ちょっと見逃してたのだけど、ビデオビデオジャーナリスト神保哲生さんのvideonews blog(またはvideonews.com)で公開されているイラクで拘束された渡辺修孝さん・安田純平さんの外国特派員協会での記者会見のノーカット映像を見た。
なぜ私たちがバッシングされるのか? 安田・渡辺両氏が会見 - videonews.com(Windows Media Player動画)
ふつうのテレビニュースや新聞が、会見の重要なポイント――政府にとって最もイタイところ――を外しているかがよくわかる。もう、獲れたての絶品のネタ満載といったところ。
たとえば渡辺さん(←この人、いいキャラしてるよな)、「サマワの町は治安悪いんですけど」なんてことをサラリと言ったり、サマワの自衛隊は、町のお偉いさんと会いに行くとか、町を見回りするときなんかも、警戒のため市民に銃口向けながら歩いているとか、あれ?サマワって、治安良くて安全なんじゃなかったっけ???そんな話、聞いてねーぞ、ゴルァ!といったかんじです。
他にも、たとえば拘束中、「自分はなかなか感情を外に出せないので、最後のほうまでずっとスパイだと疑われてた」という話をする中で、これまたサラリと「安田さんは、子供と腕相撲したり、空手教えたりしてなじんでたんですけど」なんてこともいったり。「テロリスト」とか「武装勢力」とブッシュ大統領や小泉首相が呼んでる連中は、少なくとも渡辺さんらのケースでは、単に武器を持って米軍から町や家族を守ろうとしているフツーの住民たち、つまり政治的には「レジスタンス」たちだったというわけである(これについてはこちらも参照)。
計算してるのか、そのまま素直に話しているのかはわからないけど、ぜひ記者会見の模様をお茶の間に届けるべく、テレビでもぜひノーカットで放送してほしい