独裁者チャウシェスクを倒したのは民衆の一声だった―日本ではどう?

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貧しさと圧政に苦しんでいた国民を省みることなく、豪華な大宮殿で優雅な生活を送っていたルーマニアのチャウシェスク大統領
彼の失脚は、1989年12月22日、首都ブカレストで、官製集会で大観衆を前に演説していた時、突如、観衆の中から発せられた「チャウシェスクを倒せ」の一声から始まった。その声は、あれよあれよというまに数十万人という観衆の大合唱となり、その3日後、12月25日、チャウシェスク夫妻は銃殺刑に処され、ルーマニアは自由社会への道を歩き始めた。「王様は裸だ」は御伽噺じゃなかった。
日本でも放映されたその大集会の様子に身震いした覚えがある。奇跡は起こる。たった一人の声からでも政治は変わりうる。独裁を倒したルーマニア国民は、国家の暴力に恐れ縮みあがることにさえ、もう飽き飽きしていたのだともいわれる。
こんなエピソードを思い出したのは、テレビで小泉首相の街頭演説――あんなの演「説」じゃないという話もあるが――を見てのこと。相変わらず手を振ってはしゃいでるオバチャン――自民党の工作員ですか?――とか見るとゲンナリしちゃうけど、もしも聴衆中から「ウソツキ~」とか叫び声があがったらどうなるんだろうと、ついつい想像してしまう。たとえば渋谷駅のハチ公前がルーマニアのあの広場みたいになっちゃったりとかならないだろうか。首相が「景気は回復してきた!改革は進んでる!」と叫ぶのに対し、「オレは失業したぞー」、「オレもだー」、「あたしのお父さん自殺しちゃったよ」と声があがる。あるいはホームレスのオジサンたち100人くらいで演説の最前列に居並んでしまうとか。
“We can do miracle! We love you!!”
政治の話ではないけど、超ダークホース・ギリシャ代表のEuro2004優勝を祝しての、アテネ市民のことば。さっき報道ステーションでやってました。

 

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4件のコメント

  1. 初めまして、いつも拝見させていただいてます。
    自分も「国民がやめろというまで続ける」という
    発言を総理がしていたと聞いて、
    「その場にいたら『辞めろ!!』と叫んでやったのに」とか思ってました(^^)
    自分の友人も親子で自殺してますし、
    (友人はまだ20代でしたのに)
    もしこちらに遊説に来ようもんなら悪口雑言の限りを
    尽くしてやろうかと思っています(^^)

  2. DoXさんはじめまして。コメントありがとうございます。
    私もいつもDoXさんのところ拝見させて頂いてます。
    (昨夜の似顔絵、ナイスです。絵が描けるといいですねー。)
    DoXさんのコメントで思い出しましたが、「チャウシェスク」が頭に浮かんだのは、小泉首相の「国民がやめろというまで続ける」という発言でした。「じゃ辞めろよ」とみんなが声をあげ始めたら、なかなかすごい「歴史的瞬間」かもしれないと思ったりしました。
    日曜の選挙が無言の「辞めろよコール」になるといいんですが。。
    そういえば、ウチの大学、今年の就職状況、去年と比べてだいぶいいんですよ。これって、たくさんの企業で中高年のリストラが進んだ結果なのかなぁなんて思ったりします。学生の中には「自分は内定取れたけどお父さんはリストラされちゃった」という子もいるかもしれません。

  3. 有事法制と国民保護法案の中身がよくわからなかった人も大変よくわかる具体的な出来事が起こりました

    有事7法案 武力攻撃事態対処関連三法「武力攻撃事態対処法」に関するQ&Aより Q17 政府見解では、「思想、信仰等に基づき・・・外部的な行為がなされた場合には、公共の福祉による制約を受けることはあり得る

  4. ぶちまけろ!

    ある意味自○党より厄介なものに 手をつけてしまいました(^^) オホーツク海に浮かべられるんじゃないでしょうか? かあさん、先立つ不幸を、許してほしいわけで。 いや、こんなところで死んではたまらないわけ

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