮、米軍のお手伝いをするニッポンを作るためのもの、いわば地位協定の憲法版を作ることでしかないということなんだろうね。
そういえば、実は超ビビリでしかない某都知事は、昔『Noといえる日本』という本を書いていた。きっと、この”No”は、次のようなかたちでしか使われないんだろうな。
米国: ”Don’t you have any objections?” (文句はないな?)
日本: ”No, I don’t.” (はい、ありませんです)
<追記>
この事件の顛末には、なにか得たいの知れないオゾマシサを感じていたのだが、M.H.Squareさんの「米軍ヘリ沖縄国際大学墜落事件:これは有事法制発動のシミュレーションだ」を読んで合点がいった。そう、これって、いつかやってくるだろう「有事無法体制」の先取りなんだな。有事法制は、地位協定に輪をかけて、日本(国民)の主権をアメリカに売り渡すためのもので、その究極が鼻息荒いオジサンたちが求めて止まない「自主憲法」なんだろう。逆に言うと、今回の事件――に限らず、米軍兵士による少女レイプとかそういうの全部ひっくるめて――に象徴される現在の地位協定には、有事法制、そして改憲の本質が見事に体現されているということなのだろう。

 

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5件のコメント

  1. 米軍ヘリ沖縄国際大学墜落事件:これは有事法制発動のシミュレーションだ

    米軍墜落ヘリ持ち去る 沖縄 現場検証ないまま from 東京新聞 2004.8.17  有事法制が発動された時に何が起こるか、そのシミュレーションをしっかと見せていただきました。日本の関係者を完全にシャットアウトして、事故を起こした機械(ヘリ)を勝手に持ち出し、当事者…

  2. アメリカ軍ヘリコプターの墜落事件に思う。

    沖縄国際大学の構内に普天間基地所属の米軍ヘリコプターが墜落した。とうとう落ちたかという感じだ。夏休みで学生・教職員があまりいなかったので大惨事には至らなかったのが幸いだが、部品は周りに散乱し、民家のドアを貫通したのもあって、人命に関わる被害が出なかった…

  3. 米軍ヘリ墜落事故?改めて思うこの国の力量

    ちょっと前の記事になりますが・・・ すでにエントリーもいくつかありました。What’s New & Occasional DiaryさんとM.H.SquareさんにTBさせていただきました。 米軍、現場検証なしに機体撤去作業始める ヘリ墜落(朝日新聞) What’s New & Occasional Diary …

  4. 米軍と政府の対応おぼえがき(ヘリ墜落)

     先日「私がヘリ墜落に関心をもつ理由」で書いた、横浜での米軍機墜落事件のことから類推して――気分が悪くなるのでなるべくそうは思いたくないのですが――、今回の政府の対応の鈍さは、死傷者が出なかったからではなくて、仮に死傷者が出ていても大筋では変わらなかった

  5. 米軍ヘリ沖国大墜落その後

    琉球新報ホームページ – 特集 – 米軍ヘリ沖国大墜落 ええとね、全国レベルじゃすっかり埋もれちゃってるヘリ墜落のニュースですけど、地元じゃ冷めてません。どころか、一昨日あたりから米軍の見解が出て県民感情逆撫で状態です。 自画自賛「素晴らしい操縦」 星条旗紙が…

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