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    <title>Mangiare!Cantare!Pensare!</title>
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    <updated>2011-06-27T19:09:01Z</updated>
    <subtitle>食べて歌って、そして考えて</subtitle>
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    <title>シンポジウム「ポスト3.11の公共哲学」の報告ファイル</title>
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    <published>2011-06-27T18:15:31Z</published>
    <updated>2011-06-27T19:09:01Z</updated>

    <summary>もう一昨日になってしまいましたが、東大駒場キャンパスで開かれたシンポジウム「震災...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>もう一昨日になってしまいましたが、東大駒場キャンパスで開かれたシンポジウム<a href="http://www.pp-s.org/" target="_blank">「震災後の正義の話をしよう 〜ポスト3.11の公共哲学〜」</a>に登壇してまいりました。</p>

<p>会場は盛況で、150～200人くらいはいたんじゃないだろうか。<a href="http://live.nicovideo.jp/watch/lv53859924" target="_blank">ニコ生でも同時中継</a>されてたのだけど、そちらの累計の視聴者数（来場者数）はなんと52,713人。</p>

<p>「公共哲学」なんて世間的にはすんごくマイナーなはずだけど、サンデル効果なのか、それともシンポのテーマ自体に対する関心がそれだけ広まってるということなのか。</p>

<p>いずれにしても、来場された皆さま、視聴された皆さま、有難うございました。</p>

<p>以下は、自分の発表スライド（公開用に多少修正済み）。</p>

<blockquote>
<a href="http://hideyukihirakawa.com/docs/pubphil20110626.pdf" target="_blank">「3.11東電原発事故が専門知に突きつけるもの―信頼の危機にどう応えるか」</a><br />
平川秀幸（大阪大学CSCD准教授）
</blockquote>
]]>
        <![CDATA[<p>発表に対しては、会場からたくさんの質問をいただいていたのですが（全体の８割がおいら宛てだったとか）、パネル討論の時間内には、一部しかお答えできませんでした。いま事務局に質問シートのコピーをお願いしているので、それをいただいたら、このブログ上にでも回答を掲載いたします。</p>

<p>ちなみにパネル討論では、「自分は脱原発を支持するが、推進派に説得される覚悟はある」と発言したのだけど、これは討論のテーマの一部でもあった「熟議」にとって根本的に大事なこと。名台詞、</p>

<blockquote>
<big><big>「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」</big></big><br />
（フィリップ・マーロウあるいはルルーシュ・ヴィ・ブリタニア）
</blockquote>

<p>をもじっていえば、</p>

<blockquote>
<big><big>「説得していいのは説得される覚悟のある奴だけだ」</big></big>
</blockquote>

<p>とでもなろうか。</p>

<p>欠如モデルに基づいて「○○は安全です。ご理解ください」と繰り返す「科学技術の社会的受容（public acceptance）」とかいうものに腹が立つのは、根本的には、「お前ら、自分が説得される覚悟なんて微塵も持ってねーだろ！？」ってのがありありと見えてしまうから。</p>

<p>まぁ、それはそれとして、そろそろ寝るか。</p>]]>
    </content>
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    <title>公開シンポジウムのお知らせ（？）</title>
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    <published>2011-06-19T14:39:00Z</published>
    <updated>2011-06-19T17:01:43Z</updated>

    <summary>えーと、自分も出演する公開シンポジウムのお知らせ２件です。 ・・・・・といいつつ...</summary>
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        <![CDATA[<p>えーと、自分も出演する公開シンポジウムのお知らせ２件です。</p>

<p>・・・・・といいつつ、一つは昨日終わったやつ。</p>

<blockquote>
<a href="http://blog.stsnj.org/2011/05/blog-post.html" target="_blank">公開シンポジウム「東日本大震災から科学技術と社会のこれまでを考える」</a><br />
主催：STS Network Japan, 科学技術社会論学会<br />
日時：６月１８日（土）<br />
　　　１３：００～１７：３０<br />
会場：大阪・梅田貸会議室ユーズ・ツウ３階（ＪＲ大阪駅より徒歩５分）
</blockquote>

<p>こちらのシンポは、たいして宣伝してなかったのに、結果的には100名近い参加。狭い部屋にぎっしり、別のところから椅子を足したほど。東京からの参加者も多く、某助成機関のセンター長とか某原子力ムラ役場の人（どちらも個人的によく存じている方々なのだが）とか、「登壇者より会場のほうに圧倒に偉い人たちがたくさん」（司会者談）という集まりだった。</p>

<p>なお登壇者のうち３人（平川、八木、春日）が<a href="http://cscd.osaka-u.ac.jp/" target="_blank">同じ職場</a>なのは、まぁ、会場が大阪やし、自然なことなんやけど、総卒業生数２万人いるかいないかの<a href="http://www.icu.ac.jp/" target="_blank">ICU</a>の出身者がこれまた３人いる（平川、田中、春日）のも趣き深い。</p>

<p>それと、こちらが自分の発表パワポ（少々加筆修正済み）。</p>

<blockquote>
<a href="http://hideyukihirakawa.com/docs/hirakawa20110618stssympo.pdf" target="_blank">平川秀幸「専門システムの（再）構築―日本版『信頼の危機』にどう応えるか？」</a> (PDF284KB)
</blockquote>

<p>もう一つのシンポは来週。（自分の写真だけ証明書写真用なので、なんか変ですが。）</p>

<blockquote>
<a href="http://www.pp-s.org/" target="_blank">「震災後の正義の話をしよう 〜ポスト3.11の公共哲学〜」</a><br />
日時：　2011年6月26日（日）13:00〜17:00（受付開始：12:30〜）<br />
会場：　東京大学駒場キャンパス 数理科学研究科棟 地下1階 大講義室<br />
住所：　東京都目黒区駒場3-8-1<br />
アクセス：　駒場東大前駅（井の頭線）徒歩3分<br />
定員：　180名<br />
参加費：　無料（事前申込制・先着順）<br />
申込：　<a href="http://www.pp-s.org/entry" target="_blank">WEBフォーム</a>より<br />
主催：　公共哲学シンポジウム<br />
協力：　<a href="http://public-philosophy.net/" target="_blank">公共哲学ネットワーク</a> / <a href="http://wfmjapan.com/" target="_blank">世界連邦21世紀フォーラム</a>
</blockquote>

<p>自分の講演タイトルは「3.11東電原発事故が専門知に突きつけるもの―信頼の危機にどう応えるか」で、昨日の話をもう少し、公共哲学風に膨らませる予定。</p>

<p>ちなみにこちらのシンポは、ニコ生でも中継する予定とのこと。</p>

<p><br />
閑話休題。<br />
</p>]]>
        <![CDATA[<p>先ほど知った<a href="http://www.miraikan.jst.go.jp/" target="_blank">日本科学未来館</a>のイベント。</p>

<blockquote>
<a href="http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/miraisekkei/" target="_blank">未来設計会議 ［after 3.11 エネルギー・科学・情報の民主化に向かって］</a><br />
第1回　<a href="http://www.miraikan.jst.go.jp/event/110610146335.html" target="_blank">「自然エネルギー、高くても買いますか?」</a><br />
　　2011年7月16日（土）<br />
第2回　「科学の行き先、決めるのは誰ですか？」<br />
　　2011年10月（予定）<br />
第3回　「その情報、不確実でも知りたいですか？」<br />
　　2012年1月（予定）<br />
</blockquote>

<p>ちょっと驚いちゃうのは、<a href="http://www.miraikan.jst.go.jp/" target="_blank">科学未来館</a>のイベントで「民主化」という単語が使われてること。</p>

<p>拙著『科学は誰のものか』も含め、まさにそういうことを前世紀から論じてきた（昨日と来週のシンポも同様）し、来週後半も<a href="http://www.hks.harvard.edu/sdn/" target="_blank">「科学と民主主義」というワークショップ</a>に参加する者の一人としては、「あの科学未来館でもか・・・」と、とても感慨深いものがあります。いずれ、企画者の方にお話し伺いに行っていいですか？</p>]]>
    </content>
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    <title>【掲載情報】日経ビジネスオンライン―「科学だけでは答えを出せない問題」に、普通の人はどうすればいい？（ほか）</title>
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    <published>2011-05-20T21:18:33Z</published>
    <updated>2011-05-20T21:57:34Z</updated>

    <summary>大地震の翌朝未明にリンク集を作って以来、２か月ちょっとぶりの更新です。 その間、...</summary>
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        <name>hirakawa</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>大地震の翌朝未明にリンク集を作って以来、２か月ちょっとぶりの更新です。</p>

<p>その間、たくさん考えることがあり、またその一端をメディアで話させていただく機会もいくつかありました。</p>

<p>たとえばこんなところ。</p>

<ul>
	<li>３月３０日　<a href="http://live.nicovideo.jp/watch/lv44725367" target="_blank">ニコ生シノドス・大震災スペシ​ャル「ニセ情報に気をつけろ！​　生き残るための情報戦略」</a> 平川秀幸、八代嘉美、飯田泰之、荻上チキ <br /></li>
	<li>トゥギャッターでのまとめ： <a href="http://togetter.com/li/117912" target="_blank">http://togetter.com/li/117912</a></li>
	<li>４月１６日　<a href="http://www.videonews.com/on-demand/521530/001831.php" target="_blank">マル激トーク・オン・ディマンド 第522回　なぜ「専門家」は信用できないのか</a> －平川秀幸、宮台真司、神保哲生</li>
	<li>平川秀幸「三・一一以降の科学技術ガバナンスに向けて――過去を通じての未来へ」、<a href="http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C5%EC%C6%FC%CB%DC%C2%E7%BF%CC%BA%D2" target="_blank">『現代思想　２０１１年５月号』</a>（特集＝東日本大震災　危機を生きる思想）</li>
</ul>

<p>そして昨日から公開になったのが、こちら。<a href="http://synodos.jp/" target="_blank">Synodos</a>代表の芹沢一也さんによるインタヴュー記事。</p>

<ul>
	<li><a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110517/220014/" target="_blank">「科学だけでは答えを出せない問題」に、普通の人はどうすればいい？</a>――『科学は誰のものか―社会の側から問い直す』の平川秀幸・大阪大学コミュニケーションデザイン・センター准教授に聞く（日経ビジネスオンライン　「脱・幼稚者で行こう！」）</li>
</ul>

<p>ちなみにこの記事のショート版はすでに、地震直後、３月１５日発売の<a href="http://ec.nikkeibp.co.jp/item/backno/BA1197.html" target="_blank">『日経ビジネス・アソシエ』０４／０５号</a>の芹沢さん担当のコーナー、インテリブリッジに「『科学』 に素人が口出ししてもいいですか?」というタイトルで掲載されています。<br />
</p>]]>
        <![CDATA[<p>そのことからもわかるとおり、インタヴュー収録自体は地震前（２月中旬）に行われたもので、地震直後に掲載されたショート版は、地震前にまとめられた原稿をそのまま出したもの。そして昨日公開の日経ビジネスオンライン版のは、地震を踏まえて、２／３くらいを大幅に修正・加筆したものになっています。</p>

<p>ちなみに、ためしに"「科学だけでは答えを出せない問題」"をキーワードにGoogleリアルタイム検索したり、<a href="http://topsy.com/" target="_blank">Topsy</a>で検索したりしてみると、けっこう好評の様子。この大震災、とくに原発問題について、こういう内容のものを求めてた人が案外たくさんいるんだなぁと思ったり。</p>

<p>実際、文章そのものはもう９年前のものなのだけど、この間、たくさん読まれてる本サイトの記事に</p>

<ul>
	<li><a href="http://hideyukihirakawa.com/news_remarks/#021015" target="_blank">「リスクをめぐる専門家たちの"神話"」</a>（2002.10.14）</li>
</ul>

<p>というのがある。</p>

<p>こちらもまた、そういう切り口を求めてた人たち、リスクについて科学的・工学的なのとは異質な語り方があるのを直感しつつも、うまく言葉に固められてなかった人たち、ちまたにあふれる「おまえら科学を知らないから不安になりすぎてるんだ」的な物言いに辟易してた人たちとか、けっこうたくさんの人々に読まれているようだ。</p>

<p>あと、原子力の話に直結したものでは、こちらもけっこう読まれてます。</p>

<ul>
	<li><a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200505/211012.php" target="_blank">「ある村の長老の世迷言」</a>（2005年5月21日）</li>
</ul>

<p>どちらの記事も「これ９（６年）年前、何も今と変わってない」「今起きてることそのままだ」と驚かされる人も多いようです。いずれにせよ、読まれたみなさんが、ご自身とこの日本に起きていることを理解する一助にしていただければ幸いです。</p>

<p>もし、日経の記事から本ブログをググって発見して来られた方は、「お土産」として、これらもぜひお読みいただければ。</p>

<p>あともう一つ。これは今週水曜に北大の<a href="http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/" target="_blank">高等教育機能開発総合センター科学技術コミュニケーション教育研究部（CoSTEP）</a>の授業にお呼ばれしてしゃべった時のパワポ。</p>

<ul>
	<li>科学技術コミュニケーション概論　第1回　<a href="http://hideyukihirakawa.com/docs/20110518costep.pdf" target="_blank">科学技術は誰のものか／ポスト311の科学技術コミュニケーション</a></li>
</ul>

<p>それと、311前後、自分が関わったtogetterまとめもいくつか。（時間逆順で、一番下だけが311の3日前から2日前のもの。今読み返すと感慨深いかも？　あと、@sunaohさん、@enodonさん、@yunishioさん、まとめありがとうございます。）</p>

<ul>
	<li><a href="http://togetter.com/li/138066" target="_blank">トランスサイエンス・ポストノーマルサイエンス/「科学だけでは答えを出せない問題」にどう取り組むか/「公共的決定の主体の覚悟と責任」</a>（2011/5/20）</li>
	<li><a href="http://togetter.com/li/133328" target="_blank">日本人の私民化について</a> （2011/5/9）</li>
	<li><a href="http://togetter.com/li/130027" target="_blank">リスク評価・リスク管理における社会経済的視点の重要性</a>（2011/5/1）</li>
	<li><a href="http://togetter.com/li/130053" target="_blank">一回「歩みを止め」て考え直そうよ、34学会（44万会員）会長声明</a>（2011/5/1）</li>
	<li><a href="http://togetter.com/li/121723" target="_blank">「正しく怖がるということ、科学／メディアリテラシー」を巡るやり取り</a>（2011/4/9）</li>
	<li><a href="http://togetter.com/li/109628" target="_blank">科学技術コミュニケーションとは－ @hirakawah と @gnsi_ismr の対話</a>（2011/3/9）</li>
</ul>

<p>以上、いずれも質問やご意見などありましたら、本記事のコメント欄、メールやツイッター（@hirakawah）で遠慮なくどうぞ。<br />
</p>]]>
    </content>
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    <title>地震に伴う原発情報リンク集（短縮版）</title>
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    <published>2011-03-11T21:40:22Z</published>
    <updated>2011-03-12T19:53:43Z</updated>

    <summary>東北地方太平洋沖地震（テレビでは東北・関東大地震と呼んでる？）にともなう原子力発...</summary>
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        <name>hirakawa</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>東北地方太平洋沖地震（テレビでは東北・関東大地震と呼んでる？）にともなう原子力発電所の事故関係の情報リンクです。（オリジナルの<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201103/120357.php" target="_blank">ロング版はこちら</a>。）</p>

<p>政府関係、電力会社（東京電力と東北電力）などの「１次ソース」、それと批判派NGOとして、一次ソースをもとに分析してる原子力資料情報室のリンクを集めてみました。</p>

<p>太字にしてあるプレスリリース等は、よく更新されていますので、一番情報として役立つと思います。<a href="http://www.atom-moc.pref.fukushima.jp/sokutei.html" target="_blank"><strong>福島県原子力センター</strong></a>では、福島第一・第二原発周辺の環境放射線の測定状況を地図で表示しています。</p>

<ul>
	<li><a href="http://kinkyu.nisa.go.jp/" target="_blank"><strong>経済産業省　原子力安全・保安院　緊急時情報ホームページ</strong></a></li>
	<li><a href="http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/index.html" target="_blank"> 首相官邸　東北地方太平洋沖地震への対応</a></li>
<li><a href="http://www.atom-moc.pref.fukushima.jp/sokutei.html" target="_blank">福島県原子力センター　福島第一・第二原発　環境放射線測定状況</a></li>
	<li><a href="http://www.tepco.co.jp/cc/press/index11-j.html" target="_blank"><strong>東京電力プレスリリースのリスト</strong></a></li>
<ul>
        <li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/index-j.html" target="_blank">東京電力　原子力情報（福島第一・第二原発、新潟柏崎刈羽）</a></li>
	<li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/pamp/index-j.html" target="_blank">環境放射線データの公開</a></li>
        <li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/2010-j.html" target="_blank"><strong>福島第一原子力発電所 プレスリリース/ホームページ掲載情報</strong></a></li>
        <li><a href="http://www.tepco.co.jp/fukushima1-np/monitoring/index-j.html" target="_blank">福島第一原子力発電所 リアルタイムデータ</a></li>
        <li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/f2-np/press_f2/2010/2010-j.html" target="_blank"><strong>福島第二原子力発電所 プレスリリース/ホームページ掲載情報</strong></a></li>
	<li><a href="http://www.tepco.co.jp/fukushima2-np/monitoring/index-j.html" target="_blank">福島第二原子力発電所 リアルタイムデータ</a></li>
<li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/index-j.html" target="_blank">柏崎刈羽原子力発電所</a></li>
<li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/realtop/index-j.html" target="_blank">柏崎刈羽原子力発電所 リアルタイムデータ</a></li>
</ul>
	<li><a href="http://www.tohoku-epco.co.jp/index.html" target="_blank">東北電力</a></li>
<ul>
<li><a href="http://www.tohoku-epco.co.jp/emergency/9/index.html" target="_blank"><strong>緊急情報「地震に関する当社の状況」</strong></a>（随時更新中）</li>
        <li><a href="http://www.tohoku-epco.co.jp/genshi/" target="_blank">東北電力　原子力情報</a></li>
	<li><a href="http://www.tohoku-epco.co.jp/genshi/onagawa/index.html" target="_blank">東北電力　女川原子力発電所　リアルタイムデータなど</a></li>
</ul>
	<li><a href="http://www.cnic.jp/" target="_blank">原子力資料情報室　（「最新ニュース（新着情報）」を参照）</a></li>
</ul>

<p>なお、専門用語がわからないときは、<a href="http://www.nisa.meti.go.jp/word/43ro.html" target="_blank">原子力安全・保安院「原子力防災用語集」</a>を参照。</p>

<p>また、<a href="http://smc-japan.org/" target="_blank">サイエンス・メディア・センター</a>がまとめた</p>

<ul>
	<li><a href="http://smc-japan.org/?p=1057" target="_blank"> 「原発に関するQ&Aまとめ」（サイエンス・メディア・センター）</a></li>
</ul>

<p>も参考になります。東京大学理学系研究科の早野龍五教授（@hayano）がツイッター上で一般の方から寄せられた質問に回答したのを、有志の協力を得て、同センターで整理したものです。</p>

<p>それと、地震についてのお役立ちと思われるリンク集。一つめのTogetterのまとめとか、みんなすごい。</p>

<ul>
	<li><a href="http://togetter.com/info/eq" target="_blank"><strong>Togetterによる地震関連まとめ</strong></a></li>
        <li><a href="http://tokai-jishin.info/" target="_blank">東北地震・津波情報サイト</a>：　「皆さんの情報をどんどん共有・編集し、信憑性の高い情報を体系的にまとめることを目的とした参加型Webサイトです」とのこと。素敵だ。</li>
        <li><a href="http://www46.atwiki.jp/earthquakematome/pages/52.html" target="_blank">東北地方太平洋沖地震 @ ウィキ</a></li>
	<li><a href="http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/eqvolc/201103_tohoku/" target="_blank">東京大学地震研究所ホームページ　東北地方太平洋沖地震のデータ情報</a></li>
</ul>
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    <title>地震に伴う原発情報リンク作ってみた</title>
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    <published>2011-03-11T18:57:48Z</published>
    <updated>2011-03-12T19:52:41Z</updated>

    <summary>東北地方太平洋沖地震（テレビでは東北・関東大地震と呼んでる？）にともなう原子力発...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>東北地方太平洋沖地震（テレビでは東北・関東大地震と呼んでる？）にともなう原子力発電所の事故関係の情報リンクを作ってみました。</p>

<p>お時間のない方は短縮版の記事、<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201103/120640.php" target="_blank"><strong>地震に伴う原発情報リンク集（短縮版）</strong></a>をご覧ください。</p>

<p>政府関係、電力会社（東京電力と東北電力）などの「１次ソース」、それと批判派NGOとして、一次ソースをもとに分析してる原子力資料情報室のリンクを集めてみました。</p>

<p>太字にしてあるプレスリリース等は、よく更新されていますので、一番情報として役立つと思います。<a href="http://www.atom-moc.pref.fukushima.jp/sokutei.html" target="_blank"><strong>福島県原子力センター</strong></a>では、福島第一・第二原発周辺の環境放射線の測定状況を地図で表示しています。</p>

<p>他方、電力会社のリアルタイムデータは、リアルタイムといいつつ、更新が遅かったり、データが示されてない（取れてない？）のもけっこうあります。モニタリングの機器が地震で故障してるのかもしれません。</p>

<ul>
	<li><a href="http://kinkyu.nisa.go.jp/" target="_blank"><strong>経済産業省　原子力安全・保安院　緊急時情報ホームページ</strong></a></li>
	<li><a href="http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/index.html" target="_blank"> 首相官邸　東北地方太平洋沖地震への対応</a></li>
<li><a href="http://www.atom-moc.pref.fukushima.jp/sokutei.html" target="_blank"><strong>福島県原子力センター　福島第一・第二原発　環境放射線測定状況</strong></a></li>
	<li><a href="http://www.tepco.co.jp/cc/press/index11-j.html" target="_blank"><strong>東京電力プレスリリースのリスト</strong></a></li>
<ul>
        <li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/index-j.html" target="_blank">東京電力　原子力情報（福島第一・第二原発、新潟柏崎刈羽）</a></li>
	<li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/pamp/index-j.html" target="_blank">環境放射線データの公開</a></li>
        <li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/2010-j.html" target="_blank"><strong>福島第一原子力発電所 プレスリリース/ホームページ掲載情報</strong></a></li>
        <li><a href="http://www.tepco.co.jp/fukushima1-np/monitoring/index-j.html" target="_blank">福島第一原子力発電所 リアルタイムデータ</a></li>
        <li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/f2-np/press_f2/2010/2010-j.html" target="_blank"><strong>福島第二原子力発電所 プレスリリース/ホームページ掲載情報</strong></a></li>
	<li><a href="http://www.tepco.co.jp/fukushima2-np/monitoring/index-j.html" target="_blank">福島第二原子力発電所 リアルタイムデータ</a></li>
<li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/index-j.html" target="_blank">柏崎刈羽原子力発電所</a></li>
<li><a href="http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/realtop/index-j.html" target="_blank">柏崎刈羽原子力発電所 リアルタイムデータ</a></li>
</ul>
	<li><a href="http://www.tohoku-epco.co.jp/index.html" target="_blank">東北電力</a></li>
<ul>
<li><a href="http://www.tohoku-epco.co.jp/emergency/9/index.html" target="_blank"><strong>緊急情報「地震に関する当社の状況」</strong></a>（随時更新中）</li>
        <li><a href="http://www.tohoku-epco.co.jp/genshi/" target="_blank">東北電力　原子力情報</a></li>
	<li><a href="http://www.tohoku-epco.co.jp/genshi/onagawa/index.html" target="_blank">東北電力　女川原子力発電所　リアルタイムデータなど</a></li>
</ul>
	<li><a href="http://www.cnic.jp/" target="_blank">原子力資料情報室　（「最新ニュース（新着情報）」を参照）</a></li>
</ul>

<p>ニュース情報では、情報ソース（発信者）の情報が編集されて、誇張やポイントの脱落などが起きたりします。Twitterなどで拡散するうちに「伝言ゲーム」状態で変質していく情報もあります。もちろん、情報ソース自体に編集が働いていたりするわけですが、それでも第一ソースに当たることは重要です。</p>

<p>なお、専門用語がわからないときは、<a href="http://www.nisa.meti.go.jp/word/43ro.html" target="_blank">原子力安全・保安院「原子力防災用語集」</a>を参照。</p>

<p>また、<a href="http://smc-japan.org/" target="_blank">サイエンス・メディア・センター</a>がまとめた</p>

<ul>
	<li><a href="http://smc-japan.org/?p=1057" target="_blank"> 「原発に関するQ&Aまとめ」（サイエンス・メディア・センター）</a></li>
</ul>

<p>も参考になります。東京大学理学系研究科の早野龍五教授（@hayano）がツイッター上で一般の方から寄せられた質問に回答したのを、有志の協力を得て、同センターで整理したものです。</p>

<p>それと、お役立ちと思われるリンク。一つめのTogetterのまとめとか、みんなすごい。</p>

<ul>
	<li><a href="http://togetter.com/info/eq" target="_blank"><strong>Togetterによる地震関連まとめ</strong></a></li>
        <li><a href="http://tokai-jishin.info/" target="_blank">東北地震・津波情報サイト</a>：　「皆さんの情報をどんどん共有・編集し、信憑性の高い情報を体系的にまとめることを目的とした参加型Webサイトです」とのこと。素敵だ。</li>
        <li><a href="http://www46.atwiki.jp/earthquakematome/pages/52.html" target="_blank">東北地方太平洋沖地震 @ ウィキ</a></li>
	<li><a href="http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/eqvolc/201103_tohoku/" target="_blank">東京大学地震研究所ホームページ　東北地方太平洋沖地震のデータ情報</a></li>
</ul>

<p>さっきツイートしたのだけど、日本は「革命」ではなく「大地震災害」という危機において、ソーシャルメディアの社会的ポテンシャル、それを通じて可視化・増幅・結合される日本人の底力を示すことになるのでしょうか。</p>

<p>他にも「この情報ソースも重要！」というのがありましたら、twitterで@hirakawahに@下さるか、本記事のコメントにお願いいたします。<br />
</p>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>遅ればせながらBuon Anno! 2011</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201101/060240.php" />
    <id>tag:hideyukihirakawa.com,2011:/blog//2.565</id>

    <published>2011-01-05T17:40:42Z</published>
    <updated>2011-01-10T17:31:28Z</updated>

    <summary> 慌しくしているうちに、12月があっという間に過ぎ、気づいたらもう大晦日・・・・...</summary>
    <author>
        <name>hirakawa</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/assets_c/2011/01/Image699-72.php" onclick="window.open('http://hideyukihirakawa.com/blog/assets_c/2011/01/Image699-72.php','popup','width=768,height=576,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://hideyukihirakawa.com/blog/assets_c/2011/01/Image699-thumb-200x150-72.jpg" width="200" height="150" alt="Image699.jpg" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" /></a></span></p>

<p>慌しくしているうちに、12月があっという間に過ぎ、気づいたらもう大晦日・・・・を過ぎて新年となり、早くも５日が過ぎてしまった今回の年末年始。</p>

<p>遅ればせながら、関係者の皆様、このプログ読者（いるのか？）の皆様、今年もよろしくお願いいたします。</p>

<p>写真は、妻のらら美プロデュースの御節料理。例年より数品少ないながらも、食べ応えはたっぷりで、元旦の夕食は、これとアゴ出汁の雑煮で、すっかり満腹に。</p>

<p>とはいいつつ、その後でＴＶで観ていたのがイタリア料理の番組だったものだから、２時間後には食欲復活。異様にイタリアンな味が食べたくなってしまった。</p>

<p>結局、ポルチーニと玉ねぎ、ブロッコリ、キャベツを炒めて、バルサミコ酢で味付けしたのを具にして、「餅ピザ」を作ってしまった。（ほんとはポルチーニ＋トリュフのクリームソースでフェットチーネを作りたかったのだが、麺のストックがなくて断念。）</p>

<p>その後の日々も同様の有様で。。<br />
（実は、年末から禁煙中で、おそらくは「禁断症状」の一つとして、食欲が異様に高まっているのです。）</p>

<p>そんなわけで食欲に振り回されている新年最初の記事は、ほんとは「一年を振り返って」というつもりで大晦日に書く予定だったもの。遅ればせながら、これはちゃんと書いておかないと、年を越した気になれないので、やはりアップしておくことにする。<br />
</p>]]>
        <![CDATA[<p><strong>2010年の個人的一大事――初単著『科学は誰のものか』の出版</strong><br />
2010年を振り返って一番大きかった出来事は、拙著<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140883286?ie=UTF8&tag=mangiarecanta-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4140883286">『科学は誰のものか―社会の側から問い直す』（NHK生活人新書）</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=mangiarecanta-22&l=as2&o=9&a=4140883286" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />の出版。新書とはいえ、初の単著。これについては、本に書けなかったことも含めて、やはりいろいろ書いておかねばならない。</p>

<p>新聞等の書評でもいくつか取り上げていただいた。たとえば11月14日の日経「今を読み解く」では北大の杉山滋郎さん、11月21日の信濃毎日新聞では東大の鬼頭秀一さん、12月16日には朝日新聞の<a href="https://aspara.asahi.com/community/community/Top" target="_blank">asParaクラブ</a>の「めざせ文理両道！本読みナビ」で、同紙編集委員の尾関章さんの評。本書で紹介した市民科学研究室（旧・科学と社会を考える土曜講座）のニュースレターでも、同講座に出入りしていた頃、大変お世話になった猪野修治さんから<a href="http://archives.shiminkagaku.org/archives/2010/11/post-222.html" target="_blank">心温まる評</a>を頂いた。年末（12月23日深夜）には、TBSラジオ「<a href="http://www.tbsradio.jp/dig/index.html" target="_blank">Dig</a>」のコラムコーナーで荻上チキさんに紹介していただいたり。また<a href="http://www.google.co.jp/search?hl=ja&tbo=1&biw=1082&bih=557&prmdo=1&tbs=blg%3A1&q=%22%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%AF%E8%AA%B0%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%8B%22%E3%80%80%E5%B9%B3%E5%B7%9D&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&aq=f&aqi=&aql=&oq=&gs_rfai=" target="_blank">個人のプログ</a>でも、けっこう多くの方に好意的に紹介していただき、著者冥利に尽きる思いです。皆様、本当に有難うございます。</p>

<p>最初に編集者のＦさん＠NHK出版より、お声がけいただいたのが2008年の秋。それから出版まで２年近くも経ってしまって、ずいぶんと迷惑をおかけしてしまったのだけど、チャンスを頂けて、本当に有り難く思っております。（またその間、とくにクライマックス状態に突入した去年春以降、研究プロジェクトのメンバーにもいろいろ迷惑をかけてしまったこと、お詫びとともに深く感謝申し上げます。）</p>

<p><strong>拙著でこだわったこと</strong><br />
さて、「チャンス」という点で、実際あの本は、自分的にはある種の「区切り」をつけるために書いたところがある。大学に就職して１０年経ち、そろそろ次の１０年の仕事にテーマを移さねばならないと考えていた時期でもあったし。そのための執筆は、まだもう一冊残っているのだけど、とりあえずその第一段は『科学は誰のものか』でけっこう書けたんじゃないかなと思っている。</p>

<p>そういうものとして、この本でとくにこだわったのは、科学技術と社会、科学者と一般市民のコミュニケーションなんてことではなく、「社会のガバナンス」やデモクラシーの問題系――要するに、多種多様な人々に関わる公共的な物事を誰がどうやって決めるかに関する問題系――の一つとして、科学技術を、徹頭徹尾ソーシャルな視点から捉えるということ。</p>

<p>さらにいえば、科学技術がかかわる現代社会の問題で根本的に大事なのは、実は科学的・技術的（＝理科系的）な問題ではない、ということまで示すこと――少なくとも作業仮説として、そのような見方が必要だと示すこと。これにはいくつかの意味がある。</p>

<p><strong>人文・社会科学の視点、ソーシャルな視線で科学技術を見るということ</strong><br />
一つは、科学技術は、「社会問題」という点で、年金や福祉、雇用、景気、教育など他の社会問題と同じであるだけでなく、「社会的な事象」としても同じだということ、したがって政治学や経済学、法学、社会学、文化人類学、歴史学、倫理学、哲学など、人文・社会科学の道具立てによって分析し理解することができるし、そうされなければならないということだ。</p>

<p>ありていにいえば、「文系」の中の人たち、もっと科学技術について、遠慮せずに手出し口出ししませんか？ってことだ。（とくに研究者の人！）</p>

<p>もちろん科学技術が関連する問題について理解するには、自然科学など理工系の専門性が必要なこと（＝自然科学なしでは解けない問題）はたくさんある。それは当然すぎるほど当たり前の前提だ。しかし、だからといって文系には手が出せないというわけではない。理科系的な内容は、必要に応じて、自分でもある程度分かるようになっているといいだろう（少なくとも、初歩的な誤解をしたり単なる妄想に走ったりしないくらいの基礎的な知識は必要だろう）。しかし、素人では歯が立たないより専門的なところは、詳しい人に噛み砕いてポイントを教えてもらったり、そっくり分業してもらえばいいだけのこと。</p>

<p>そのうえで「文系」が果たすべき独自の役割は、そのままではついつい理系的コンテンツばかりに眼が向いてしまい、文系は「お客さん」あるいは「門外漢」的な位置づけになりがちな科学技術に対して、あえてソーシャルな視線を向け、その視線でなければ見えてこない問題系に焦点をあててみることにあるはずだ。しかしその役割は、今のところ本来期待されるほどには発揮されていない。とくに政治学、社会学、経済学、法学など社会科学からの研究は、少しずつ増えてきたとはいえ、日本ではまだまだ人手も足りないし蓄積も少ない。</p>

<p>世間向けでは、ここ５年くらいのあいだに徐々に盛んになってきた――といっても世の中一般から見れば超マイナーだが――いわゆる「科学技術コミュニケーション」「サイエンスコミュニケーション」というムーブメントがある。しかしその主眼は、理系的コンテンツとしての科学そのもの・技術そのものについて、いかにわかりやすく世間に伝えるかとか、いかに興味を持ってもらうかであり、「社会問題／社会的事象としての科学技術」というソーシャルな（そしてポリティカルな）視点がどれだけテーマ化されているかは大変心もとない。もちろん、そういう取り組みを続けているサイエンスカフェなどの実践者もいらっしゃるのだが（たとえばこちらの<a href="http://scienceagora.seesaa.net/" target="_blank">科学ひろば</a>など）、数の上ではまだまだとてもマイナーなのではないだろうか。（この状況は"コミュニケーション・ブーム"の始まりの頃に<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200605/291907.php" target="_blank">「科学コミュニケーションとシチズンシップ―日欧の違い」</a>に書いたのと基本的には変わっていない。あと途中までしか書けてない<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201011/250343.php" target="_blank">「「科学技術と社会」をめぐる科学技術政策―ゼロ年代から10年代へ（１）」</a>も参照。）</p>

<p>だからこそ拙著では、「社会（問題）の中の科学技術」を取り上げながら、その非理系的コンテンツとして、「＜社会の中の科学技術＞に内在する＜社会＞」――科学技術は社会と相互作用しながら形成されるため、技術の構成や科学知識の論理構成に政治・経済関係や社会的価値観などが反映されるということ――にこそ焦点を当ててみたわけだ。それを理解するには、必ずしも専門的な理系の知識が要るわけではないし、ましてや科学を特別「好きになる」必要なんかもない。ただただソーシャルな興味・関心の赴くまま、分析・理解の必要が求めるままに、社会問題・社会的事象としての科学技術を見ていけばいい。それが、とくに第７章で指摘した「科学が問わない／問えない問いを問う」ということの意味でもあるし、第２章で、英国のサイエンスカフェ運動の草分けの一人、トム・シェークスピアの次の言葉を引用した意図でもある。</p>

<blockquote>
重要なのは、専門家の話題提供がカフェの中心になるのではなく、議論と意見交換が中心となることである。参加者は研究者や学生ではなく、一般市民である必要がある。サイエンスカフェの目的は、科学的事実を伝えることではなく、問いを提示することであるべきだ。たとえば、「この研究は私たちにとってどんな意味があるのか？」、「影響をこうむるのは誰なのか？」、「私たちにはいかなる変化がもたらされるのか？」、「なぜわざわざそんなことに注意を向けなければならないのか？」といった問いである。すなわち、本物のカフェの中核に据えられるべきなのは、社会的・倫理的・文化的・政治的な問題であり、場合によっては宗教的な問題なのであって、たんなる技術的な問題ではないのである。（中村征樹「サイエンスカフェ―現状と課題」、『科学技術社会論研究』第5号、2008年、31-42頁より引用。）
</blockquote>

<p>「科学技術がかかわる現代社会の問題で根本的に大事なのは、実は科学的・技術的な問題ではない」というのは、一つには、このような意味においてである。</p>

<p>さらにいえば、そうした社会的・倫理的・文化的・政治的・宗教的な問題を考えるときに利用する「知識」について理系・文系という区別をすることは、現代ではそもそも無意味だろう。科学技術は現代社会の構成素であり、それを理解することは現代社会を理解することの一部である。要するに、科学の理論内容やテクノロジーの技術的詳細など理系的コンテンツもまた、何らかの社会的・政治的・文化的意味や影響をもつ限りは人文・社会科学の対象である。理系的な知識は、現代に求められる人文・社会科学の知の一部だともいえるだろう。</p>

<p>ついでにいえば、第3章でフォーカスした「不確実性」の話などは、あれは実は、理工系に限らず経験的（empirical）な学問全般に多かれ少なかれ当てはまることだったりする。たとえば経済学を例にしても、同じような議論が成り立つだろう。拙著（とくに3章と5章）で焦点をあてた「科学」は、天文学のような純粋科学や基礎科学ではなく、地震予知や有害化学物質規制、地球温暖化対策など、公共政策の立案・決定の「根拠（エビデンス）」に利用される科学ばかりだった。つまり、遺伝子組換え生物など科学技術のプロダクトや政策内容の「品質」を保証する科学だ。科学技術の研究開発や利用に関して、多様なアクターが関与する「公共的ガバナンス」が求められるようになったのは、いわゆる「政府の失敗」（そして「市場の失敗」）に加えて、政策の根拠を与えるはずの科学の不確実性・可謬性が大きな問題となり、「科学の失敗」が顕著になったことが原因になっている。英国のBSE問題はその好例であり、同じような事例は日本にもたくさんある。そして「政策の根拠に使われる科学」という点では経済学も同様であり、不確実性以外のことも含めて、経済学的な知についても、拙著のようなことが書けるんじゃないかと思っている。</p>

<p><strong>「コミット」すべき問題としての科学技術問題</strong><br />
科学技術をソーシャルな視点から捉えること、そして「根本的に大事なのは科学的・技術的な問題ではない」ということのもう一つの意味は、現代の社会における科学技術の問題は、ぼくたち自身の社会的・政治的コミットメントを必要とする「ぼくらの問題」だということだ。</p>

<p>たとえば、科学で答えが出せるように思われる問題（たとえば今後100年間の気候変動予測）でさえも、知識の不確実性ゆえに、確たる答えが出せないことが多い。事前警戒原則（予防原則）による厳しい規制が「当たり」なのか「はずれ」なのかは、多かれ少なかれ賭けである。価値観や利害の問題がからむため、根本的にはぼくたちが何を諦め、何を選ぶのか、何を譲り、何を護るのか、どのような社会に生きたいか、どういう人生を生きたいかという選択の問題にも帰着する。その意味で科学やテクノロジーの問題は、根本的には科学的・技術的問題ではなく、ぼくたち自身のコミットメントの問題なのだ。</p>

<p>その点で今回、自分自身にとっても「目からウロコ」だったのは、第４章で書いた「善い科学技術」というコンセプト。実はこれ、<a href="http://homepage1.nifty.com/shimada_lisa/" target="_blank">妻のらら美</a>の発案なのだ。ちょっと本文から引いておく。</p>

<blockquote>
　科学技術と社会の共生成の中身、さまざまな科学的・技術的要素と社会的要素が絡みあうその「合流点」にメスを入れ、そこで何が起きているかをつぶさに見ていくこと。科学技術に社会のどんな――あるいは誰の――価値観やニーズ、利害が反映されているのか。そしてそれは、そもそも反映されるべきものなのかどうかを考えることだ。<br />
　ありもしない「価値中立的な科学技術」ではなく、「善い科学技術」（あるいは、少なくとも「より悪くない科学技術」）とは何か、「誰にとって善いのか」を探ること。それこそ、科学技術のガバナンスの一番の目的だと僕は思う。<br />
　もちろん「何が善いか」は十人十色、千差万別で、一概に答えが出せる問題では決してない。しかし、だからこそそれは、一部の専門家や政策立案者だけでなく、万人に開かれた問いであるべきだし、利害や価値観が異なる者たちが意見をぶつけ合う公共的なガバナンスの問題として扱わなくてはならないはずだ。<br />
　「価値中立的な科学技術」から「善い科学技術」へのコンセプトの転換は、価値中立というベールで覆われた科学技術の問題を、公共性の明るみのなかに引き出し、「誰にとって、何が善い科学技術なのか」を共に考えるための転換なのである。
</blockquote>　

<p>この部分、最初はどんなふうに考えていたかというと、いわば無色透明な「価値中立性」に対して、多様な価値のあいだのバランス＝公正さが重要だという意味で「価値公正性」「価値公正な科学技術」という表現を使おうとしていた。</p>

<p>それに対して妻が一言。「『善い科学』じゃダメなの？」</p>

<p>つまり、「価値公正」なんて概念は、意味は分かるが、社会的な「コミットメント」、その主体性や責任を引き受ける含意を欠いた無味乾燥な言葉だ。それより、あからさまに、価値への――というよりは、異なる価値・意見との「討議／闘議」への――コミットメント、それを通じた「善い科学」や「善い技術」の実現に向けたアクションへのコミットメントを含意する「善い（good）」という言葉をなぜ使わないのか。本書のテーマには、そういう言葉こそ必要なのではないか。コミットメント性のない概念を使うのは、まさに価値中立を装う学者としての逃げではないか。そういう問いかけだった。</p>

<p>それは些細なことのように見えるけど、自分的にはまさに目からウロコが落ちる一言で、実際、そのおかげで、本書で書くべきことの骨太の筋道がすっきり見通せるようになったのだった。（<a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8254660" target="_blank">書評サイト</a>で、「善い科学」のコンセプトに「納得！」と書いてくださった評者の方もいらしたが、その一言は、まさに妻のおかげなんです。） 拙著の「おわりに」の謝辞で、妻のことを「自分にとって最も厳しい批評者」と書いたのだけど、これは本当にそうで、「善い科学」の指摘に限らず、文章構成・表現の修正なども含めて、いっぱいツッコミをいれてもらった。考えてみれば、「一番大事なのは科学的・技術的問題ではない」というポイントも、妻との議論で明確になったものだった。彼女には日頃いろいろ迷惑・心労をかけっぱなしで、去年はとくにそうだったのだが、そんなときに、最大のギフトを送ってくれたと深く感謝している。</p>

<p>ちなみに科学に関して「善い（good）」という表現を使うと、"sound science"、"bad science"、"junk science"という表現との関係が、ポリティカルなレトリックの関係として面白かったりするのだけど、「善い科学」という言葉を使おうと決めたときにすぐ連想したのは、ロバート・N・ベラーの名著<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4622038420?ie=UTF8&tag=mangiarecanta-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4622038420">『善い社会―道徳的エコロジーの制度論』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=mangiarecanta-22&l=as2&o=9&a=4622038420" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />。この本の原著は1992年刊行で、ちょうど出た直後くらいに、妻も一緒だった大学院の授業で読んだのだった（なので我が家には原著が２冊ある）。</p>

<p>同書のテーマは、Amazonの紹介にもあるけど、前著『心の習慣』で示された「責任ある政治的・倫理的実践をともなう〈個人〉のヴィジョン」に続いて、そうした善き意思をもつ「個人」が生きられる「社会」を築くには、どうすればよいか、そのための行動様式の型としての「制度」について考察することだった。実は書いてる間は意識してなかったのだが、拙著でも、とくに「一人一人主義」批判から始まる最後の２つの章で考察したのは、善い科学技術、そして善い社会を築くために、個人が「一人一人の心がけ」を超えて、ソーシャルに何ができるか、そのための実践の型・制度のことだった。まあ、それはあくまで序の口までしか書けず、本格的なことは書けなかったのだけど。（「市民参加」の方法論に焦点をあてた最近の文献では、若松征男さんの<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4501625406?ie=UTF8&tag=mangiarecanta-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4501625406">『科学技術政策に市民の声をどう届けるか』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=mangiarecanta-22&l=as2&o=9&a=4501625406" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />（東京電機大学出版局、2010）が必読。）</p>

<p>それと、いうまでもないけど、「善い科学技術を！」というのは「善い社会を！」ということの一部にほかならない。「科学技術の発展が未来を創る」なんていう素朴な技術決定論史観は、廃れ果てたフィクションだが、社会の行く末にとって、科学技術が大きな影響力を持つのは事実。それは、現代の社会にとって非常にクリティカルな構成素や力であり、その舵取り（＝ガバナンス）は、経済や他の社会問題の舵取りと同じくらい重要になっている。</p>

<p>そして「善い社会」を求めて科学技術の舵を取るとき、場合によっては社会と科学技術のあいだで対立や軋轢をあえて作り出すことも大事なんではないかと僕は考えている。科学技術コミュニケーションとかいうと、それによってなにやら科学技術と社会の間の紛争解決ができそうな期待がしばしば寄せられるのだけど、むしろ維持しておくべき対立もあるだろうし、仮に「コンセンサス」が必要だとしても、それは「分かり合えない」「同意できない」ということに対する「メタ・コンセンサス」だろうと思うのだ。おそらくそうした対立は、どんどん進んでいく科学技術に対して人々が抱く、なんとはなしの「不安」や「違和感」「不気味さ」「不自然さ」といった曖昧な言葉で表現する情念のなかには、たくさん潜んでいるはずだ。それは科学技術の「進歩」（そして経済の「成長」）の前では、「感情的」とか「非合理的」「非効率的」とされ、理性的・合理的思考によって無化すべきことのように扱われてきた。しかし、いつでもそういう扱いでいいのかどうか。</p>

<p>今後は、そういうことも含めて、「科学・技術・資本主義経済による世界の意味論的変容とそれに対する抵抗の可能性」なんてテーマを（非本質主義的に）追いかけてみたいと考えているのだが、その話はまたいずれ。（関連エントリー：　<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200503/101723.php" target="_blank">「科学的物語による意味の平板化」</a>（2005.3.10））</p>

<p><strong>今年の抱負（？）</strong><br />
締めくくりに、自分宛のTo Do Listとして、今年の課題をいくつかメモ。</p>

<p>その１。経済学のお勉強。<br />
去年11月頃から妻と二人で、経済学の勉強をスタートさせた。テキストはスティグリッツの『入門経済学』。一番の動機は、<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200910/080318.php" target="_blank">一昨年秋にも書いた</a>けど、ちょうど20年前に物理から文転して以来の「モダニティ（近代性）を理解したい」という理論的欲求。科学やテクノロジーと並ぶ近代社会の駆動因としての資本主義経済、そして「世界理解」の方法論・認識論としての経済学。その両面で経済学は興味深い。</p>

<p>また経済学は、現代の科学技術あるいはイノベーションのガバナンス（その可能性と不可能性）を考えるための道具立てとしても必須のはずだし、公共政策で経済学が果たす役割という点で（食品や化学物質の規制に用いられるリスクの科学と同様に）科学論の対象になりうる。</p>

<p>これらいずれの面でも、今後研究するには経済学の勉強は必須。学生時代の初心を取り戻すつもりで、鋭意勉強に励む！</p>

<p>その２。科学技術ガバナンスの「政治学」についての暫定まとめ。<br />
これは、この１０年間の「区切り」第２段として書く予定（いえ、必ず書きます。某編集様！）の本ですべきことで、課題は大きく分けて二つ。</p>

<p>一つは、科学技術問題への市民参加に関する熟議民主主義／闘技民主主義論に基づく理論的整理と、実践的制度・アーキテクチャの概観。その観点から、とくにテノロジーアセスメント（TA）や「政策のための科学」（「科学」と呼んでいいかどうかも踏めて）の政治学的および認識論的な基礎論の整理も必要。TAと政策のための科学は、今年から始まる第４期科学技術基本計画で推進課題の一つになっているが、霞ヶ関界隈では、どうも素朴な実証主義的な理解が根強いらしい。そのような理解に根ざした「期待」は結局のところ満たされることがなく、ヘタすると失望に転化してしまい、たいへん有害。もちろんエビデンスに基づくということ自体は大事だし、これまで足りなかったことだから、推進すべきなんだけど、幻想に基づいた期待は禁物ということだ。そのあたりを政策研究（policy studies）における研究史などもレヴューしつつ、整理せねば。</p>

<p>もう一つは、ゼロ年代の科学技術政策、「科学技術コミュニケーション・ブーム」、そして科学技術ガバナンスへの動きを生んだ政治的・経済的背景・経緯や、言説（主導的なイデオロギーやレトリックなど）の分析。これは、部分的には、ここ数年、木原英逸さん（国士舘大学）が続けている「科学技術コミュニケーション論／新しい市民社会論と新自由主義の親和性・相補性」についての問題提起（たとえば<a href="http://wwwsoc.nii.ac.jp/jacap/jacap2010_abstructs/ippanhappyo_50min/Kihara.pdf" target="_blank">これ参照</a>）に対する自分なりの応答でもある。</p>

<p>その３。中高生向けの科学論の本<br />
『科学は誰のものか』の執筆が佳境に入ってた頃に妻が提案したアイデア。大人と子どもの問答集みたいな。あるいは物語的なものにできるんだったら、『ソフィーの世界』の科学論版といったイメージか（この本自体は、哲学的には最後のところで決定的に失敗してると思ってるんだが）。まぁ、今年すぐには無理だけど。</p>

<p>・・・と、とりあえずこんなところだろうか。<br />
あとは不言実行ということで。</p>

<p><strong>最後に一冊、新刊の紹介。</strong><br />
拙著で「科学なしでは解けないが、科学だけでは解けない問題（科学なし／だけ問題）」と呼んだ問題は、第２章の注19で指摘したように、科学論では「トランスサイエンス（trans-science）」とか「ポスト・ノーマル・サイエンス（Post-Normal Science）」の問題と呼ばれている。このうち、ポスト・ノーマル・サイエンスに関する翻訳書が年末に出ています。</p>

<blockquote>
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4875592531?ie=UTF8&tag=mangiarecanta-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4875592531">『ラベッツ博士の科学論―科学神話の崩壊とポスト・ノーマル・サイエンス」</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=mangiarecanta-22&l=as2&o=9&a=4875592531" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /><br />
ジェローム・ラベッツ著<br />
御代川貴久夫訳<br />
こぶし書房　（2010年12月25日）
</blockquote> 

<p>著者の<a href="http://www.jerryravetz.co.uk/index.html" target="_blank">ラベッツ</a>氏は、70年代に<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/487962053X?ie=UTF8&tag=mangiarecanta-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=487962053X">『批判的科学―産業化科学の批判のために』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=mangiarecanta-22&l=as2&o=9&a=487962053X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />で、科学論で世界的に名を馳せた研究者。ポスト・ノーマル・サイエンスという概念は、90年代初頭に彼が仲間の研究者たちと考えたもので、<a href="http://www.nusap.net/" target="_blank">NUSAP.net</a>というウェブサイトも運営されている。</p>

<p>1929年生まれで、もう80過ぎなのだが、大変精力的で元気な老紳士である。何年か前にバンクーバーで開かれた学会でお会いしたことがあり、そのときに「これ、私の新刊だから買うように」と薦められた（その場で著者サインつきで押し売りされたw）のが、この本の原著<a href="http://www.amazon.com/No-Nonsense-Guide-Science-Jerry-Ravetz/dp/product-description/1844675033" target="_blank">The No-Nonsense Guide to Science</a>だった。</p>

<p>とっても面白いです。ぜひ読んでみてください。</p>

<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=mangiarecanta-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=4875592531" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>

<p><br />
<strong>追記： Twitter再開しました</strong><br />
元旦よりtwitterの公開アカウントを再開しました。以前使っていた公開アカウントのログは消滅してるので、これまで業務用に非公開で使ってたアカウントの使い回しです（アカウント名は@hirakawa_workから<a href="https://twitter.com/hirakawah" target="_blank">@hirakawah</a>に変更）。<br />
</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>【最終情報】NHKクローズアップ現代紹介の「遺伝子組み換え猫」について（追記11/29あり）</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201011/252325.php" />
    <id>tag:hideyukihirakawa.com,2010:/blog//2.561</id>

    <published>2010-11-25T14:25:18Z</published>
    <updated>2010-11-29T04:54:31Z</updated>

    <summary>最終的な情報 本記事について、最終的な情報をNHKクローズアップ現代制作者よりい...</summary>
    <author>
        <name>hirakawa</name>
        <uri>http://hideyukihirakawa.com/</uri>
    </author>
    
        <category term="STS" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="STS-GMO" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p><strong>最終的な情報</strong><br />
本記事について、最終的な情報をNHKクローズアップ現代制作者よりいただきました。要点は次の通りです。</p>

<ul>
	<li>低アレルゲン猫を開発した会社（Lifestyle Pets社、旧Allerca社）は、アレルゲンのたんぱく質を作る遺伝子Fel d1を特定するなどの段階では、当初の本記事で指摘した方法を利用している。</li>
	<li>しかしながら、低アレルゲン性の猫を増産する段階では、同社の研究者による特許<a href="http://www.wipo.int/pctdb/en/wo.jsp?WO=2009059078" target="_blank">"METHOD OF GENETICALLY ALTERING AND PRODUCING ALLERGY FREE CATS"</a>に示された技術などを用いており、この部分が<a href="http://www.bch.biodic.go.jp/bch_1.html" target="_blank">カルタヘナ議定書</a>および日本の国内法である<a href="http://www.bch.biodic.go.jp/hourei1.html" target="_blank">カルタヘナ法</a>の規制対象となっている。</li>
	<li>この意味で、同社の低アレルゲン猫は、カルタヘナ議定書／法が対象とする意味での「遺伝子組み換え猫」であり、本来は輸入前の審査を必要とするものであった。</li>
	<li>以上の事実について、クローズアップ現代制作側では、放送前の取材で把握しており、それを根拠に同猫を「遺伝子組み換え猫」として紹介した。その後、本記事の指摘があり、改めて、使用している技術の詳細についてLifestyle Pets社に確認し、さらにカルタヘナ議定書／法との関係について環境省にも確認を行った。</li>
</ul>

<p>以上により、本記事で当初指摘した「低アレルゲン猫は遺伝子組み換え猫ではない」という指摘は、「Lifestyle Pets社が使用している技術が、同社のホームページ（正確には<a href="http://www.allerca.com/html/development.html" target="_blank">Allerca社当時のホームページ</a>）に説明されている通りのものであった場合には」という前提が成り立っていないということになりましたので、撤回させていただきます。</p>

<p>本記事を閲覧された皆様ならびにNHKクローズアップ現代制作者の皆様には、当方の記事により、混乱を招き、大変ご迷惑をおかけしました。謹んでお詫び申し上げます。またクローズアップ現代制作者の皆様には、本記事で浮上した疑問点について、改めて再確認の調査を行っていただき、大変ありがとうございました。</p>

<p>なお、当初の本記事で、Lifestyle Pets社の技術について説明し、それを根拠に「低アレルゲン猫は遺伝子組み換え猫ではないのではないか」と判断した箇所については、経緯の記録として残しておきます。（その他、筆者の憶測に基づいた記述、またさらなる憶測や誤解を招きそうな記述については削除してあります。）</p>

<div style="text-align: right; margin-bottom:1em">2010年11月29日13:22</div>]]>
        <![CDATA[<hr>
<strong>重要な追加情報（11/27 17:22）</strong>

<p>一昨日書いた本記事への<strong>重要な追加情報</strong>です。</p>

<p>下記の記述について、その後、追加の情報が入りつつあり、「低アレルゲン猫は遺伝子組み換え品種ではない」とはいえない――つまりクローズアップ現代が、あの猫を「遺伝子組み換え動物」の例として取り上げたことは間違ってはいない――という可能性が高まってまいりました。</p>

<p>クローズアップ現代の制作スタッフによると、確かに低アレルゲン猫を開発した会社（ライフスタイル・ペッツ社）は、下記に記した技術（とくにアレルゲンの遺伝子を特定するところに関して）を使っているのは確かだが、大量生産をするところでは、遺伝子を加工する「別の技術」を使っているとのことです。そのことがあり、番組では「遺伝子組み換え動物」の例として取り上げたということです。</p>

<p>「別の技術」というのが、具体的にどのようなものなのか、それがカルタヘナ議定書・カルタヘナ法で規制対象になっているものに該当するのかどうかは、現在、クローズアップ現代の制作スタッフの側で、ライフスタイル・ペッツ社に対して文書での確認を行うなど、さらなる事実確認をしているとのことです。最終的な事実関係がわかりましたら、ここでもお知らせできると思います。</p>

<p>一応、下記の記事では、「ライフスタイル・ペッツ社の方法が、同社のホームページで説明されている通りとするなら」という条件付きで、「組み換えではない」との判断を示しましたが、この前提条件が成り立たないようです。</p>

<p>なお、下記記事を削除したうえで、追加情報を公開することも考えましたが、すでに多くのところからリンクが張られていますので、元記事に追加情報を掲載したほうが、情報が周知されやすいだろうと考え、クローズアップ現代制作者の了解のもと、元記事を残したうえで、記事タイトルを修正、この前書きを加えることにいたしました。</p>

<div style="text-align: right;">2010年11月27日17:22</div>
<p>&nbsp;</p>

<hr>
<strong>元の記事（2010/11/25 23:25:18）</strong>

<p>昨日、本ブログでも予告しましたように、今日は<a href="http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/index.cgi" target="_blank">NHKクローズアップ現代</a>「広がる波紋　遺伝子組み換え動物」に出演いたしました。初の生放送出演で、緊張しまくりでしたが、それはいいとして、大事な訂正情報です。番組を観られた方が、ここを訪れる可能性は高いので、書いておきます。</p>

<p>番組の中で、米国企業産の低アレルゲンの遺伝子組み換えネコが紹介され、それが日本でも５匹輸入されていることが指摘されました。</p>

<p>それに対して、私のコメントとして、「これはカルタヘナ議定書、それに基づく国内法に違反している可能性がある。いや違反している」ということを述べました。<a href="http://www.bch.biodic.go.jp/bch_1.html" target="_blank" target="_blank">議定書</a>およびそれに基づく国内法（<a href="http://www.bch.biodic.go.jp/hourei1.html" target="_blank">カルタヘナ法</a>）では、組み換え生物を輸入する場合には、事前にリスク評価を行い、国の承認を得なければならないからです。</p>

<p>しかし、帰宅後、ネコと、その飼い主の方たちのことがどうしても気になって調べてみたら、あのネコは、議定書対象外のものであり、違反でもなんでもない可能性が見えてまいりました。</p>

<p>実際に飼ってらっしゃる方もいる話ですので、ご本人たちが無用な心配をされたり、何らかの迷惑をこうむってしまうのは大変不味いことですので、以下、「違法ではない」と考える理由について説明します。</p>

<p><br />
主たる情報源は、件の「組み換えネコ」を生産・販売している<a href="http://www.allerca.com/index.html" target="_blank">LIFESTYLE PETS社</a>（旧Allerca社）のホームページにある次のページの説明です。</p>

<p>Developping True Hypoallergenic Pets<br />
<a href="http://www.allerca.com/html/development.html" target="_blank">http://www.allerca.com/html/development.html</a></p>

<p>まだ正確につかめてないのですが、同社が低アレルゲン猫を生み出した方法は、おおよそ次のようなもののようです。</p>

<ol>
	<li>アレルゲンのたんぱく質（glycoproteins）を生成する遺伝子（Fel d1 gene）を、独自の遺伝子診断技術で特定。</li>
	<li>また、この診断技術は、低確率（rare）だが自然発生的に起きる遺伝子分化（genetic divergences)を特定できる。</li>
	<li>そこで、この技術を使って、遺伝子分化で、通常のglycoproteinsとは異なる構造をもったタンパクを作るタイプのFel d1遺伝子をもった猫を特定する。</li>
	<li>あとは、この診断技術などバイオインフォマティクス（バイオ情報学）の技術を駆使して、この特殊なタイプの遺伝子をもった猫を、通常の交配を繰り返して増やす。</li>
</ol>

<p>このような方法ですと、「遺伝子技術」を使っていると言っても、診断技術の部分だけで、DNAに他の生物由来の遺伝子を挿入する、いわゆる「遺伝子組み換え」技術は使っていません。遺伝子レベルでおきている変化は、自然発生的に起きているものです。要するに、従来は、性質（性格）とか外見を見て育種していたのに対し、遺伝子配列のレベルまで見る目を細かくして選別をしているだけで、育種そのものは通常の交配を通じたブリーディング法そのものです。</p>

<p>他方、<a href="http://www.bch.biodic.go.jp/bch_1.html" target="_blank">カルタヘナ議定書</a>（およびそれに基づく国内の「<a href="http://www.bch.biodic.go.jp/hourei1.html" target="_blank">カルタヘナ法</a>」）で対象としているのは、「現代のバイオテクノロジーによって改変された生物」ですが、議定書第三条（ｉ）によれば、</p>

<blockquote>
（i ）「現代のバイオテクノロジー」とは、自然界における生理学上の生殖又は組換えの障壁を克服する技術であって伝統的な育種及び選抜において用いられない次のものを適用することをいう。<br />
ａ 生体外における核酸加工の技術（組換えデオキシリボ核酸（組換えＤ Ｎ Ａ ）の技術及び細胞又は細胞小器官に核酸を直接注入することを含む。）<br />
ｂ 異なる分類学上の科に属する生物の細胞の融合
</blockquote>

<p>またカルタヘナ法第二条によれば、</p>

<blockquote>
第二条　この法律において「生物」とは、一の細胞（細胞群を構成しているものを除く。）又は細胞群であって核酸を移転し又は複製する能力を有するものとして主務省令で定めるもの、ウイルス及びウイロイドをいう。<br />
２　この法律において「遺伝子組換え生物等」とは、次に掲げる技術の利用により得られた核酸又はその複製物を有する生物をいう。<br />
　一　細胞外において核酸を加工する技術であって主務省令で定めるもの<br />
　二　異なる分類学上の科に属する生物の細胞を融合する技術であって主務省令で定めるもの
</blockquote>

<p>となっています。したがって、ライフスタイル・ペッツ社のやり方が、ホームページに説明されている通りだとするならば、議定書およびカルタヘナ法の適用外であり、輸入をしても何の問題もないということになります。</p>

<p>（中略）</p>

<p>もちろん、もしも会社の主張とは違って、実際にはカルタヘナ対象の技術を使って低アレルゲン猫を生み出したとすれば、ルールに従っていないことになります。その可能性はゼロではありませんが、いくらカルタヘナ議定書を批准していない米国の企業だからといって、万が一真相が発覚すれば、輸出先の議定書加盟国から訴えられるリスクを冒すとは思えません。（念のため、さらに調べて見ますが。）</p>

<p>（中略）</p>

<p>＜追記 2010/11/26 22:15＞<br />
本エントリーのはてなブックマークのページで、e-domonさんの次のコメントを発見。感謝です！</p>

<blockquote>
e-domon 米国の特許公報では、アレルゲン抑制遺伝子組換えネコの作出方法についての同社役員の特許が登録済なのでいずれは作出されるかもしれない。交雑で作るよりも相当きコスト高になる可能性はある。<a href="http://www.wipo.int/pctdb/en/wo.jsp?WO=2009059078" target="_blank">http://www.wipo.int/pctdb/en/wo.jsp?WO=2009059078</a>
</blockquote>

<p>こちらは、WIPOではなく米国特許庁（USPTO）のサイトで調べてみたのですが、うまく見つけられませんでした。</p>

<p>＜追記 2010/11/27 19:47＞<br />
本記事冒頭に「重要な追加情報」としてお知らせしましたように、上記の内容とは違って、実際には「低アレルゲン猫」は、何らかの遺伝子組み換え技術――その詳細とカルタヘナ議定書・法との関係は現在は未確認――を使っている可能性がでてきました。</p>

<p>この可能性については、本記事を最初に公開した後も、筆者としてもいろいろ調べておりました。ライフスタイル・ペッツ社（旧Allecra社）が、組み換え技術（genetic modification/manipulation）を使っているかどうかについて、「使っていない」ことを指摘したものはいくつかありましたが、「使っている」ことを指摘した情報（たとえば動物愛護団体による批判も含めて）は、少なくともネット上（ただし英語で書かれたもの）では今のところ見つかっていません。たとえば、明らかに同社に批判的な次のブログ記事でも、同社が遺伝子操作（genetic manipulation）を使っていないことを前提に、「通常の交配技術を使っているとすれば、低確率（1/50000匹と同記事は指摘している）でしか発生しないgenetic divergencesでは、いったいどれだけの猫が犠牲になってるのだ？」という倫理的な批判をしているのみです。</p>

<blockquote>
<a href="http://catdefender.blogspot.com/2006/10/dodgy-allerca-and-dishonest-cbs-join.html" target="_blank">"Dodgy Allerca and Dishonest CBS Join Forces to Market an Allergy-Free Cat Named Joshua to a Gullible Public"</a> (Cat Defender: Tuesday, October 10, 2006)
</blockquote>

<p>またBBCにも次の記事がありました。</p>

<blockquote>
<a href="http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/5375900.stm" target="_blank">Sunday, 24 September 2006, 14:31 GMT 15:31 UK<br />
'Hypoallergenic cats' go on sale</a>
</blockquote>

<p>この中では、以下のように同社のSteve May氏の言葉を引用して、「遺伝子操作ではない」という点を強調しています。</p>

<blockquote>
<strong>No genetic modification</strong><br />
It tested huge numbers of cats trying to find the tiny fraction that do not carry the glycoprotein Fel d1 - contained in an animal's saliva, fur and skin - which often prompts an allergic reaction in humans.<br />
<br />
Those cats were then selectively bred to produce the hypoallergenic kittens now on sale, the company says.<br />
<br />
The company's Steve May told the BBC that it was a natural, if time consuming, method.<br />
<br />
"This is a natural gene divergence within the cat DNA - one out of 50,000 cats will have this natural divergence," he said.<br />
<br />
"So candidates - natural divergent cats - were found and then bred so there is really no modification of the gene." 
</blockquote>

<p>さらに、この記事に先立つ2006年7月のEUの欧州委員会共同研究所IPTSの報告書<a href="http://bio4eu.jrc.ec.europa.eu/documents/Bio4EU-Emergingbiotechapplications.pdf" target="_blank">"Working document - The Biotechnology for Europe Study - Consequences, opportunities and challenges of modern biotechnology for Europe: Emerging biotechnology applications in healthcare and agro-food"</a>の28頁には次のように、やはり同社の技術が組み換え技術ではない（"not genetic modification"）ことを指摘する文章（とくに下線部）があります。</p>

<blockquote>
GM ornamental fish have been available commercially in the US since late 2003, and these are essentially unregulated. Research is reportedly also being conducted to produce GM cats with reduced allergenicity for humans. Import of such animals into the EU would be covered under existing GMO regulation. However, <u>in 2006 hypoallergenic cats were produced by Allerca (San Diego, US) through the use of a patented technology based on directed evolution and not genetic modification.</u>
</blockquote>

<p>ただしこれは、低アレルゲン猫が発売された当初のものなので、実態を把握できていなかっただけなのかもしれません。しかし、低アレルゲン猫は、カルタヘナ議定書加盟国であるEU諸国（たとえばデンマークなど）にも輸出されていますので、それらの国（またはEUレベル）で、議定書との関係が問題になった可能性もありましたので、その点に関する情報も探してみましたが、これまた英語で書かれたものの範囲では見つかりませんでした。</p>

<p>他方で、クローズアップ現代制作側では、事前の取材で、ライフスタイル・ペッツ社が遺伝子操作的な技術を使っていることを聞いたということですので、これは、NHKのスクープ的な情報となるかもしれません。同社の情報公開が不十分（BBCでの主張を見ると「嘘」ということにもなるかもしれません）であるため、これまでカルタヘナ関連で問題となることがなかったのか、それとも、使用している技術は、仮に遺伝子操作的なものであっても、カルタヘナの規制対象にはならないものなのか、あるいは当初はホームページの説明やBBCの記事どおりだったが、その後技術を変更したのか、真相はまだまったく不明です。そこについては、これ以上憶測をせず、NHKによる調査の結果を待ちたいと思います。<br />
</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>「科学技術と社会」をめぐる科学技術政策―ゼロ年代から10年代へ（１）</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201011/250343.php" />
    <id>tag:hideyukihirakawa.com,2010:/blog//2.560</id>

    <published>2010-11-24T18:43:12Z</published>
    <updated>2011-02-04T17:31:45Z</updated>

    <summary>先週末、とあるところから、「科学技術と社会」の関係にかかわる科学技術政策のここ5...</summary>
    <author>
        <name>hirakawa</name>
        <uri>http://hideyukihirakawa.com/</uri>
    </author>
    
        <category term="STS" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="STS-Governance" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="Science Communication" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="Science Policy" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>先週末、とあるところから、「科学技術と社会」の関係にかかわる科学技術政策のここ5～6年の動向の振り返りと、今後の展望についてヒアリングを受けた。</p>

<p>どこからのヒアリングかは、諸々事情があるためシークレットだが、ヒアリングを通じていろいろ考えたことがあったので、自分用のメモとして、書き散らしておく。他にも、明日（もう今日か）のクローズアップ現代で話す「遺伝子組換え動物」の問題で考えたこともいろいろあるので、それも近いうちに書くつもり。来週頭くらいかな？</p>

<p>今回のだけでもけっこう長くなるので、２回に分けて書いてみる。</p>

<p>まずは、これまでの振り返りということで、ゼロ年代後半の科学技術政策の話から。とくに遣り残された課題について。（このあたりの話は、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140883286?ie=UTF8&tag=mangiarecanta-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4140883286">拙著『科学は誰のものか』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=mangiarecanta-22&l=as2&o=9&a=4140883286" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />でも簡単に触れたが、大幅に端折ったので、ここではやや詳しく書いておく。）<br />
</p>]]>
        <![CDATA[<p><strong>ゼロ年代後半の科学技術政策――「コミュニケーション」というキーワード</strong><br />
ゼロ年代後半の「科学技術と社会」に関する科学技術政策の出発点は、「これからの科学技術と社会」と題した特集を行った2004年（平成16年）の<a href="http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa200401/index.html" target="_blank">『科学技術白書』</a>（以下『16年白書』）である。（当時書いたエントリーは<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200406/080332.php" target="_blank">こちら</a>。）</p>

<p>そのなかで示されたゼロ年代後半の政策アジェンダを一言で示すなら、それは「コミュニケーションの推進」ということになるだろう。白書の第3章の章題は「社会とのコミュニケーションのあり方」であり、そこには、（お決まりの）「科学リテラシーの向上」という課題に加えて、「今後,科学者等が社会的責任を果たす上で求められるのは,今までの公開講義のような一方的な情報発信ではなく,双方向的なコミュニケーションを実現するアウトリーチ(outreach)活動である」として、「サイエンスカフェ」や「サイエンスショップ」といった欧州の双方向的なコミュニケーション活動の例が紹介されていた。</p>

<p>これに刺激される形で、サイエンスカフェが2004～2005年にかけてあちこちで開催されるようになり、いまや全国で年間1000件以上開催されるほどになっている。サイエンスショップのほうは、未だ我が阪大と、ご近所の神戸大にしかないものの、とりあえずスタートした。</p>

<p>また『16年白書』が出版された直後には、文科省科学技術・学術審議会人材委員会<a href="http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu10/toushin/04072901.htm" target="_blank">「科学技術と社会という視点に立った人材養成を目指して －科学技術・学術審議会人材委員会　第三次提言－」</a>が発表された。そのなかでは、「対話型科学技術社会を構築していく人材の養成」ということで、「研究者の意図や研究内容を社会にわかりやすく伝えるのみならず、社会の問題意識や認識を研究者の側にフィードバックする役割も担う者としての活躍が期待される」ような科学技術コミュニケーターを養成することが提言されていた。11月には、（独）科学技術振興機構（JST）の主催で「これからの科学技術と社会-科学技術と社会のよりよいコミュニケーションをめざして-」という国際シンポジウムが六本木アークヒルズで開催され、自分も登壇者の一人として参加した。</p>

<p>こうした流れを受けて翌年秋からは、北大、東大、早稲田で、それぞれ「科学技術コミュニケーター」「科学技術インタプリター」「科学技術ジャーナリスト」を養成する５年間の教育プログラムが、科学技術振興調整費の助成を受けてスタートした（これらは現在も、各校の内部経費で継続プログラムが稼働中である。それと、これらのプログラムの話が立ち上がったころに書いた<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200410/212024.php" target="_blank">エントリーはこちら</a>）。</p>

<p>ちなみに「双方向的な科学技術コミュニケーションの推進」という課題は、『16年白書』の3年前、2001年に「社会のための、社会の中の科学技術」という理念を柱にスタートしていた<a href="http://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/kihon.html" target="_blank">第２期科学技術基本計画</a>でもすでに挙げられていた。第１章「基本理念」の「４．科学技術と社会の新しい関係の構築」には次のように書かれていた。</p>

<blockquote>
「社会のための、社会の中の科学技術」という観点の下、科学技術と社会との間の双方向のコミュニケーションのための条件を整えることが不可欠である。<br />
・・・<br />
情報の提供については、科学技術の専門家が責任を負うことはいうまでもないが、専門的情報は、一般人の理解を越える場合も多いので、その解説者の存在が重要になる。研究者や技術者自らが、あるいは専門の解説者やジャーナリストが、最先端の科学技術の意義や内容を分かりやすい形で社会に伝え、知識や考え方の普及を行うことを責務とすべきである。また、社会から科学技術の側に意見や要望が適確に伝えられる機会や媒介機能を拡大するとともに、科学技術関係者がそれらをくみ取り真摯に対応することが必要である。
</blockquote>

<p>そしてこの方針は、『16年白書』を経て、2006年からの<a href="http://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/kihon3.html" target="_blank">第３期科学技術基本計画</a>で、より強く打ち出されるようになった。またその年の秋には、関係者の努力により、JST主催で「サイエンスアゴラ」という科学技術コミュニケーションのイベントが東京お台場の日本科学未来館で開催され、その後も毎年11月に開かれている。</p>

<p><strong>「未完のプロジェクト」としてのゼロ年代科学技術政策？</strong><br />
さて、そんなふうにして「科学技術と社会」に関するゼロ年代の科学技術政策は、「コミュニケーションの推進」を軸にして進められてきた。その結果、先にも述べたように、年間1000件以上もサイエンスカフェが開かれるようにもなり、「科学技術コミュニケーション・バブル」なんて呼ぶ声もある。</p>

<p>とはいうものの、こうやって振り返ってみると、実はそこには、とっても大きな大きな「欠落」もある。個人的な感覚では、現在のその「欠落感」は、この「バブル」が始まる前、あるいは始まりだしたころに書いた以下の文章のときと殆ど変わっていない（３番目のは、『朝日新聞』2006年7月31日夕刊「かがく批評室」に書いた元原稿）。</p>

<ul>
	<li><a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200410/212024.php" target="_blank">サイエンスコミュニケーションをめぐるビミョーな状況</a> （2004.10.21）</li>
	<li><a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200605/291907.php" target="_blank">科学コミュニケーションとシチズンシップ―日欧の違い</a> （2006.05.29）</li>
	<li><a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200608/010711.php" target="_blank">幻の原稿</a> （2006.08.01）</li>
</ul>

<p>すんごく大雑把に分類すると、科学技術コミュニケーションの目的には次の２つがある。（もちろんこれらには重なる部分や連続的な部分は多々あり、必ずしもきっちり分けられるものではない。）</p>

<p>1. 啓蒙・教育系</p>

<ul>
	<li>科学（技術）に親しむ／科学（技術）を楽しむ。（「楽しい科学」「面白い科学」）</li>
	<li>科学リテラシーを高める。（基本的な概念や法則、思考法、実験法など）</li>
	<li>科学技術に対する支持を広げる</li>
	<li>研究成果の社会還元 （研究広報、啓蒙書執筆など。ここでは科学好き・技術好きのためのものとして。）</li>
</ul>

<p>2. 社会・政治系（＝ガバナンス系）</p>

<ul>
	<li>社会的判断・意思決定のための情報・知識の提供、問題点指摘、アジェンダ設定</li>
	<li>科学技術が関わる政策形成への市民の関与・参加</li>
	<li>合意形成・紛争解決</li>
	<li>現代におけるシティズンシップ（市民性）の涵養</li>
	<li>研究者の「説明責任」（社会の行く末や人々の人生に大きな影響力をもち、かつ多額の公的投資が行われている科学技術について社会に説明する政治的・会計的アカウンタビリティ。）</li>
</ul>

<p>しかるに、これらのうちゼロ年代に進んだのは、もっぱら「啓蒙・教育系」ばかりであり、科学技術の社会的問題にコミットする社会・政治系＝ガバナンス系は、ほとんど進んでいない。『16年白書』や第３期科学技術基本計画には、「政策への国民参加の促進」が謳われ、とくに白書には、「政府,科学者コミュニティ,企業,地域社会,国民等のそれぞれの主体間の対話と意思疎通を前提として,各主体から能動的に発せられる意思を政策形成等の議論の中に受け入れられるような,いわゆる科学技術ガバナンスの確立が重要」なんてことまでが、指摘されていたにもかかわらずだ。（対助成機関・対財務省の「会計的アカウンタビリティ」は、書類仕事等の増大などで現場の研究者が困惑するほど強化されているのだが。。）</p>

<p>「科学技術ガバナンス」あるいは「政策への国民参加」という点では、たとえば2006-2007年に北海道庁が行った<a href="http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/shs/shokuan/gm-consensus.htm" target="_blank">遺伝子組換え作物に関するコンセンサス会議</a>（同会議は、一般市民が科学技術の社会的影響について評価する「参加型テクノロジーアセスメント」の手法の一つ）のような実質的成果は確かにあったし、その具体的運営に、上述の北海道大学の<a href="http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/" target="_blank">科学技術コミュニケーター養成ユニット</a>（Costep：現在の名称は北大高等教育機能開発総合センター科学技術コミュニケーション教育研究部）が関わったことで会議が実現されたという点で、それは紛れもなく2004年以降のコミュニケーション推進の成果の一つではあった。また、科学ジャーナリズムについては早稲田の<a href="http://smc-japan.org/" target="_blank">サイエンス・メディア・センター</a>の設立はとても大きな一歩だと思う。</p>

<p>しかし、これらはどちらかといえば例外的というべきだろう。</p>

<p>さらに枠を広げて考えてみると、この「偏り」はいっそう著しいことがわかる。</p>

<p>『16年白書』や第３期科学技術基本計画を見れはわかるとおり、「科学技術と社会」に関わる政策には、コミュニケーション以外にも、生命科学などの「倫理・法的・社会的問題（Ethical, Legal and Social Issues:ELSI）」への取り組みや、レギュラトリーサイエンス（第３期計画の文言では「、安全性の評価や試験法の考案、データの収集・整理・解析など、リスク評価のための科学技術活動」）の推進も謳われていた。しかし、これらの「科学技術ガバナンス」に向けた取り組みも、とくにこれらが進んでいる欧米諸国と比べると、かなり見劣りする状況で、政策課題としては、ほとんど手付かずと言っていいくらいだろう。（もちろん、それでも地道に研究している研究者たちはいるのだが、その人たちが活躍する職場はそれほど増えてはいない。）</p>

<p>要するに、「科学技術と社会」に関わるゼロ年代の政策では、コミュニケーションが啓蒙・教育系に特化し、コミュニケーションも含めたより広いガバナンス系の文脈がすっかり脱落し、置き去りにされてしまったのである。</p>

<p><strong>サイエンスカフェの「政治的背景」</strong><br />
さきほど、「ゼロ年代には啓蒙・教育系ばかりが進んだ」と書いたが、それを最も象徴しているのが、日本でのサイエンスカフェの普及の仕方である。</p>

<p>サイエンスカフェは1998年に英国で誕生したもので、その元来の目的は実に社会的・政治的なものだった。</p>

<p>当時の英国社会は、1996年のBSE危機（それまで人には安全とされていたBSEが人にも感染することを英国政府が公式に認めたことによる大混乱）と、それに引き続く遺伝子組換え（GM）作物の安全性論争で、科学技術や科学者、政府に対する国民の深い不信感が広がっていた時代だった。後に英国議会の科学技術政策局（POST）が発表した報告書は、これを「信頼の危機」とも呼んだ。</p>

<p>信頼の危機には二つの側面があった。一つは、いうまでもなく、安全宣言を繰り返し主張してきた政府に対する不信感の広まり。そしてもう一つは、BSEやGM作物の安全性を保証するはずの科学に対する不信感の広まりだ。BSE危機が明らかにしたのは、最善の科学をもってしても予見しえないリスクがありうること、「安全だ」「正しい」というのは、あくまでその時点で入手可能な証拠に基づいたものであり、新しい証拠によって、その主張は覆る可能性があるという科学の「不確実性」の実態だった。それは、要するに本来の科学の姿にほかならないが、当初政府が、「BSEが人にうつるリスクは極めて小さい」という科学者たちの結論（89年2月のサウスウッド委員会の報告書）を、あたかも永遠不変の絶対的な真理であるかのように安全宣言の根拠として再三にわたって喧伝した分だけ、科学に対する信頼の瓦解は激しかったのだ。</p>

<p>その結果、これまた政府や科学者、企業が「安全だ」と主張したGM作物に対しても、懐疑の目が向けられたのは当然の成り行きだった。安全を主張するために「正しい科学知識」を持ち出しても、所詮は「現時点の証拠」に基づいたものに過ぎないと思われてしまうし、不信の前では、たとえ正しいことを言っても信じてもらえないわけで、全く力をもたなかったからだ。それに対し、なおも「正しい科学」を教え込もうとしても、かえって「やつらはBSEと同じ過ちを繰り返すつもりか」という具合に、余計に不信を買うだけになってしまったのだ。</p>

<p>こうしたことから、一般市民を相手にした科学技術コミュニケーションについての考え方にも大きな変化が現れた。それまでの英国の科学技術コミュニケーションは「一般市民の科学理解（Public Understanding of Science: PUS）」と呼ばれていて、その目的は、上記の「啓蒙・教育系」が主流だった。またその前提には、「一般市民が科学技術に不安を覚えたり反対したりするのは、彼らが科学技術について無知だからであり、正しい知識を与えれば不安や反対は解消される」という「欠如モデル（deficit model）」と呼ばれる考え方があったことが指摘されている。PUSは、1985年に英国ロイヤルソサエティが同名の報告書を出版して以降、推進されてきたものだが、そうなった背景の一つには、60～70年代を通じて、公害・環境問題によって、科学技術に対する懐疑が国民のあいだに広がっており、それによって新しいテクノロジーの導入が阻害されたり、経済に悪影響が出ることを危惧した産業界や科学界の思惑があった。</p>

<p>しかしながら、上記のように人々の科学の不確実性への懸念や、政府・企業・科学者に対する深い不信が結びついた「信頼の危機」の前では、所詮は「現時点で正しいこと」を教えるだけのPUSのようなアプローチは全く機能しなかった。危機の原因は、人々の無知ではなく、科学の側の無知であり、あたかもそれを全知であるかのように装ったことに対する深い不信だった。</p>

<p>その結果、科学技術コミュニケーションの重点は、専門家から素人への知識の伝達に重きを置いたPUSから、双方向的な対話や、意思決定過程への参加・関与を重視した「科学技術への公共的関与（Public Engagement in Science and Technology: PEST）」というスタイルへと大きく転換したのだった。政府としても、科学と政治両面において失われた信頼を取り戻し、正統性を再調達するために、科学的なプロセスも含めて、政策決定過程の透明性と開放性、アカウンタビリティを高めると同時に、科学の不確実性を一般市民に対して率直に認める方向に舵を切らざるをえなくなり、2000年には、上院科学技術特別委員会が報告書<em><a href="http://www.parliament.the-stationery-office.co.uk/pa/ld199900/ldselect/ldsctech/38/3801.htm" target="_blank">Science and Society - Third Report</a></em>を、2001年には議会科学技術局（POST）が報告書 <em><a href="http://www.parliament.uk/post/pr153.pdf" target="_blank">OPEN CHANNELS: Public dialogue in science and technology</a></em> [PDF356KB]を出版することになる。</p>

<p>ちなみにこのような「民主化」や、科学の不確実性の認識の重視は、英国だけでなくEUレベルでも2000年前後から進められた。その背景には、EU全体にとっても深刻だったBSEやGM作物の問題だけでなく、「民主主義の赤字（democratic deficit）」問題を突きつけられていたEUのガバナンス改革もあり、後者の文脈では、2001年5月に<a href="http://ec.europa.eu/governance/areas/group2/report_en.pdf" target="_blank"><em>Democratising Expertise and Establishing Scientific Referential Systems</em></a> （専門性の民主化と科学の参照システムの構築）という報告書が作成されている。これは、現代の政策決定において専門性（自然科学も含む）は、判断のためのエビデンス（根拠）を提供する点で重要だが、他方で常にその妥当性が問われ、様々な主体によって争われており、妥当性と信頼性を高めるために、科学的なプロセスも透明性や開放性・多元性（多様な主体の参加・関与）、アカウンタビリティを高めるべきだと提言するものだった。（ちなみに、「重要だが妥当性が常に問われ争われている」ことは「専門性のパラドクス」や「専門性のジレンマ」と呼ばれているが、来年度からの第４期科学技術基本計画で推進されることになっている「科学技術イノベーション政策のための科学」では、このジレンマの認識が決定的に欠けており、要するに「お花畑な実証主義」に留まっているように思われる。来週、その関連のワークショップに参加するんだが、ぜひこのポイントは指摘しておかなくちゃ。）</p>

<p><strong>サイエンスカフェの「日本的変奏」――公共性・市民性の欠落</strong><br />
英国でサイエンスカフェが始まったのは、このような科学技術と社会をめぐる政治的布置の変化の最中だった。</p>

<p>つまりそれが目指したのは、政策決定には直接結びついてはいないものの、紛れもなく「科学技術への公共的関与（PEST）」の一形態であり、科学技術を一般市民に「伝える」「教える」ための啓蒙的・教育的場ではなく、多様な職業的・生活的背景や価値観、考え方をもった人々が、科学技術の社会的問題や自分たちの生活・人生にとっての意味を考え、「議論」するための場、政治的な「公共空間」を創りだすことである（この点については我が同僚の春日匠氏の<a href="http://skasuga.talktank.net/diary/archives/454.html" target="_blank">「サイエンス『カフェ』は何処にあるか？」</a>を参照）。仮に、そこに啓蒙的・教育的意味を見出すとすれば、それは科学教育という狭い範囲のものではなく、「シティズンシップ（市民性）教育」という社会的・政治的啓蒙なのだ。 </p>

<p>ちなみに日本で最初に書かれたサイエンスカフェについてのまとまった報告に、産総研・技術と社会研究センターが作成した<a href="http://www.sheepchase.net/PDFs/CTS-WP-2004-02_Cafe_Scientifique.pdf" target="_blank">「科学技術と社会の楽しい関係： cafe Scientifique （イギリス編）」</a>という報告書があり、「政策的含意」として、サイエンスカフェ――英国内では"Cafe Scientifique"と呼ばれている――の特徴を次のようにまとめている（pp.16-18. ［］内筆者補足）。</p>

<ol>
	<li>Cafe Scientifiqueの目的は、科学技術について議論することを、生活に根付いた文化にすることである。<br /></li>
	<li>Cafe Scientifiqueでは、［既に出来上がった知識ではなく］現在まさに研究開発が進行中の最先端の科学技術に関するテーマを取り上げている。</li>
	<li>Cafe Scientifiqueは、「小規模」でかつ「対面的」なコミュニケーションの場である。</li>
	<li>Cafe Scientifiqueは、我々が日常的に出かける身近な場所で開催されている。</li>
	<li>Cafe Scientifiqueは、形式化されておらず、そこで結論を出すことはとくに考えていない。</li>
</ol>

<p>1.と2.について若干補足しておくと、1.では、サイエンスカフェが「議論すること」を目的にしたものであり、既存の知識を教える場ではないことが明確に述べられている。「科学を文化に！」というスローガンは日本でもよく聞かれるが、それが意味しているのはもっぱら、科学（そのもの）に親しみを持ち、その面白さを楽しんだり、知識を生活のなかで活用したりすることであり、サイエンスカフェが狙っている「科学技術について議論することを文化にする」ということとは、かなり違う。後者でも「楽しむ」という要素は大きいが、それは「議論を楽しむ」こと、さらには、自分とは異なる考え方や背景をもった多様な人々と出会い、語り合う「社交」の楽しみだったりする（社交の楽しみは啓蒙・教育系でも共有されていると思うが）。</p>

<p>また「議論する」というと、しばしば科学者からは「専門知識のない素人がいったい何を議論できるんだ？」とツッコまれるのだが、サイエンスカフェでの議論は、科学技術の専門的な内容に関するものでは必ずしもない。そうではなく、科学技術を、社会や生活の視点からとらえたときに見えてくるさまざまな問題点や課題、あるいは期待について議論するのであり、それには必ずしもテーマに関する科学的・技術的専門知識は必要ない。むしろ、参加者（≠聴衆）それぞれの職業上・生活上の知識や経験、価値観、感受性、関心などをもとに、自由に議論するのがサイエンスカフェなのだ。この点について、英国のCafe Scientifique運動の草分けの一人、ニューカッスル大のトム・シェークスピアは次のように述べている（中村征樹「サイエンスカフェ―現状と課題」、『科学技術社会論研究』第5号、2008年、31-42頁より引用）。</p>

<blockquote>
重要なのは、専門家の話題提供がカフェの中心になるのではなく、議論と意見交換が中心となることである。参加者は研究者や学生ではなく、一般市民である必要がある。サイエンスカフェの目的は、科学的事実を伝えることではなく、問いを提示することであるべきだ。たとえば、「この研究は私たちにとってどんな意味があるのか？」、「影響をこうむるのは誰なのか？」、「私たちにはいかなる変化がもたらされるのか？」、「なぜわざわざそんなことに注意を向けなければならないのか？」といった問いである。すなわち、本物のカフェの中核に据えられるべきなのは、社会的・倫理的・文化的・政治的な問題であり、場合によっては宗教的な問題なのであって、たんなる技術的な問題ではないのである。
</blockquote>

<p>ちなみに<a href="http://decocis.net/" target="_blank">うちのプロジェクト</a>で今年、再生医療をテーマにしてやった連続カフェ（16回で総勢180名参加）では、倫理的・価値的問題から、医療格差や医療保険など経済的問題、規制と推進など政策的問題まで、さまざまな議論が行われた。一部の回では、再生医療の現役の研究者や、医療従事者の声を集めたものもあったが、大部分の参加者は、サラリーマン、ＯＬ、主婦、学生などの「一般市民」である。その議論の結果は、<a href="http://decocis.net/docs/%E8%AB%96%E7%82%B9%E5%86%8A%E5%AD%90101008.pdf" target="_blank">「論点冊子101008」</a>（PDF:609KB）としてプロジェクトのサイトで公表されているので、ぜひ読んでいただければと思う。</p>

<p>次に2.では、テーマとなるのが、研究開発が進行中の最先端の科学技術とされているが、これには二つの意味合いがある。</p>

<p>一つは、現代の社会で問題となる科学技術には、実用化されるよりも前の研究開発段階ですでに論争を呼び起こすものが多いということだ。商業化前の「野外栽培実験」の段階でのGM作物の環境影響という問題は顕著な例だし、ナノテクノロジー、再生医療、合成生物学なども、本格的な実用化を見越して、多くの問題点や課題が指摘されている。</p>

<p>そうした問題を、実用化されるまで世の中の人々が知らずに過ごし、ある日突然、それらが明るみに出たとしたらどうだろう？実用化されてしまった段階では、すでに莫大な投資をされてしまっていたり、社会のさまざまなところで使われているがゆえに、容易には「使用禁止」のような後戻りはできなくなる。その結果、問題をめぐる社会的論争や対立はなかなか解けず、むしろますます激化し、政府や企業、科学者に対する人々の不信感も増してしまう。実は、それこそ、GM作物で起きたことだった。そのため、とくに英国では、「対話をするにしても、実用化後や対立が深まった後では遅すぎる」という反省が政府や科学界で生じ、2004年ころには「上流からの公共的関与（Upstream Public Engagement）」という考え方も現れ、ナノテクなどで、実際に市民参加の討論イベントが開催されたりしている。米国では、90年代のヒトゲノム計画で、ヒトゲノム研究の成果が実用化されるのに先立って、その倫理的・法的・社会的問題（ELSI）を研究し、そのために計画の全予算の５％を割くという方針がとられたが、ナノテクでは、そうした研究に加えて、研究開発段階からの社会との双方向のコミュニケーションを通じて、研究開発の現状を社会に発信するとともに、問題点や研究開発の将来の方向性についての市民の意見を反映させる活動に、研究予算の一部を割くことが求められている。</p>

<p>「最先端」ということのもう一つの意味は、「未だ正解のない問題」について議論するということだ。たとえばGM動物（いま米国で話題になっているGMサケとか）の健康および環境に対する安全性の問題については、今年9月にFDA（米国保健省食品医薬品管理局）が開いた公聴会で、招かれた外部の専門家から異論が噴出した。つまり、GMサケは、それ自体が最先端のものであるとともに、その安全性に関する科学も最先端であり、まだまだ不確実性が高く、専門家のあいだでも見解が一致しない「未だ正解のない問題」をはらんでいるわけだ。また、<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201011/220505.php" target="_blank">先日のエントリー</a>で紹介した『サイエンス』の論文が指摘するような市場効果による環境面への影響は、自然科学的な観点からだけでは見えない問題であり、リスクについて考えるときに経済学者まで含めるかどうかで答えが変わってしまう。それもまた正解の定まらない問題の一つだ。また他にも倫理や価値観が深く関わるような問題では、そもそも「正解」というもの自体が存在しない。社会で問題となる、そして一般の人々も交えて考えるべき問題の多くは、そのように答えがない問題であり、まさに公共的に（＝多様な人々の多様な視点で）議論し、答えを出していくべき問題である。サイエンスカフェが扱うのは、そういうタイプの問題なのだ。</p>

<p>これに対して日本のサイエンスカフェはどうか。</p>

<p>JSTが運営する<a href="http://scienceportal.jp/" target="_blank">サイエンスポータル</a>の<a href="http://scienceportal.jp/scicafe/" target="_blank">「楽しむ科学」のコーナー</a>には、全国各地のサイエンスカフェの開催情報がカレンダー形式で掲載されている。それを見ると、圧倒的に多いのは、「科学そのもの」を楽しむタイプのものであり、社会的に論争を呼ぶようなテーマを扱ったものはあまりない。全体としてどれくらいの割合を占めるかは、データがないのでいえないが、形式も、議論の時間はあまりなく、専門家の話を聞くことが中心で、最後に質疑応答がある程度というものが多く、「あれではサイエンスカフェではなく『お茶つき講演会』だ」と嘆く声もよく聞く。日本のサイエンスカフェは、社会的・政治的コンテクストから切り離され、「科学そのもの」を楽しむための理科教育・科学教育の延長のようなものとして捉えられ、実践されている傾向が強いのだ。</p>

<p>サッカーの試合にたとえれば、元来のサイエンスカフェは、科学や技術を、その「ホーム」である研究室や大学の教室から引き離し、世の中の多様な人々が集まる「公共空間としてのカフェ」という「アウェー」に連れ出す試みだが、これとは逆に日本のサイエンスカフェは、カフェという空間を科学技術にとっての「ホーム」に変えてしまうものだといえる。（ちなみに「公共空間」としてもカフェは、互いに見知らぬ人々、普段は出会わない異なる背景をもった人々と交わるという点で、誰にとってもアウェーの場であり、それこそ「公共空間」ということの社会的・政治的意味である。）</p>

<p>もちろん英国や他の欧米諸国でも、啓蒙・教育系のサイエンスカフェは行われているし、「サイエンスカフェは社会的・政治的でなければならない」というわけでは決してない。しかし、「科学技術を社会の側の視点から議論する場」としてのサイエンスカフェが少数派だというのは、やはり本末転倒だといわざるをえない。（あえていうなら、啓蒙・教育目的のものは「カフェ」とは違う呼称にすべきなのだろう。）</p>

<p>なお、個人的な信条でいえば、科学技術がプラスにもマイナスにもこれだけ大きな影響力をもつ現代にあって、科学技術の「面白さ」「楽しさ」ばかりが伝えられるというのは、欺瞞以外の何ものでもないと考えている（もちろん、すべてのコミュニケーションで、プラス・マイナス両面を扱えというわけではない。全体としてのバランスの問題だ。ぼく自身、たとえば<a href="http://www.nationalgeographic.co.jp/" target="_blank">National Geographics</a>の天文ネタと生き物ネタは純粋な「知的楽しみ」として愛読している）。この点で、<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200605/291907.php" target="_blank">2006年のエントリー</a>で引用したジャーナリスト武田徹さんの<a href="http://162.teacup.com/sinopy/bbs/289" target="_blank">「ヒロシマの後に科学を分かりやすく語るのは野蛮である」</a>という文章に、ぼくは完全同意である。</p>

<p>それともう一つ。日本のサイエンスカフェが議論型でないのは「日本人は議論が苦手だからだ」という指摘がしばしばあるが、これは必ずしも真ではないと思う。議論ができないとすれば、要はテーマの選び方（科学そのものの専門的な話をテーマにしたら、確かに素人は議論しづらい）や、プログラムの組み方（専門家が長々話をして、黙って聞いていなければならないなら、議論の時間自体が少なくなるのは当たり前）、当日のファシリテーション（議論の舵取り）の仕方に問題がある場合が多いのではないか。また話をしてもらう専門家の意識としても、従来の「講演」の観念が強すぎて、「教育モード」あるいは「広報モード」に留まってしまうという問題もあり、それも結局は開催者の側が事前に、専門家に対してサイエンスカフェの意義を十分伝えていないことからくるミスマッチだったりする（そもそも「広報」を目的とするなら、少人数しか参加しないサイエンスカフェは効率が悪すぎる）。日本人が苦手なのは、議論することそのものではなく、「議論の場」を設定し、運営することなんだと思うのだ。</p>

<p>＜つづく＞</p>

<p>※ 後半の予定。<br />
・ゼロ年代の日本的な「偏り」の政策的背景<br />
・「科学技術と社会」をめぐる10年代の政策キーワード＝「ソーシャルイノベーション」と「ガバナンス」</p>

<p></p>

<p><br />
   </p>

<p><br />
</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>クローズアップ現代「広がる波紋　遺伝子組み換え動物」＠11月25日</title>
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    <published>2010-11-24T10:55:21Z</published>
    <updated>2010-11-26T07:48:50Z</updated>

    <summary>明日２５日のNHKクローズアップ現代は、「広がる波紋　遺伝子組み換え動物」がテー...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>明日２５日のNHKクローズアップ現代は、「広がる波紋　遺伝子組み換え動物」がテーマ。<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201011/220505.php" target="_blank">先日のエントリー</a>でも取り上げた遺伝子組換え（GM）サケなど、近年急速に実用化されつつあるGM動物の問題が取り上げられます。</p>

<blockquote>
内容紹介（<a href="http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/yotei/" target="_blank">番組HPの放送予定</a>から）：<br />
通信販売で買えるノン・アレルギー猫や犬、通常の倍の早さで育つサケなど。今、遺伝子組み換え動物が次々と実用化している。マレーシアでは、デング熱を媒介する蚊を絶滅するため、自爆遺伝子を組み込んだ蚊を野山に放つ国家プロジェクトが進行中。アメリカでは、一部の遺伝子を換えるのではなく、百万以上の遺伝子をゼロから組み上げた「合成生物」まで登場し、「神の領域に突入した」と注目を集めている。しかし、こうした技術の急速な普及は、生物多様性や食品安全などを脅かし、さらには、悪用されればバイオテロにつながると危惧する声も上がっている。遺伝子組み換え技術とどう向き合っていけばいいのか、その課題に迫る。
</blockquote>

<p>ちなみにゲストコメンテータとして、ぼくが出演いたします。<br />
初の生放送出演なので、ちょっと（いや、かなり）ドキドキ。</p>

<p>今夜は、言いたいこと、言うべきこと、シンプルに整理せねば！</p>

<p><br />
＜関連記事＞</p>

<ul>
	<li><a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201011/252325.php" target="_blank">【訂正情報】NHKクローズアップ現代紹介の「遺伝子組み換え猫」について</a></li>
	<li><a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201011/220505.php" target="_blank">遺伝子組換えサケのリスク評価の問題点を指摘する論文</a></li>
</ul>]]>
        
    </content>
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    <title>遺伝子組換えサケのリスク評価の問題点を指摘する論文</title>
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    <published>2010-11-21T20:05:50Z</published>
    <updated>2010-11-26T07:50:27Z</updated>

    <summary>仕事の関係でちょうど目に付いた最新号の『サイエンス』の論文。 遺伝子組換え（GM...</summary>
    <author>
        <name>hirakawa</name>
        <uri>http://hideyukihirakawa.com/</uri>
    </author>
    
        <category term="STS" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="STS-GMO" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="STS-Governance" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>仕事の関係でちょうど目に付いた最新号の『サイエンス』の論文。</p>

<p>遺伝子組換え（GM）サケが、遺伝子組換え動物としては初の商業化認可に向けて、現在米国保健省食品医薬品管理局（FDA）で最終判断が下されようとしている。この論文は、FDAによるGMサケのリスク評価の問題点を指摘する点でも興味深いが、STS（科学技術社会論）的に見ても、きわめて面白いポイントを突いている。</p>

<blockquote>
<a href="http://www.sciencemag.org/content/330/6007/1052.summary" target="_blank">"Genetically Modified Salmon and Full Impact Assessment"</a><br />
 Martin D. Smith, Frank Asche, Atle G. Guttormsen, and Jonathan B. Wiener<br />
<em>Science</em> 19 November 2010: 1052-1053.<br />
As the U.S. Food and Drug Administration (FDA) considers approving a genetically modified (GM) Atlantic salmon (Salmo salar), it faces fundamental questions of risk analysis and impact assessment. The GM salmon--whose genome contains an inserted growth gene from Pacific chinook salmon (Oncorhynchus tshawytscha) and a switch-on gene from ocean pout (Zoarces americanus)--would be the first transgenic animal approved for human consumption in the United States (1, 2). But the mechanism for its approval, FDA's new animal drug application (NADA) process (2), narrowly examines only the risks of each GM salmon compared with a non-GM salmon (2, 3). This approach fails to acknowledge that the new product's attributes may affect total production and consumption of salmon. This potentially excludes major human health and environmental impacts, both benefits and risks. Regulators need to consider the full scope of such impacts in risk analyses to avoid unintended consequences (4), yet FDA does not consider ancillary benefits and risks from salmon market expansion (2, 3), a result of what may be an overly narrow interpretation of statutes. 
</blockquote>]]>
        <![CDATA[<p>このGMサケ（アトランティックサーモン＝大西洋サケ）を開発したのは米国マサチューセッツ州にあるAqua Bounty Technologiesという会社。サケには、キングサーモン（Pacific chinook salmon）の成長遺伝子と、ゲンゲという魚のプロモーター遺伝子というのが組み込まれていて、通常の大西洋サケより早く成長する一方で、餌量は少なくて済むのだという。（通常のアトランティックサーモンは冬に成長が止まるのに対し、キングサーモンの成長ホルモンは一年中働くため、このGMサケは２倍早く成長できるんだそうだ。）</p>

<p>上記の論文が指摘するのは、このGMサケについてのFDAのリスク評価の「スコープ（対象範囲）の狭さ」という問題。</p>

<p>ポイントは、現行のFDAのリスク評価は、サケ一匹単位（より具体的には単位重量あたり）でGMサケと非GMサケの栄養素や毒性、アレルゲンの比較を行っているだけであり、市場メカニズムを通じたサケ消費トータルで見たときの健康上の便益と環境リスクが無視されている、ということにある。</p>

<p>具体的には</p>

<ul>
	<li>GMサケは、給餌量が従来より少ないため、給餌コストと、餌の生産等による環境影響が低くなるメリットがあるとされている。</li>
	<li>他方、サケは、タンパク源として、たとえば牛肉と比べると、オメガ3脂肪酸を多く含有している点で健康上のメリットがあり、もしも給餌コストの低下によって市場価格が下がると、その分サケ消費量が増える可能性がある。（これは、より低所得層でもサケがより多く買えるということで、消費者の健康上の便益をトータルで増大させるということでもある。）</li>
	<li>このため、消費量の増加度合い（市場の拡大度合い）によっては、かえって総給餌量が増え、環境影響も増大してしまう可能性がある。</li>
	<li>現行のFDAの評価は、このような市場規模での総生産量・総消費量に伴う便益とリスクを検討できるスコープになっていない。</li>
</ul>

<p>ということから、意図せぬ帰結を避け、便益とリスク両面にわたるGMサケの総合的な健康・環境インパクトを評価するためには、市場の効果まで含めた「フル・インパクトアセスメント」が必要であり、FDAが評価のスコープを広げられるように、連邦議会がFDAへの権限付与や調査のためのリソース割り当てを行うべし、と提言している。</p>

<p>STS（科学技術社会論）的に見て、この論文が興味深いのは、「食品成分」の健康影響や環境影響に関する生物学的因果関係だけでなく、「食べ物」としての市場の効果という社会的因果関係まで視野に入れているところ。しかも、そのようにスコープを広げることで、狭いスコープでは「環境影響は低くなる」とされる結論が覆ってしまう可能性を示しているのが、ますます面白い。</p>

<p>この意味でこの論文は、STSの「教材」として参照する価値がとても大きいといえるだろう。</p>

<p>ちなみにGMサケに関するFDAの情報はこちら。今年9月19-21日に行われた公聴会の広報ページだが、関連する文書へのリンクがある。</p>

<blockquote>
U.S.FDA: <a href="http://www.fda.gov/NewsEvents/PublicHealthFocus/ucm224089.htm" target="_blank">Public Meetings on Genetically Engineered Atlantic Salmon</a>
</blockquote>

<p><br />
それにしてもアメリカ人、「サケをいっぱい食べればヘルシー♪」なんて考える前に、そもそも不健康にしている原因として、もっと食生活をトータルで見直したほうがいいんじゃないか？</p>

<p><br />
＜関連記事＞</p>

<ul>
	<li><a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201011/241955.php" target="_blank"> クローズアップ現代「広がる波紋　遺伝子組み換え動物」＠11月25日</a></li>
	<li><a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201011/252325.php" target="_blank">【訂正情報】NHKクローズアップ現代紹介の「遺伝子組み換え猫」について</a></li>
</ul>]]>
    </content>
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    <title>ここのところのデジタル生活</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201010/270249.php" />
    <id>tag:hideyukihirakawa.com,2010:/blog//2.554</id>

    <published>2010-10-26T17:49:45Z</published>
    <updated>2010-10-26T18:43:34Z</updated>

    <summary>ここしばらく、PC－ネット関係のこと（トラブル含む）がいろいろあった。 その一。...</summary>
    <author>
        <name>hirakawa</name>
        <uri>http://hideyukihirakawa.com/</uri>
    </author>
    
        <category term="1miscellaneous" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>ここしばらく、PC－ネット関係のこと（トラブル含む）がいろいろあった。</p>

<p><strong>その一。</strong><br />
3月に購入して5月から使い始めた東芝dynabook SS RX2 （ウェブ限定版で、SSDが512GB、WiMaxつき）。性能そのものはかなり快適で、ストレスなく使えてるんだが、なぜか液晶周りでトラブル。</p>

<p>最初は6月末から7月初めに英仏出張したときのこと。<br />
たしかあれは、ロンドンからパリにユーロスターで移動中、PC開いて原稿書いてたら、画面を虫のように動き回る小さな黒い影を発見。</p>

<p>「え？虫？？まさか・・・」</p>

<p>しかし、その動き方は、ほんとに虫のようで。</p>

<p>んで、その動きに気をとられつつも原稿書いているうちに、列車はパリに到着。PC閉じて、下車して、地下鉄に乗り換えて、ホテルに着いて。。</p>

<p>そしてホテルの部屋でPCを立ち上げると、さっきは動いていた虫状の影が、画面中央をちょっと外れたところで止まってる（ご臨終？？）。よーく見ると、足らしきものも見えて、確かに虫っぽい。</p>

<p>おまけにバックライトの光が、その虫らしきもので散乱されて、そいつの上下の部分がわりと大きく白く光ってる。</p>

<p>いずれにせよ、そこに何か異物が入ってしまっているのは事実。</p>

<p>そんなわけで、帰国後ただちに東芝の修理センターに入院させ、液晶交換してもらった。</p>

<p>ちなみに同封された「修理報告書」には、「異物のようなものが混入」と書いてあるだけで、そいつが何物（何者）だったのかまでは書いてなかった。</p>

<p>いったいなんだったのだろう？<br />
</p>]]>
        <![CDATA[<p>んで、今度は８月の半ばころ（だったかな？）</p>

<p>突如、画面の下端（タスクバーのところ）の一部に、幅１センチ弱の真っ黒な影。<br />
今度は何だ！？と思い、ググってみると、どうやらこの症状は液晶漏れっぽい。</p>

<p>まぁ、最初はあまり気にせず、タスクバーも画面上部に移動させたりして、やりすごしていたのだけど、これが日が経つにつれて、段々と横に広がりだし、ついには９月半ばには10センチ以上になってしまった。</p>

<p>これはさすがに不味いと思い、９月末の大きな仕事が終わったところで、再び修理センターに御入院。</p>

<p>ちなみに７月のときは、月曜に出して金曜には自宅に届くという素晴らしい迅速処理だったのだが、今回はそうはいかず、結局３週間くらいかかってしまった。センターの中の人によると、交換用の部品（液晶）の在庫がなく、それが届くのに１０日ほど経過。さらにそれが届いて交換したところ、新たに液晶シートなるものにも傷が見つかり、その部品確保に１週間ほどかかってしまったのだとのこと。</p>

<p>とりあえず現在は快適に動いている。</p>

<p><br />
<strong>その二。</strong><br />
二つ前のエントリーに関することだけど、オイラが管理してるSTS学会のホムペが８月末から見えなくなってしまっていた。サーバーそのものにはアクセスできるので、どうやらDNS関係が原因ではないかと推察された。んで、見えなくなって以来、度々レンサバ会社に連絡するも、何の音沙汰もなし。終いには、電話かけても「お客様のおかけになった電話番号は現在使われておりません」という悲しいアナウンス。</p>

<p>おいおい、昇天の上に夜逃げですか？？</p>

<p>ただし、それでもまだサーバー自体には、FTPないしSSHでちゃんとアクセスできる不思議ちゃん。</p>

<p>そんなわけで、（遅ればせながら）サーバー移転を決行。</p>

<p>いずれ学会サイトは、事務局担当の会社にお任せすることになっているので、とりあえずは緊急避難的にさくらレンタルサーバーでアカウントをゲット。（このブログのサーバーもさくら。）</p>

<p>ただ、困ったことに学会のドメインは、昇天したレンサバ会社で取得・登録したやつで、管理者と連絡がとれないことには、さくらに移管しようにもできない。仕方がないので、新しいドメインを取得し、新しいサーバーに、旧サーバーからDLしてローカルにとっておいたCMS（Joomla!）のファイルやその他一式をアップロード。この作業は、時間はかかるものの単純作業で、ラクにできた。</p>

<p>ところが（もう一つ）困ったのが、データベース（MySQL）のデータのサルベージ。なにしろJoomla!で作ったサイトはすべて動的ページだったので、このデータを回収しないと、サイトは何も復活できない。しかも、サーバーのコントロールパネルが、ドメイン管理のはつながるものの、ウェブ本体のはpleskサーバーが落ちていたため、MySQLにコントロールパネル経由でつなげられなかったのだ。</p>

<p>知識のある人なら、それでもなんとかなったのだろうが、オイラにはそんなテクはない。コマンドラインからFTPやtelnet、はたまたPuttyでサーバーに接続して、MySQLにアクセスしようといろいろ試したのだが、どれもうまくいかず。</p>

<p>そんなことで数日、途方に暮れ、最終的には友人が見つけてくれた<a href="http://www.navicat.jp/" target="_blank">Navicat</a>というGUIを使ってみたら・・・</p>

<p><big><big><big>あっさりDLできました！</big></big></big></p>

<p>てなわけで、なんとかデータもサルベージでき、無事に新サイトが立ち上がったというわけ。</p>

<p>ちなみに移管できないままになってる旧ドメインは、なんとかネームサーバとゾーン設定を書き換えて、さくらのサーバー上のディレクトリにつながるようにして、そこにredirectのページを置いて、旧ドメインでアクセスしてきた人を誘導できるようにしてあります。</p>

<p>あと、実は、<a href="http://handai.scienceshop.jp/" target="_blank">阪大サイエンスショップ</a>のサイトも、件のサーバにあるため、引越しが必要。ただ、他の仕事で忙しいため、これは当分はオアヅケ。とりあえず今は、ネームサーバとゾーン設定を書き換えて、旧サーバーのページが見れるようにしてある。（こちらのドメインはさくらで取ったものなので、比較的安心。ただし、サーバ本体がいつ昇天するかわからないので、できるだけ早く移転する必要がある。MySQLのデータはすでにサルベージ済み。）</p>

<p><br />
<strong>その三。</strong><br />
学会サイトの移転をしたついでの気分で、前々から懸案だったこのプログのデータベース（MySQL）のアップグレード（MySQL4からMySQL5へ）と、文字コードの変換（EUCからUTF-8へ）を敢行。</p>

<p>さくらのサーバーの契約はスタンダードなので、データベースは１つしか使えない。このため、元のデータベースからデータをバックアップしたあと、そいつを削除し、新しいデータベースにアップするという、ちょっとキワドイやり方をした。</p>

<p>文字コードの変換は、いつも使ってるテキストエディタ（TeraPad）だと、大きなサイズのファイルは開けられないので、Sakura Editorを使用。ちなみに後で気づいたが、元のMySQLからバックアップする前に、Movable Typeのほうで、ログデータやらスパムのトラックバックとコメントのデータをゴッソリ削除しておくと、データサイズがすんごく小さくなる。うちの場合、削除しないと60MBくらいあったのが、削除したら10分の1以下になった（とくにログファイルがでかい模様。なにしろ６年使い続けるからね）。</p>

<p>操作するときは、この事実に気づかなかったため、60MBのデータを、前出のNavicatでダウンロード＆アップロードするハメに。さくらのコントロールパネルから使えるphpmyAdminでは最大10MBのデータしか扱えなかったため。気づいていれば、もっとシンプルにできたはずなのだが。</p>

<p>MySQLのアップグレードと文字コードのUTF化は、いずれ、Movable Typeを４から５へアップグレードするには、避けて通れない壁。そのうち（いつだ？）手が空いたら、アップグレードしてみよう。</p>

<p><br />
<strong>その四。</strong><br />
うるさい「アップグレード」のポップアップに促され、ウイルスバスターを2010から2011にUGした。</p>

<p>自宅のデスクトップとノートの両方。</p>

<p>今度のは「クラウド」仕様で、その分、動作が軽くなっているはずなのだが・・・・</p>

<p><big><big><big>全然ダメじゃん。</big></big></big></p>

<p>重いです。しっかり。</p>

<p>しかもイベントビューアでアプリケーションのログを見ると、ESENTというソースのエラーで真っ赤っか。</p>

<p>ググってみると、２ちゃんのセキュリティ板のウイルスバスター2011スレに行き当り、どうやらこのエラーは2011の仕様（？）らしく。。</p>

<p>そんなわけで思い切って2011をアンインストールして、2010にダウングレートしてしまいました。</p>

<p>おかげで今は、アプリケーションのログは綺麗なものです。</p>

<p><br />
<strong>その五。</strong><br />
こちらは、ノートPCのSSD関連のことで調べてて見つけたRAMDiskの話。</p>

<p>いまのdynabookは、メインメモリが４Ｇあるのだが、32bitマシンであるために、OS (XP)では３Ｇまでしか認識してくれない。つまり１Ｇ分は手付かずのまま遊んでる状態。</p>

<p>そういうOS管理外メモリの有効活用としてあるのがRAMDisk。</p>

<p>それを作成するフリーのアプリにはいろいろあるのだが、あれこれWin側の設定をいじらなくて済む点で、</p>

<blockquote>
<a href="http://www.romexsoftware.com/en-us/index.html" target="_blank">VSuite Ramdisk (Free Edition)</a>　（日本語対応版は<a href="http://www.romexsoftware.com/en-us/vsuite-ramdisk/ramdisk-translations.html" target="_blank">こちら</a>）<br />
<a href="http://www.forest.impress.co.jp/article/2009/06/11/vsuite_ramdisk.html" target="_blank">窓の杜の紹介記事</a>
</blockquote>

<p>を選択。ちゃちゃちゃっと、ノートPCで756MBのRAMDiskをセット。</p>

<p>ちなみに作成する際には、設定で「Create TEMP folder」をチェックしておくといい。（理由は後述。）</p>

<p>使い道としては、SSDへの頻繁な書き込みを減らすこと（＝寿命対策とされているが、今出回ってるSSDは実用上、寿命は考えなくてもいいという話もある）と、メインメモリゆえの高速アクセスを活かすという点で、</p>

<ul>
	<li>Firefoxのキャッシュの保存先</li>
	<li>Windowsのアプリケーションのテンポラリーファイルの保存先</li>
</ul>

<p>として使うことにした。</p>

<p>作業はとっても簡単で、Firefoxのほうは、</p>

<ol>
	<li>アドレスバーに　about:config　を入力。警告が表示されるが、［細心の注意を払って使用する］をクリック。</li>
	<li>設定リストの適当なところを右クリックして、［新規作成］－［文字列］を選択し、テキストボックスに　browser.cache.disk.parent_directory　を入力して［OK］をクリック。</li>
	<li>次に、「文字列を入力してください」というウィンドウが出るから、テキストボックスに　R:￥　と入力（Ｒは、RAMDiskに指定したドライブレター。他の文字にしていれば、それを入力）。あとは［OK］をクリックして、Firefoxを再起動でＯＫ。</li>
</ol>

<p>Windowsのほうは、</p>

<ol>
	<li>［マイコンピュータ］－［プロパティ］－［詳細設定］－［環境変数］で、「（アカウント名）のユーザー環境変数」のところの「TEMP」と「TMP」それぞれで、選択した後に「編集」をクリック。</li>
	<li>「変数値」のテキストボックスに　R:￥/TEMP　を入力。</li>
	<li>あとは「ＯＫ」を２回クリックして完了。</li>
</ol>

<p>ちなみに、ここで入力する「TEMP」は、VSuite RAMDiskでRAMDisk作成時に設定して作ったもの。</p>

<p>なお、テンポラリーにはシステムのもの（システム環境変数で設定）もあるが、こちらは、いろいろトラブルがあるかもしれないので、変更はしなかった。</p>

<p>効果としては、Firefoxのブラウンジングが軽快になった。Firefoxは、タブを複数開いて、しばらく使い続けているとメモリ消費が増え、SDDにも頻繁にキャッシュの書き込みを行うため、ブラウジングがかなり重くなるのだが、それがなくなった。</p>

<p>ついでに、デスクトップのほうにもRAMDiskを作成。こちらはもともと2.5GBしかメモリを積んでなかったので、OS管理外にというわけにはいかなかったため、管理内のうち、256MBをRAMDiskにしてみた（実用上は128MBでも良さそうだが）。</p>

<p>こっちのマシンはHDDなので、とりあえずFirefoxの高速化を狙って、それのキャッシュ保存のみで現在は使用中。おかげでFirefox、驚くほどの軽さになってくれた。SSDマシンのdynabookは、もともとディスクアクセスが高速なので、効果の体感は「そういえば・・」程度ではあるが、HDD搭載のデスクトップのほうは、文字通りの高速化・軽快化を体感できる。</p>

<p><big><big><big>RAMDisk、偉大です。</big></big></big></p>

<p><br />
<strong>その六</strong><br />
最後は、相方のPC （Let's note CF-R4）のメモリ増設。</p>

<p>Dynabookに変える前まで使ってた自分のLet's note CF-R6から１GBのメモリを移植。<br />
合計1.5GBになり、かなり動作が軽快になったようだ。</p>

<p>ちなみに移植はすんなり成功して、ちゃんとシステムがメモリを認識してくれたんだが、移植完了後にググったら、R4のメモリは、メーカーとしては合計１GB（つまり512MB増設）までしか保証してなかったんだそうだ。</p>

<p>でも、「1.5GBにしても大丈夫だった」「R6対応のメモリがそのまま使えた」というブログ記事もいくつか見つかり、ホッ。</p>

<p>ま、実際、ちゃんと動いたわけだし、結果オーライということでw</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第４期科学技術基本計画のパブコメ開始！</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201010/200534.php" />
    <id>tag:hideyukihirakawa.com,2010:/blog//2.553</id>

    <published>2010-10-19T20:34:13Z</published>
    <updated>2010-10-30T06:04:25Z</updated>

    <summary>またまたパブコメのお知らせ。 今度は、来年度から５年間の国の科学技術政策の基本を...</summary>
    <author>
        <name>hirakawa</name>
        <uri>http://hideyukihirakawa.com/</uri>
    </author>
    
        <category term="STS" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="第４期科学技術基本計画" label="第４期科学技術基本計画" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>またまたパブコメのお知らせ。</p>

<p>今度は、来年度から５年間の国の科学技術政策の基本を定めた「第４期科学技術基本計画」についてのもの。</p>

<blockquote>
<strong>「科学技術に関する基本政策について」へのご意見募集（プレスリリース）<br />
</strong>（<a href="http://www8.cao.go.jp/cstp/pubcomme/index.html" target="_blank">パブコメ一覧のページ</a>）<br /><br />

<p>１．概要<br />
政府は、科学技術基本法に基づき、科学技術の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、科学技術の振興に関する基本的な計画（科学技術基本計画）を策定しています。これまでに、第１期（平成８～12 年）、第２期（平成13～17 年）、第３期（平成18～22年）と５か年の計画を策定しており、この度、平成23 年度からの新たな第４期科学技術基本計画を策定する予定です。<br /><br /></p>

<p>総合科学技術会議では、第４期科学技術基本計画の策定に向けて検討を進めており、本年12 月に答申を予定しています。これに先立ち、答申案の取りまとめの参考とするため、国民の皆様から広くご意見を募集します。<br /><br /></p>

<p>２．意見募集ページ<br />
<a href="https://form.cao.go.jp/cstp/opinion-0019.html" target="_blank">https://form.cao.go.jp/cstp/opinion-0019.html</a><br /><br /></p>

<p>３．募集期間<br />
平成22 年10 月18 日（月）～平成22 年11 月８日（月）<br />
</blockquote></p>]]>
        <![CDATA[<p><u><strong>■ 第４期基本計画案の目玉</strong></u></p>

<p>今回の計画の目玉の一つは、予算配分の基本方針が、従来の「重点分野型」から「課題設定・解決型」に切り替わったことだ。</p>

<p>これまでの基本計画では、ライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料など、重点的に推進すべき分野を定めて投資してきた。科学技術の研究開発と社会との関係でいうと、前者がリードする「供給駆動型（supply-driven）」だった。</p>

<p>第４期では、これをひっくり返して、社会の側で現実に解決が必要とされている「重要課題」を定め、そこから重点投資が必要な研究分野とは何かの戦略を立て、実際に推進していく「需要駆動型（demand-driven）」が重視される。（実際的には、供給駆動型が主流を占めるなかで、需要駆動型の割合を高めるといったとろだろう。） とりあえず大枠としては、民主党政権が今年６月に策定した<a href="http://www.kantei.go.jp/jp/sinseichousenryaku/" target="_blank">『新成長戦略』</a>のなかで定めた「グリーンイノベーション」（環境・エネルギー大国戦略）と「ライフイノベーション（健康大国戦略）」が二大柱になっている。</p>

<p>ただし、これらの柱を立てただけでは、実をいえば、これまでの計画とはあまり変わらない。これらの大枠のもとで、社会の中で何が問題となっており、どんな解決方法が求められているのかを、具体的かつ多角的・総合的にとらえ、研究分野としては、科学技術だけでなく人文・社会科学も含め、また取り組む主体（アクター）も、研究者や大学、研究機関、企業、政府・行政だけでなく、NGO/NPOなど市民社会や（市場ベースだとしても）ソーシャル・ベンチャーまで含めたかたちで、どう展開していくのか、学問的にも社会的にも具体性と実効性のある戦略形成とそのブレークダウンがないと、どうにもならない。</p>

<p>そういう「＜社会の問題や需要の現場＞から＜研究開発の現場＞へ」とつなぐプロセスとその仕組み、それを担う人々や組織がなければ、「戦略」やら「重点課題」は絵に描いた餅で、結局は（これまで同様）、研究者たちは、研究費を国に申請するときの書類に「グリーンイノベーション」やら「ライフイノベーション」やらに関わるキーワードを適当にちりばめて、「クライアント（＝社会）」の視点抜きの、自分たちが思い描くだけのヴィジョンとテーマで研究を進めるだけだろう。その結果、せっかく「社会に役立てるために」と思ってやった研究も、社会のニーズや、問題の本質とのミスマッチを起こして、無駄になってしまうことになりかねない。</p>

<p>そうした悪弊を防ぎ、効果的に戦略形成・実行するための方策として、第４期の計画案（「科学技術に関する基本政策について」）で盛り込まれているのが、次の３つのことだ。</p>

<p>一つは、現在の内閣府総合科学技術会議を改組し、<strong>「科学技術イノベーション戦略本部（仮称）」</strong>を創設し、政策の企画立案と推進機能の強化を図るとともに、その調整のもとに、重要課題ごとに、関係府省や資金配分機関、大学、公的研究機関、産業界等の幅広い関係者の参加により、緊密な連携、協力を行う場として、<strong>「科学技術イノベーション戦略協議会（仮称）」</strong>という組織を作ろうというもの。</p>

<p>二つめは、<strong>「科学技術イノベーション政策のための科学」</strong>の推進。「客観的根拠（エビデンス）」に基づいて、政策の企画立案や、その評価及び検証の結果を政策に反映するためのもので、計画案＝「科学技術に関する基本政策について」のp.36には、「自然科学はもとより、広く人文社会科学者の参画を得るとともに、これらの取組を通じて、政策形成に携わる人材の養成を進める」と書いてある。</p>

<p>ちなみに、この「政策のための科学」の推進については、研究助成機関（資源配分機関）である（独）科学技術振興機構（JST）<a href="http://www.ristex.jp/" target="_blank">社会技術研究開発センター（RISTEX）</a>が、来年度からの実施を狙って、新規研究開発案についてのパブリックコメントを募集している。（これについては先日、当ブログでも紹介した：<a href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201010/122054.php" target="_blank">【意見募集】「政策のための科学」新規研究開発案に対する提案・意見募集</a>。）</p>

<p>それと、もう一つ第４期で目玉といえるのは、「社会とともに創り進める政策の展開」という観点から、<strong>「国民の視点に基づく科学技術イノベーション政策の推進」</strong>（政策の企画立案及び推進への国民参画の促進、倫理的・法的・社会的課題への対応、社会と科学技術イノベーション政策をつなぐ人材の養成及び確保）という方針が立てられたこと。</p>

<p>特徴的なところでは、それぞれ、次のような具体的方策が盛り込まれている。</p>

<p><strong>政策の企画立案及び推進への国民参画の促進</strong><br />
<ul><br />
	<li>国は、科学技術イノベーション政策で対応すべき課題や社会的ニーズ、成果の社会還元の方策等について、広く国民が議論に参画できる場の形成など、新たな仕組みを整備する。</li><br />
	<li>国は、政策、施策、さらには大規模研究開発プロジェクトの企画立案と推進に際し、国民の幅広い意見を取り入れるための取組を進める。また、国は、大学や公的研究機関が、同様の取組を積極的に進めていくことを期待する。</li><br />
	<li>国は、国民の政策への関与を高める観点から、例えば、ＮＰＯ法人等による科学技術活動、社会的課題に関する調査及び分析に関する取組などを支援する。</li><br />
	<li>国は、科学技術に関する政策立案を担う側と研究開発を担う側の連携を深めるため、国会議員や政策担当者と研究者の対話の場づくりを進める。</li><br />
	<li>国は、政策、施策等の目的、達成目標、達成時期、実施主体等について可能な限りの明確化を図り、これら及びその進捗状況を広く国民に発信するとともに、得られた国民の意見を政策等の見直しに反映する取組を進める。</li><br />
</ul></p>

<p><strong>倫理的・法的・社会的課題への対応</strong><br />
<ul><br />
	<li>国は、科学技術を担う者が倫理的・法的・社会的課題を的確に捉えて行動していくための指針を、国際動向も踏まえ、策定する。その際、学協会等において、主体的にこれらの指針等の策定を念頭に置いた取組を進めることを期待する。</li><br />
	<li>国は、倫理的・法的・社会的課題への取組を促進するため、研究資金制度の目的や特性に応じて、これらの取組に研究資金の一部を充当することを促進する。</li><br />
	<li>国は、科学的合理性と社会的正当性に関する根拠に基づいた審査指針や基準の策定に向けて、レギュラトリーサイエンスを充実する。</li><br />
	<li>国は、テクノロジーアセスメントの在り方について検討するとともに、政策等の意思決定に際し、テクノロジーアセスメント等に基づく幅広い合意形成を図るための取組を進める。</li><br />
</ul></p>

<p><strong>社会と科学技術イノベーション政策をつなぐ人材の養成及び確保</strong><br />
<ul><br />
	<li>国は、戦略協議会を主導する「戦略マネージャー（仮称）」、関係府省や資金配分機関におけるＰＤ（プログラムディレクター）、ＰＯ（プログラムオフィサー）など、社会や国民からの要請等を踏まえつつ、科学技術イノベーションに関する研究開発等のマネジメントを担う人材を養成、確保する。</li><br />
	<li>国は、専門知識を活かして研究開発活動全体のマネジメントを担う研究管理専門職（リサーチアドミニストレーター）、研究に関わる技術的業務や知的基盤整備を担う研究技術専門職（サイエンステクニシャン）、知的財産専門家等を養成、確保する。</li><br />
	<li>国は、テクノロジーアセスメントをはじめ、社会と科学技術イノベーションとの関わりについて専門的な知識を有する人材を養成、確保する。</li><br />
	<li>国は、国民と政策担当者や研究者との橋渡しを行い、研究活動や得られた成果等を分かりやすく国民に伝える役割を担う科学技術コミュニケーターを養成、確保する。</li><br />
</ul></p>

<p><u><strong>■　最終策定に向けたツッコミどころ</strong></u></p>

<p>ちなみに、「需要駆動型」にしても、それを実現するための３つの推進方針にしても、多かれ少なかれ、けっこう前から重要性が指摘されていたものだったりする。第２～３期でも、国民参加とか、倫理的・法的・社会的課題とかは盛り込まれていた。</p>

<p>また、それに先立つ研究調査の世界では、ぼくも参加していた「科学技術と社会・国民との相互の関係の在り方に関する調査（<a href="http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/chousei/news/1999/90910.html" target="_blank">平成10年度</a>、<a href="http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/chousei/news/2000/news210.html" target="_blank">平成11年度</a>）」（科学技術振興調整費、委託先：（財）政策科学研究所：平成10－11年）、<a href="http://www.ristex.jp/result/social/open.html" target="_blank">「開かれた政策形成支援システムの開発」</a>（科学技術振興事業団社会技術推進事業プロジェクト、研究代表者：若松征男、東京電機大学教授；研究期間：平成14 －16 年）とか、<a href="http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/chousei/news/2004/04062501/001.htm" target="_blank">「「需要」側からの科学技術政策の展開」</a>（科学技術振興調整費、研究代表者：丹羽冨士雄（政策研究大学院大学）、中核機関：（財）政策科学研究所、平成14－15年）などがあった。</p>

<p>「社会とともに創り進める」というコンセプトにしても、上記の「科学技術と社会・国民の・・・」の平成10年報告書で、ぼくが担当した章では、「協同の作り手」という言葉で次のようなことを書いており、それを踏まえた文言が科学技術庁（当時）の<a href="http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa200001/index.html" target="_blank">平成12年度科学技術白書</a>に盛り込まれていた。</p>

<blockquote>「専門家集団と一般市民の関係においては、単に情報のやりとりだけでなく、専門家集団が一般市民の必要に応える形で研究調査や技術開発を行ったり、そのための学習/技術指導や物的・人的支援を行うなど、両者の協力関係を築くことも重要である。また地域の環境調査などでは、いわゆる職業的な専門家よりも、地域に密着した自然観察などの活動や、農業等の労働に従事している市民のほうがより詳細で精確な知識をもっていることも少なくない。すなわち知識の『生産』は、決して職業的な専門家集団のサークル内に閉じているのではなく、『ともに作る』ことが重要だといえる。このため、一般市民に対する働きかけでは、科学技術に対する『受け手』としての興味関心の喚起だけでなく、『協同の作り手』としての参加意識を喚起することも重要である。」</blockquote>

<p>そんなわけで、これまで科学技術政策の研究者たちがアピールしてきた事柄が、単に理念だけでなく、それを実現するための方策も含めて、よーやく政策の現場で具体化されようとしているのが、第４期の計画だといえる。</p>

<p>で、まぁ、そうした動きを傍目で見てきた――あるいは動きの渦中の隅っこあたりにもいた――身からすると、上記の計画案には、大いに期待しつつも、注意しなければならないこともたくさんあったりする。</p>

<p>第一に、「科学技術イノベーション戦略本部／協議会」というものを創設したとき、それを「仏彫って魂込めず」にしないためには、企画立案等に必要な調査や研究を行う専門性を備えた強力な「バックボーン」を備えることが不可欠だ。この点、計画案では、そうした人材の育成と確保が盛り込まれており、ぜひともガッチリやってもらいたいところだ。</p>

<p>ちなみに育成という点では、「政策のための科学」を専門にした大学院のコースをいくつか作るという話もチラホラ聞こえてくるのだが、それだけではダメで、とにかく彼／彼女らが「安定して働ける場」をちゃんと用意しないといけない。言い換えると、実はそういう仕事をしてみたいという意欲や専門性をもった人たちは、若手でもけっこう育っていて、目下一番の問題は、育てることではなく、彼／彼女らが「食べていける」ようにすることだったりする。とくに国家財政逼迫と少子化のこのご時勢では、政策研究に限らず研究業界全般的に、若手にはなかなか安定した職がみつからない。大学教員の定員も縮小する一方で、多くの若手が、研究プロジェクトごとに３～５年の期限付き雇用で食いつないでいる。政策研究の分野はとくにそうで、大学でも役所でもシンクタンクでも働き口がとても少ない。そんななかで多くの若手研究者が、このまま政策研究を続けるか、他の仕事につくかの岐路に立っているのが現状だ。</p>

<p>なお、緊縮財政と公務員削減方針のもとでは、中央省庁でも、研究者の雇用を増やすのは難しい。その点では、民間シンクタンクをバックボーンとして活用するということが考えられるが、それも実はけっこう危機的だったりする。科学技術政策関係のシンクタンクはもともと数が限られていたのだが、それがさらに減ろうとしているのが現状なのだ。効率的な予算の使い方をしつつ、なんとか民間シンクタンクをバックボーンとして、また担い手の職場として育てていく必要がある。</p>

<p>第二に、戦略形成の拠点は国だけでいいのかという問題もある。国だけでなく、少なくとも都道府県ないしは関東・東海・近畿などの地域レベルでも、それぞれの地域の事情に密着した研究開発とイノベーションを進めるために、戦略拠点を創り、国をハブとしてネットワークするということも大事だろう。その場合には、たとえば旧７帝大が、人材育成と研究調査の拠点となるというのが考えられる。</p>

<p>第三に、戦略形成は、産学官だけでなく、市民社会も含めた「産学官民」の連携で考えるべきだろう。その点（つまり市民参加・住民参加という点）でも、地域レベルでも戦略拠点を備えることは効果的かもしれない。</p>

<p>ただし、国にしろ、地方にしろ、戦略形成・実施に市民社会が効果的に関わっていけるためには、「参加の仕組み」の整備・拡大だけでなく、何よりも、それを行えるだけの実力（専門性）を備えたNPOなどの組織が不可欠だ。しかし現状では、環境やエネルギーなど個別分野はともかく、科学技術政策を広く見渡せるようなNPOは、日本では数が限られている。（たとえば東京のNPO法人<a href="http://www.csij.org/" target="_blank">市民科学研究室</a>やNPO法人<a href="http://scicom.jp/" target="_blank">サイエンス・コミュニケーション</a>など。）上記の方策にも「、ＮＰＯ法人等による科学技術活動、社会的課題に関する調査及び分析に関する取組などを支援する」とあるが、これはかなり肝なので、国としてもぜひぜひしっかり取り組んでほしい。科学技術の研究開発や政策決定の側がオープンになっても、それに応えて、鋭く切り込める市民社会の担い手がいなければ、参加の制度はあっという間に形骸化してしまう。「専門性の民主化（democratization of expertise）」とともに、「民主制の専門化（expertisation of democracy）」が必要なのだ。</p>

<p>ちなみに先月出した拙著<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140883286?ie=UTF8&tag=mangiarecanta-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4140883286">『科学は誰のものか―社会の側から問い直す』（NHK生活人新書）</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=mangiarecanta-22&l=as2&o=9&a=4140883286" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />は、このような第４期の基本計画と、それが出てきた「いま」という時代における科学技術と社会との関係の変化を見据えて、科学者や政策決定者ではない「ぼくたち」の側から、この関係にどう関わるか、そのためにぼくたちは何をすべきかを論じたものです。「専門性の民主化」の話は、その言葉自体は使わなかったけど、最後の２つの章のテーマだったりします。ご関心があれば、ぜひお読みいただければ！（と宣伝、宣伝www）</p>

<p>それからもう一つ注意しなければならないのは、「政策のための科学」の「科学主義化」だ。政策のための科学というのは、要するに社会を相手にするものであり、実験室内のコントロールされた対象を扱う物理学や化学のような自然科学（精密科学）のような予測や分析の精度は期待できない。そもそも社会は、それぞれ異なる考え方、価値観、利害をもった多数の人間からなるものであり、単純に観察し、データ化することだけでは把握しきれない。分析者が社会や人々の行為の意味について観察し解釈すると同時に、人々もまたそれぞれ他者や社会を観察し解釈しながら生き、その相互作用（相互行為）が集まって社会が構成される。社会のなかの同一のものを観察・解釈しても、それぞれが異なった解釈をしうる。それがハンナ・アレントがいう「人間の複数性（plurality）」ということでもある。また観察・分析結果を発表すること自体、あるいは観察・分析を行うこと自体が多数の他者との間の相互行為の一部であり、人々や社会の動向に多かれ少なかれ影響を与える。要するに、観察という行為は他者とのコミュニケーションという行為と切り離せない。</p>

<p>たしかに政策形成には「客観的根拠（エビデンス）」は不可欠であり、今までそれがあまりにも足りなかった分だけ、これからは積極的にエビデンスの確保に努めなければならないのは本当だ。とくに定量的なデータを、自然科学的な面でも社会科学的な面でもしっかり作っていかなきゃならない。テクノロジーが環境や人体に及ぼすリスクに関する定量的アセスメント、テクノロジーや政策の費用対効果などインパクト・アセスメントとかは、政策を作るうえでも、既存の政策を見直し修正していくためにも絶対に必要だ。ただ、しかし、「客観的」という言葉を、あまりに自然科学的にとらえすぎ、コミュニケーションという相互行為を軽視してしまうと、社会や人間の「現実」を理解することから離れてしまう恐れがある。</p>

<p>そもそも「客観的」という言葉は、えてして相互行為としてのコミュニケーションの余地を否定するために使われる傾向もある。つまり、「これは客観的なことなのだから」と、単に相手を有無を言わさず説き伏せるための「黄門様の御印籠」としてエビデンスが使われてしまう恐れだ。もちろん説き伏せねばならないハードなエビデンス――たとえば化学物質のリスクに関する自然科学的・工学的なデータや分析結果――はもちろんあるが、それだって、つねに正しいとは限らない。真実を突き止めるためには、そしてその結果を「信用」してもらうためには、人間同士の相互行為としてのコミュニケーションと、それを通じて相手の考えや意識・態度が変わるだけでなく、自らの側も変わることを受け容れる「覚悟」をもつことが不可欠だろう。</p>

<p>ちなみに上記の方策には「国は、テクノロジーアセスメントの在り方について検討するとともに、政策等の意思決定に際し、テクノロジーアセスメント等に基づく幅広い合意形成を図るための取組を進める」というものがある。テクノロジーアセスメントというのは、研究開発の発展段階に応じて、科学技術が社会に与える影響について調査分析し評価を行う活動のことなのだが、これも科学主義的にとらえてしまうと不味い。</p>

<p>詳しい話は別の機会に譲るが（拙著にも書いてます←また宣伝）、テクノロジーアセスメントというのは、「調査分析・評価」であると同時にコミュニケーションでもあり、合意形成というプロセスそのものに埋め込まれている。その点で、一方で「客観的なテクノロジーアセスメント」の結果が出され、それを人々が正確に理解することで合意形成が行われる、という具合には必ずしもならない。合意形成の一部として、アセスメントの結果がコミュニケーションを通じて変わる可能性は常にある。その意味で、「テクノロジーアセスメントに基づいて合意形成を行う」とともに、「合意形成を行うことを通じてテクノロジーアセスメントを行う」という側面もあるのだ。実際、テクノロジーアセスメントには、専門家集団が行うものだけでなく、「参加型テクノロジーアセスメント」といって、一般市民や、（専門家以外の）利害関係者が、専門家と協働しつつ評価の主体となるやり方もたくさんある。「テクノロジーアセスメント等に基づく幅広い合意形成を図る」という言い方には、どこか「客観的なアセスメント結果をもとに合意形成する」という、昔ながらの「御理解下さい路線」の臭いをついつい嗅ぎとってしまうのだが、どうか杞憂であってもらいたい。</p>

<p>ちなみに半月ほど前、京都で、欧州議会のテクノロジーアセスメント機関<a href="http://www.europarl.europa.eu/stoa/default_en.htm" target="_blank">STOA（Science and Technology Options Assessment）</a>のスタッフや議員さんらと、日本の科学技術政策関係者（与野党の国会議員２名含む）でラウンドテーブルをやったのだけど、その際に総合科学技術会議の相澤益男議員（元東工大学長）が第４期計画案を説明したところ、欧州の参加者からは「課題解決型への転換というのは画期的だ。まだどこの国も本格的にやっていない。ぜひ日本には実験に挑戦していただき、その結果からわれわれも学びたい」というコメントがあった。実際、これは、ほんと難しいことなんだろう。けれど、少しでも実践できたら、きっと面白いに違いない。</p>

<p><br />
さてさて、他にも書いておきたいことはたくさんあるのだが、それはパブコメそのものとしてまとめることにしよう。実は今日（あと約５時間半後）は、<a href="http://decocis.net/news/000187.php" target="_blank">テクノロジーアセスメントに関する研究会</a>を阪大でやることになっている。<a href="http://decocis.net/" target="_blank">うちのプロジェクト</a>でも、３月から９月にかけて、再生医療をテーマにして、<a href="http://decocis.net/outline/pta.php" target="_blank">「熟議キャラバン」</a>という名前で新たに開発した参加型テクノロジーアセスメントの社会実験をやったばかりで、いまはその取りまとめの作業をしている。今回の研究会は、日本にテクノロジーアセスメントを制度化することを目標に３年前から研究を続けている<a href="http://www.i2ta.org/" target="_blank">「先進技術の社会影響評価（テクノロジーアセスメント）手法の開発と社会への定着（I2TA）」</a>というプロジェクトとの合同のもので、プロジェクト間でいろいろ情報交換を進めようというもの。</p>

<p>というわけで、そろそろお風呂入って寝なければ。<br />
（９時には起きないとまずいが、起きれるか～？昨日も睡眠時間２時間だったのだが。。）</p>

<p><br />
＜追記１＞<br />
こちらもどうぞ。<br />
<ul><br />
	<li><a href="http://d.hatena.ne.jp/scicom/20101019/p1" target="_blank"> 第4期科学技術基本計画、パブリックコメント始まる～パブコメ疲れも？</a>　（<a href="http://d.hatena.ne.jp/scicom/" target="_blank">科学政策ニュースクリップ</a>）</li><br />
	<li><a href="http://nosumi.exblog.jp/12105508/" target="_blank">科学技術基本計画パブリックコメント（11/8まで）</a>　（<a href="http://nosumi.exblog.jp/" target="_blank">大隅典子の仙台通信</a>）</li><br />
</ul></p>

<p>＜追記２＞<br />
ただいま上記のテクノロジーアセスメント（TA）に関する研究会の真っ最中。</p>

<p>そのなかでたった今、議論していたのが、TAとか政策形成における「両輪」として、定量的なハードなエビデンスに基づく議論と、ナマのコミュニケーションも含めた質的アプローチを、同時的に推進していく必要性。</p>

<p>以前に、食品のリスクアセスメントについて研究仲間と考えたことなのだけど、今の食品安全委員会のようなリスク評価の専門機関ができる前の時代（2003年以前）というのは、皆無というわけではもちろんないけど、日本の科学的・定量的なエビデンスベースの政策形成は、欧米諸国と比べてかなり弱く、いわば「プレモダン（前近代）」の段階にあった。他方で、リスクの分野でかなり前からエビデンスベースの政策形成を（十全ではないが）それなりに続けてきた欧米諸国では、ここ２０数年くらいのあいだに、定量性重視の弊害と限界についての認識から、コミュニケーションを重視する流れも始まった。ぼくの専門分野である科学技術社会論（STS）は、そうした「モダン」から「ポストモダン」への転回の急先鋒として働いてきたといえる。そこでの基本的構図は、強すぎる支配的な「モダン」を批判することで、モダン的な要素とポストモダン的な要素をバランスさせるというものだった。</p>

<p>ところが「後追い」の日本の場合は、困ったことに、批判すべき「モダン」そのものがまだまだ弱いため、STSの役割としては、一方で「ポストモダン」をアピールしつつも、それとバランスさせるべき「モダン」の必要性・重要性まで一緒にアピールしなければならない。</p>

<p>経済発展と環境のバランスの問題なんかと同様、いかにも「後発国」の問題状況なのだが、それをどうやって「後発の利益」とすることができるか。。</p>

<p>ま、「先進国」と目される欧米諸国も、実態としてはいろいろ課題・問題満載で、日本と比べて五十歩百歩なんだけどね。</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>科学技術社会論学会の臨時サイトのお知らせ</title>
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    <id>tag:hideyukihirakawa.com,2010:/blog//2.552</id>

    <published>2010-10-14T08:20:03Z</published>
    <updated>2010-10-14T08:40:06Z</updated>

    <summary>科学技術社会論学会（STS学会）の学会員ならびに当学会にご関心のある皆様へのお知...</summary>
    <author>
        <name>hirakawa</name>
        <uri>http://hideyukihirakawa.com/</uri>
    </author>
    
        <category term="STS" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="sts学会" label="STS学会" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>科学技術社会論学会（STS学会）の学会員ならびに当学会にご関心のある皆様へのお知らせです。</p>

<p>2010年8月末より科学技術社会論学会のホームページ（http://jssts.org）が、サーバー不具合によりアクセス不能となっています。以来、サーバー管理会社と連絡を試み続けておりますが、音信不通で、未だ復旧の見通しが立っておりません。</p>

<p>現在は、新サーバーへの移転作業とドメイン移管の手続きを進めているところですが、管理会社と連絡が取れないため、ドメイン移管ができない状態です。</p>

<p>幸い、CMS（コンテンツマネジメントシステム）のデータベースのデータはバックアップが取れたため、近日中には新たに取得したドメイン（http://jssts.jp）にて再開できる予定です。</p>

<p>学会員ならびに本学会にご関心のある皆様には大変ご迷惑をおかけしておりますが、新ドメインでの再開ができるまでは、下記の臨時サイトにて、学会からのお知らせ等、情報発信させていただく予定です。 </p>

<p><strong><big><a href="http://js-sts.blogspot.com/" target="_blank">科学技術社会論学会（臨時サイト）</a></big></strong></p>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>【意見募集】「政策のための科学」新規研究開発案に対する提案・意見募集</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201010/122054.php" />
    <id>tag:hideyukihirakawa.com,2010:/blog//2.551</id>

    <published>2010-10-12T11:54:05Z</published>
    <updated>2010-10-17T06:42:29Z</updated>

    <summary>うちのプロジェクトもお世話になっている（独）科学技術振興機構（JST）社会技術研...</summary>
    <author>
        <name>hirakawa</name>
        <uri>http://hideyukihirakawa.com/</uri>
    </author>
    
        <category term="STS" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p><a href="http://decocis.net/" target="_blank">うちのプロジェクト</a>もお世話になっている（独）科学技術振興機構（JST）<a href="http://www.ristex.jp/" target="_blank">社会技術研究開発センター（RISTEX）</a>から、、「科学技術イノベーション政策における『政策のための科学』」に関する新しい研究開発プログラムについての意見募集です。</p>

<p>下記の募集ページにある募集要領にもありますが、「科学技術イノベーション政策における『政策のための科学』」は、来年度から始まる国の第４期科学技術基本計画の目玉の一つで、そのためのさまざまな研究開発を進めるためのアイデアを広く募集しようというもの。</p>

<blockquote>
<a href="http://www.the-convention.co.jp/shinki-koubo2010/" target="_blank">「科学技術イノベーション政策における『政策のための科学』に関する新しい研究開発プログラムへのご意見・ご提案および研究課題（プロジェクト）案のアイデア募集について</a><br />
（独）科学技術振興機構（以下、JST）社会技術研究開発センターでは、「科学技術イノベーション政策における『政策のための科学』」に関する新しい研究開発プログラムの実施について検討を進めております。この検討の一環として、ご意見・ご提案、及び、研究課題（プロジェクト）案や研究開発のすすめかたについてのアイデアを、研究者（自然科学、人文・社会科学を問わず）、技術者、また広く一般の皆様より募集いたします（締切：平成22 年11 月11 日（木）正午）。<br />
<br/>
なお、研究課題（プロジェクト）案のアイデア募集については、いただいたアイデアの中から数件～10 件程度を選び、実際のプロジェクトを実施するための要件等、より具体的な深掘り調査を行っていただく場合があります。深掘り調査費として1 件あたり数十万円（100 万円未満、期間：2 ヶ月以内の予定）の経費を支援する予定です。その際は、JST よりご連絡しますので、ぜひ、ご協力下さい。<br/>
<br/>
締め切り：　平成22年11月11日（木）正午
</blockquote>
]]>
        <![CDATA[<p>研究者だけでなく、一般の人も応募してくださいとのこと。社会技術研究開発センターの英語名RISTEXは"Research Institute for Science and Technology for Society"で、「社会のための科学技術」を推進するためのもの。そういう意味で、世の中の誰もが「当事者」「ステイクホルダー」であり、研究開発に意見したり、場合によっては参加することもできます。</p>

<p>ぜひぜひ応募してみましょう。</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>姫野雅義さん</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/201010/071638.php" />
    <id>tag:hideyukihirakawa.com,2010:/blog//2.550</id>

    <published>2010-10-07T07:38:45Z</published>
    <updated>2010-10-07T08:11:05Z</updated>

    <summary>徳島県の吉野川可動堰建設問題で、長年、住民運動のリーダーを務めてこられた姫野雅義...</summary>
    <author>
        <name>hirakawa</name>
        <uri>http://hideyukihirakawa.com/</uri>
    </author>
    
        <category term="1miscellaneous" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hideyukihirakawa.com/blog/">
        <![CDATA[<p>徳島県の吉野川可動堰建設問題で、長年、住民運動のリーダーを務めてこられた姫野雅義さんが亡くなられた。</p>

<p>３日に、同県海陽町小川の海部川に釣りに出かけたまま行方不明となり、今朝11時頃、捜索をしていたボランティアの人によって川の中で遺体が発見されたとのこと。</p>

<p>可動堰計画が今年３月に正式に中止になり、ようやく「これからは釣り三昧の生活」と言っていたそうで。<br />
</p>]]>
        <![CDATA[<p>姫野さんには、住民投票があった2000年1月から4ヵ月後、5月の初めに、ゼミの学生たちを連れて住民運動の事務所を尋ね、直接お話を伺ったことがある。姫野さんのグループが研究助成を受けていた<a href="http://www.takagifund.org/" target="_blank">高木仁三郎市民科学基金</a>の研究成果報告会などの場でも、何度かお会いしたことがあった。いつも笑顔が眩しく、どこかヤンチャな川好き少年の顔を覗かせる面影が印象的だった。先月出したばかりの拙著『科学は誰のものか』でも、姫野さんの言葉を引用させていただいた。</p>

<blockquote>
姫野雅義「住民投票が市民を鍛える――吉野川可動堰をめぐって」<br />
筑紫哲也編<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/406149547X" target="_blank">『＜政治参加＞する7つの方法』</a><br />
講談社現代新書、2001年
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<p>４日に「行方不明」のニュースを知ってから、無事を祈って、ニュースをチェックし続けていたのだけど。。。</p>

<p>長いあいだ、お疲れさまでした。<br />
心より、ご冥福をお祈りいたします。<br />
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