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〈リアル神速〉―「るろうに剣心」映画版観てきた

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久々の更新ですが、ネタはエンタメ。

制作発表された一年前からずっと楽しみにしていた『るろうに剣心』映画版、公開初日の昨日、夫婦で行ってみた。

感想は・・・一言でいえば「リアル神速」

「神速」とは、るろ剣ファンにはいわずと知れた、剣心の流派、飛天御剣流の技のあまりの速度を表す言葉。

なんというか、こちらの動体視力を試される映画と言いますか。

それほど殺陣シーンは圧巻。

佐藤健が剣心役を務めるがゆえ、昨年キャスト発表があった段階から期待していた通りというか、それ以上の出来。

オープニングの鳥羽伏見の戦い、神谷道場を襲った武田観柳の手下たちを平伏した闘い、警察署での斎藤一との格闘、観柳邸の私兵250人との乱闘戦、外院との一騎打ち、そして薫の命と不殺の誓いを天秤に賭けての鵜堂刃衛との決戦。佐藤君の身体能力の高さ、キレの良さは『電王』でも垣間見れてたのだけど、ここまで凄いとは。剣心のアクションはほとんどスタントなしだそうだ。ワイヤーワークは入ってるけど、CGはゼロ、早回しも無いそうだ(※)。まさにリアル神速。

※ 参考: 大友監督インタヴュー1大友監督インタヴュー2

もちろん外院役の綾野剛も良かったし、刃衛役=もう一人の主役の吉川晃司も凄い。狂剣をふるう刃衛としての「壊れっぷり」も良いが、あの身のこなしは同世代とはとても思えん(クソォ)。仮面ライダー・スカルのときを遥かに超えるインパクト。ちなみに、この記事によれば、最後の剣心vs刃衛戦は一度の撮影でOK出たとか。また、大友啓史監督は「(一連の動きを中断せず)流れで撮ることを好む方。今回のアクションでも400メートル走を連続何回も走らされる感じでした」(佐藤)だという。佐藤君も凄いが、彼より20歳以上も年上の吉川も凄い。

アクション以外でも佐藤君の演技は静・動ともに流石であった。たとえば留置所で元・新撰組の斎藤一と十年ぶりに再会した瞬間の眼光。刃衛との死闘、「人斬り抜刀斎」に立ち返った剣心の右手と声にほとばしる殺気。そしてラストシーン。。

観柳邸での"HANDS UP"のシーンは「良太郎」(@電王)ノリで笑いを取ってたし。

全体のストーリーは、黒笠(刃衛)編と観柳編と京都編を合わせ、一部キャラクターとして人誅編が入った「リミックス」が基本。2時間14分に、6回の戦闘シーンも含めて、よくぞ詰め込んだなぁという感じではあるが、心配してたようなものでは全くなかった。物語としての一貫性、緊張感もしっかりあったし、けっこう良かったのではないだろうか。

また原作リミックスとはいえ、要所要所の名シーンや名台詞は原作に忠実で、原作からのファンには嬉しい。「剣は凶器、剣術は殺人術。どんなきれい事やお題目を口にしてもそれが事実。薫殿の言っていることは一度も己の手を汚したことがない者が言う甘っちょろい戯れ言でござるよ。けれども拙者はそんな真実よりも、薫殿の言う甘っちょろい戯れ言の方が好きでござるよ」もキタコレ感いっぱいだった。

逆に、原作リミックスであるだけに、原作読んでいないと理解するのが難しいところもけっこうあったんじゃないだろうか。たとえば抜刀斎時代の剣心の亡き妻、巴ちゃんとのことを知らないと、頬の十字傷の痛み、「不殺=逆刃刀」に至った重みは伝わりきらない。左之助と剣心の間も、原作では、維新志士に恨みをもっていた元赤報隊・左之助が、真正面からの対決を通じて剣心を理解し、惚れこむことで、恨みを乗り越え、堅いつながりが生まれたことが語られるのだが、映画ではそこはあっさり飛ばされていた。

それともそこは、「続編」で回収ないし補強されるのかな?

あともったいないと思ったのは江口洋介演じる斎藤一。原作のテイストとはちょっと違う方向だけど、江口ならではのクールさがあって◎なんだけど、今回は戦闘シーンがほとんど無かったため、原作知らない人には、ただのビッグマウスなオッサンに見えてしまったかもしれない。得意技の牙突も、江口洋介の構えはバッチリとカッコよかったのだけど、ストーリーの中では映える使われ方ではなかったのが惜しまれる(牙突は対人技です。モノ相手で終わらないように!)。冒頭の鳥羽伏見でも、抜刀斎を探してうろうろしているうちに「錦の御旗」が来てしまったし。決め台詞の「悪即斬」を言わせるのも映画的には難しかったかなぁ(原作知らないと、音だけでは意味分らんし、かといって字を見せるのは、この映画の作りではダメだろうし)。

まぁ斎藤一は原作でも京都編からのキャラだし、「圧倒的戦闘能力」を魅せるのは、次作に期待ということだろうか。

とりあえず、もう一回くらいは劇場で見てみたい気分でござる。

昨日はけっこう前の方の席で、元々神速のアクションを追うのが余計に大変だったので、次回はもっと後ろの席で。

ちなみにアクション監督を務めた谷垣健治さんがtwitter(@kenjitanigaki)で、6月21日以降、撮影の様子を呟いてます。8月25日まで限定ということですが、まだ読めます。(一部、抜粋転載されているブログ記事。)

主題歌のONE OK ROCK 「The Beginning」。
パワフルなボーカル、疾走感と重厚感あふれるサウンド。こういうのは好きである。
英歌詞と日本語歌詞のリズムの組み合わせ具合も絶妙。

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このページは、hirakawaが2012年8月26日 11:05に書いたブログ記事です。

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