やっぱり自民党は政治がうまい―ただし内政のみ?

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福田官房長官の辞任のニュース、やっぱり自民党は政治がうまいと唸ってしまいました。
官房長官という超大物の辞任、しかも年金法案など、しっかり実はとったうえで。
あまりの鮮やかさ(あざとさ?)に感動すらおぼえてしまいます。
翻って民主党はセンスなさ過ぎ。


先週の菅直人党首の年金未納問題――これ自体は、本人の責任ではないかもしれないが――の件でも、民主党サイドは、福田官房長官をはじめとする自民党サイドの未納者の公表と、タイミングをズルズルさぐりあって、結局、「痛み分け」的な展開になってしまった。その時点でも、菅直人が「私は辞める。自民党はどうか!?」とやるとか、何か先手を打てば、一挙に優位になっただろうにと大いに呆れたのだが、そうこうしているうちに今日の展開だ。
民主党側は、「痛み分け」あるいは、その後続々と各党から未納者が明らかになることで、「みんな悪かった」とか「制度を変える必要あり」というところでの幕引きを期待したのか、それとも、手を打とうにも、何もできなかった(たとえば菅さんに代わる党首がいないとか?)のかどうかはわからない。
まぁ、仮に民主党が先手を打ったとしても、それによる民主党のプラス点はそれほど多くないかもしれないが、福田さんの先手辞任は、確実に自民党および小泉政権のマイナス点を大きく減額したはず。「福田官房長官辞任」で、下げなくてもいいところまで溜飲まで下げてしまっている人は多いんじゃないだろうか?強烈な目くらましである。民主党が先手を打てば、そのような印象操作の効果はだいぶ減じることができたはずだ。
いずれにしても、参院選に向けて、民主党はまた一つチャンスを逃したのは間違いない。
他方、与党、政府はというと、政治がうまいのは内政、特に永田町内政治だけという気もする。米軍の人質虐待問題についても、なんでもっと公式にはっきりと非難声明を出さないのか?カネもふんだんに出し、自国兵まで送り出している国の政府として、「われわれはアメリカを信頼してここまでしてきた。これはイラク国民のみならず、同盟国に対する裏切りでもある」というくらい、なぜできないのか?そうするだけでも、アラブの日本評は少しは上向きになるかもしれないのに。
ワシントンしか見ていない「ギブミーチョコレート外交」はほんとやめて欲しいと、愛国者の一人として思うぞ!

 

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