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そろそろ尻に火がついてきたか?―浜岡原発杜撰工事の内部告発

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低気温のエクスタシーbyはなゆーさんの今日のエントリーで知ったニュース。こういう内部告発が出てきたということは、そろそろといわれる東海大地震による「原発震災」の危機感が、住民運動の輪を超えて広まってきたということだろうか?

内部告発!浜岡原発の骨材試験で虚偽報告(JANJAN) 巨大地震の発生によって放射能災害を併発する「原発震災」が心配されている静岡県御前崎市の浜岡原子力発電所(中部電力株式会社)の建設時に、コンクリート骨材(砂利、砂)を納入した会社の元従業員が、骨材の試験結果を偽造し「無害」との虚偽の報告を続けていたことを内部告発した。国の機関である経済産業省の原子力安全・保安院に対しても27日、「原子力施設の安全情報に関する申告」の手続をとった。(以下略)

それともう一つ、原子力関係の重要なニュース。

原子力委:使用済み核燃料コスト比較でシナリオ示す(毎日)
 原子力開発利用長期計画策定会議(近藤駿介議長)が29日開かれ、コストを比較するため使用済み核燃料をすべて直接処分するなど、四つのシナリオが初めて示された。
 シナリオは、使用済み核燃料について(1)全量再処理(2)一部を再処理し残りを直接処分(3)すべてを直接処分(4)当面は中間貯蔵し将来、判断する--の四つ。この日の会合では(4)は必要ないとする意見が出てまとまらず、引き続いて検討することになった。それぞれのシナリオのコストを試算する小委員会も設置された。小委員会には策定会議の32人から、電気事業連合会、原子力資料情報室などの8人が参加。委員長には内山洋司筑波大大学院教授が就任した。(以下略)
 
旧科技庁も過去に核燃コスト試算 原子力長計改定会議 (朝日)原子力発電所の使用済み核燃料を再処理する核燃料サイクルについて、国の原子力委員会(近藤駿介委員長)は29日、旧科学技術庁による直接処分とのコスト比較の非公開資料が82~92年に5件あったことを明らかにした。原子力利用長期計画(長計)の改定を進める策定会議で報告した。会議資料が公開されていなかった時代のものだ。同会議は、青森県六ケ所村で建設中の使用済み核燃料再処理工場の廃止も含めた政策比較を、8月から公開で始める。 (以下略)

政府レベルでの核燃料サイクル見直し論は、今春あたりから、コスト高という問題点を経済系の委員が指摘するというかたちで出てきているが、思うにこれは、霞ヶ関内部で、そろそろ路線転換をすることが規定路線になりつつあるということなのかもしれない。委員会の事務局を担当している役人のほうで、核燃料サイクル反対論を言ってくれるような人を委員に多く選び、それにあわせて、しばらく前に隠していたことが発覚した経産省の試算やら、上記の科技庁の試算など、核燃料サイクルのコスト高を示す資料を、それが今まで隠されていたというスキャンダル性を持たせるかたちで意図的に公表してるんじゃないだろうか?だとしたら、この脱核燃料サイクルは止まらないだろう。(そもそもプルトニウムが分離されてしまう核燃料サイクルには、日本の核武装化を懸念して米国が反対しているという話もあるしね。)

ちなみに先週参加した「科学と民主主義」ワークショップに来てたドイツ人の研究者の話によると、ドイツではもう「原子力安全」というテーマには、もう、あまり研究費がもらえなくなっているんだそうだ。その理由は簡単で、ドイツは脱原発を決定しちゃったから(とはいえ、少なくとも再生可能エネルギーが代替エネルギー源として確立するまでは、足りない電力は原発大国フランスから買うわけだが)。代わりにホットなのは、携帯電話の電磁波汚染、とくに中継局の電磁波の健康リスクだそうだ。日本で、(とりあえずは)核燃料サイクル開発にお金が出なくなるような日も、そんなに遠い未来ではないかもしれない。(核武装したいDQN政治家が当面は圧力かけてくるだろうけど。。)


最後に、以下は浜岡原発の「原発震災」問題についてのリンクです。

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北海道南西部のはなゆーです。

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「ライラック・寒川・神奈川」です。当分はこれを使用するつもりです。
よろしくお願いします。

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このブログ記事について

このページは、hirakawaが2004年7月30日 19:13に書いたブログ記事です。

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