下表は、大塚善樹氏(広島経済大学)の「遺伝子組換え作物をめぐる論争について」, 科研費研究「遺伝子組み換え食品の安全性に関するSTS論的・リスク論的研究」第1回研究集会(2000年6月24日)、「GMO(遺伝子組換え体)論争における『専門家』と『素人』―米国FDA公聴会議事録の分析から」 筑波社会学会定例研究会(2000年4月22日)、「GMO(遺伝子組換え体)論争における科学技術と社会」農業総合研究所定例研究会(2000年2月15日)の各発表レジュメより再構成させていただいたものである。

知覚される危険性の4類型
行為者の性格

能動的
(行為者と知覚主体が同一)
(e.g. 専門家・開発者・行政など)

受動的
(行為者と知覚主体が別々)
(e.g. 非専門家・消費者など)

計算・予測・制御
の可能性
高い

リスク (risk)

ハザード (hazard)

低い

不確実性 (uncertainty)

不安 (unease)

大塚氏は「GMO問題で一般の消費者が直面しているのは不安である。それは、単に危険性が曖昧だからではなく、消費者が主体的な行為者となれない状況にあるからである。表示は不安を不確実性に変え得るだろう」と指摘している。