ウラン資源量270年分残存

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ウラン資源量、270年分残存 核燃料サイクルに疑問符 (asahi.com 2004/05/24 09:32)
 原子力発電の燃料となるウランの推定資源量は、発電後の使用済み核燃料の再処理をしなくても270年分あるとする国際原子力機関(IAEA)などの試算が23日、明らかになった。再処理をしてプルサーマル方式で使用しても300年分にしかならず、大差はない。日本政府と電力業界が巨費を投じて推進する核燃料サイクル計画の必要性に疑問を投げかける内容だ。
(中略)

 さらに、主に日本の研究者らが進めている海水中からのウラン採取の新技術を紹介し、実験段階ながら従来型ウランの5~10倍の費用で採取が可能になった、と説明。海水ウランの資源量は約45億トンと鉱山ウランの約1千倍で、実用化されれば事実上無尽蔵になる。
 日本の核燃料サイクル計画は、高速増殖炉を前提にした構想が事故で挫折し、プルサーマル方式が主役となり、総額約19兆円とされる原発の後処理費用の中心を占めている。米ハーバード大などは、低めに見積もってもウラン価格が現在の数十倍に値上がりしてようやく直接処分と経済的に見合うと指摘している。豊富な資源量を示す数字が示された今回の報告書は、日本の計画見直しを促す可能性もある。

これで核燃料サイクルの合理性が一段と下がったわけだが、推進派はどう抗弁するのだろう?残る推進の根拠があるとすれば、いわゆる「利権」と、あとは「いざ核武装!」というときのためにプルトニウムを抽出する再処理技術と施設を温存しておきたいということくらいしかないのだが。。

 

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