自己責任論について:続き

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しつこいが、自己責任論について続き。
ここまで、人質の3人を弁護する立場でいろいろ書いてきたが、自分で読み返してみて、それとは反対の側からも考えてみる必要を感じている。まだ3人が解放されず、家族も身体的にも精神的にもますます苦境に追い込まれていることを考えると、あまりキツイことは書けないのだが。。
これまで書いてきたように、自己責任論は、責任を3人の自己責任に集中し、より大きな責任から目を背けさせるものになっていることが最大の問題なのは確かである。
しかし、自己責任論を主張する側から見れば、そうもいいたくなるような事情というのもあるんじゃないのか?国家は機関/システムであり、それを担う政治家や官僚はプロフェッショナルであるのは確かだが、同時に彼らも生身の人間であり、たとえば、いくら「お仕事」とはいえ、超残業、休日返上で、各国・各関係者への根回しや情報収集、交渉に奔走している生身の人間という視点から見たとき、被害者家族や支援団体、反戦団体の言動はどう見えるのか。そっちの立場でも考えないと、今回の事件をちゃん理解できないぞ、と思うのである。
と、ここまで書いたところで、そろそろ授業が始まる時間になってしまった。続きはあとで。

 

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